サラリーマンは2度破産する (朝日新書 5)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022731050

作品紹介・あらすじ

リスクが高いのは、実は「中の上」のサラリーマン世帯だった!人並み以上の収入はあるはずなのにお金があまり貯まらないと感じているなら、あなたの人生は2度、大きな財政危機がやってくる。家計が苦しくなるメカニズムを解き明かし、将来に向け、ガッチリ貯まる人生設計術を伝授する。

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で借りた。
    著者のニュース記事?を見てタイトルに興味を持った。本来は「やっぱり」が頭につく続編を読みたかったが、図書館にはこちらしかないので仕方なく古い版を選択。

    読んでみると、なんてことのない「家を買う時や子どもの教育費がかかる時は家計にダメージがありますね」というような、FPでなくても分かってるような話ばかり。「そのためにどうするか」の話は薄かった。投資に関する話題があっても、「リターンが大きいものはリスクが多い」など、ありきたりな話題の印象。

    ファイナンシャルプランナーってそんなもの?

  • サラリーマンは2度破産する
    タイトルで気になる2回の破産とは、教育資金と老後資金。
    3大支出には住居が含まれるが、ローンで購入したとして月々のキャッシュフローがマイナスにまでなる事はなく、破綻するのは教育費が必要な時と老後という事だった。

    地震が起きた時、事前に避難経路や家族との連絡方法などを決めているのといないのとでは家族が無事でいれる確率は異なる。
    家計も同様に事前に計画を立てているかにより、成功確率を上げる事ができるというのはいい例えと感じた。家計における備えとはライフプランを作り、毎年決算を行い健全家計を保つ事。

    収入は多いのに負債を抱える家の家計は消費が衝動的で計画性が乏しい一方で、健全でお金の貯まる家計を持っている家庭はライフプランが明確で夫婦どちらに聞いても答えにブレがないという。

    長期プランを夫婦で定め、いつ・なにに・いくら必要かを抑えておき、そこに対して中期・短期で必要な経費計画を定める必要があると理解した。

  • ライフプランを少し考えたことのある人には至極当たり前の内容。
    サラリーマンの金銭感覚を見直すには良い本

  • 2006/10/18 , 2007/1/12ru

  • これは!
    衝撃!
    内容が充実。お金に関して必読の1冊。


    〜以下、・本より抜粋、→コメント〜


    ・年金額早見シート
    会社員 昭和36年以降

    年収 年金額
    300万円 2,400万円
    400万円 2,800万円
    500万円 3,200万円
    600万円 3,600万円
    700万円 3,900万円
    800万円 4,300万円


    ・こどもの教育費めやす
    補助教育(塾) 学校外(習い事)
    小学校 公立 6万円/年間
    中学校 公立 13万円/年間 22万円/年間 5万円/年間
    高校 公立 34万円/年間 13万円/年間 6万円/年間

    下宿代
    私立大学 理系 148万円/年間 104万円/年間


    ・退職後に何をして過ごすのか
    現役時代 1日8時間年間250日 = 2,000時間/年間
    20歳〜60歳まで40年間働く = 80,000時間

    ・退職後に自由に使える時間
    60歳から平均寿命まで、22年間
    毎日12時間 x 365日 x 22年間 = 96,360時間

    膨大だと思っていた現役時代の働いている時間と同じくらい
    膨大な時間が与えられるのだ。

    →これは、衝撃!
    老後までに、やりたいことを見つけないと!


    ・専業主婦であっても、子どもが小さいときに亡くなれば、
    保育園なども必要になる。
    民間の保育園は結構高額になるケースが多い

    →妻の生命保険は、必要か?


    ・「定期保険特約付終身保険」
    契約後10年や15年といった期間がたつと更新時期を
    迎え、保険料があがっていく、問題を抱えた商品。


    ・毎回の保険料だけでなく支払保険料総額も比較する
    月々の支払いが、終身払いの方が3割ほど安いとしても
    80歳までの支払保険料総額は、
    終身払い 454万円
    60歳払込満了 384万円
    長生きするなら、「終身払い」よりも
    「60歳振込満了」のがトク。
    71.3歳が損益分岐点となる。

    →これは、大事な情報だ!


    ・いい保険はできる限り残す
    予定利率:預かったお金を何%で運用しますという約束
    どの程度の予定利率であれば残すのかという判断は難しいが、
    終身保険なら、1996年4月1日以前の契約日のもの
    養老保険や年金保険であれば、1999年4月1日以前の契約のもの
    であれば、残す価値がある。

    一般的な予定利率の推移 予定利率
    1981年4月〜1985年4月 5.00 %
    1985年4月〜1993年4月 5.50 %
    1993年4月〜1994年4月 4.75 %
    1994年4月〜1996年4月 3.75 %
    1996年4月〜1999年4月 2.75 %
    1999年4月〜2001年4月 2.00 %
    2001年4月〜 1.50 %


    ・自分の家計の「余裕資金」を答えられるか
    キャッシュフロー表から、貯蓄が最も少なくなるのは
    4年後の39歳。貯蓄額は208万円まで減る。
    ここを乗り切れば、増減はあるものの、おおむね右肩
    上がりの金融資産残高曲線になる。
    この208万円から日常生活資金としての給与3か月分の
    135万円を引くと、73万円残る。
    これが富山さんの余裕資金だ。現在持っている600万円
    の貯金のうち、73万円くらいは損をしてもライフプラン
    を大きく崩すことはないということになる。

    →なるほど!これは、自分でもやってみないと!


    ・運用資金を4分割
    1. 5年以内に使うお金
    2. 5年超10年以内に使うお金
    3. 10年超20年以内に使うお金
    4. 20年後の残りのお金


    ・ジム・ロジャースは『商品の時代』
    http://tinyurl.com/y9v2zo4
    という本の中で、これからは株式ではなく商品が上昇する
    と言っている。
    中国の人口は13億、インドは10億。
    この2国だけで23億人以上の人が住んでいる。
    ヨーロッパ、北米、日本、オーストラリア、ニュージーランド
    といった先進諸国の人口をすべてあわせても12億程度。


    ・バブルの末期、「土地はまだまだ上がる」と慌てて家を
    買って損をした人がたくさんいたが、その半面で、政府の
    政策や土地の値動きを判断して不動産を売り逃げた人も
    たくさんいた。
    普段の生活では新聞もテレビ欄しか見ないという人も
    多いだろうが、自分の家計管理に必ず役に立つので、
    政治、経済に関する主な内容にも目を通してほしい。

  • 1

  • 1000万円の年収があるサラリーマンであっても決して安泰ではないことを説いている。ライフプランの重要性を説き、お金持ちスパイラルの人々の行動を参考にするように進めている。

    お金持ちの人々の行動
    ・大きな買い物でしっかり比較検討し、また値切りも忘れない。
    ・何も考えずにただ浪費する人と、常に効率的にお金を使うことを考えている人の違い。

  • しっかり、ライフプランを立てて人生設計しないと、破産しますよ~という本。

  • 2011以前

  • もう十年も前に出たことになるけれど、基本的な考え方は今も有効なんでは?と思う。

    お金の不安が消えない。
    そこそこ収入を得て、半分近くを残してきている。
    でも、親の介護はどうなるんだろうとか、自分たちの老後の住居は?とか、インフレになっていけば老後の資金が尽きてしまわないかとか...。
    心配は尽きないのだ。

    ライフプランにしても、年金の受取額推定にしても、一度きちんと計算してみないと、きっと不安はぬぐえない。
    そこなんだよなあ。
    そうしないと、またこの手の本を買ってしまうことにもなりかねない。

    本書の中では、保険の見直しをやってみたいと思った。
    絶対かけすぎだと思う。
    しかし、見直しって、今入っている保険をやめて新たに入りなおすということだろうが...。
    それで損をする額を出すと、落ち込むんだろうなあ。
    それがサンクコストに関わる心理的なバイアスだと分かっていても...。

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著者プロフィール

山口県出身。慶應義塾大学大学院理工学研究科修了後、自動車会社にて燃料電池自動車の研究開発に従事。その後ファイナンシャル・プランナーとして独立。海外に比べて金融取引環境が遅れていることを実感して、日本に個人向けの相談センターを設立。家計のやりくりをはじめ、保険、不動産、有価証券など、お金に関するあらゆる問題についてのマネープランをアドバイスし、今までに2万世帯以上の家計を診断。

「2015年 『図解 年収200万円でもできる お金を増やす教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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