仕事とセックスのあいだ (朝日新書 24)

  • 朝日新聞出版
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感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022731241

感想・レビュー・書評

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  • ・若者は仕事で挫折するとセックスレス率が上がる。

    ・女性は一人目の出産で生命の危機を迎え、それを処理しきれずセックスレスになる傾向がある。

    ・レックスレス率が最も低いフランスは浮気率も低い。

  • 仕事とセックスのあいだは遊び

  • この本はもう、10年ほど前に発行された本だが、問題として取り上げられているセックスレスについては、現在でも全く変化がないように思える。また、少子化についても、さらに深刻さを増している。政府も一向に女性のはたきやすい職場改革や、子供が多くいる世帯の優遇などの事を考えているようには思えない。改めて、この国ってなんなんだろうって思った本であった。セックスと仕事に相関性を求めた本書は面白い内容であった。

  • 玄田さんは学者として正当。齋藤さんはジャーナリストとして、刺激的。結論はありきたりだけど、フランスはスゴイな。自分はやっていけないかな。

  • 少子化が政治問題になる中で、セックスレスについてはあまり議論されていない。子どもをつくるにはセックスをする必要がある。不妊治療に来る人たちの中にも、セックスレスのカップルが結構いるらしい。することしないとできるものもできない。この本の中で、労働経済学が専門の玄田さんは、仕事とセックスレスの関係を、アンケート調査をもとにまじめに考えようとしている。まじめにやろうとすればするほど、たいした結論は出ては来ないのだけれど。ただ、当たり前といえば当たり前だが、仕事がうまくいっていない、仕事上のストレスがある、仕事で挫折をしたなどなどのケースでセックスレスが目立っている。また、1人目の子どもができたのがきっかけというのも多いらしい。3人以上子どもがいるケースはセックス回数も多いようだ。個人的なことがらでなかなかアンケートもとりにくいのだが、最近はインターネットが使えるようになって、かなり多数のデータが集まるようになっている。ただ、ふざけて答える場合もあるだろうし、統計の取り方はとても慎重にされている。斎藤さんはジャーナリストで、フランスのセックス事情などについて書いている。週2~3回が平均というからお国柄なのか体力があるのか。さらに歳をとっても生涯現役だとか。ちなみに日本では週1未満が平均とのこと。この本では議論されていなかったと思うけど、セックスにかける時間というのも大きな問題かもしれない。日本人はやはり働き過ぎなんだと思う。時間と心に余裕が必要なんだろう。

  • (2007/4/27)

    「女性の労働と少子化の話に違いあるまい!」

    と,思ってこんな本を読みました.

    少子化と女性の労働の話にはちがいないんですが,

    メインはセックスレスについて.

    日本で急増しているセックスレスを真面目にとりあげて少子化の原因(というか相関事項)の一つとして取り上げています.



    日本人はほんとこの手の話題を照れずにするのは苦手ですが,
    筆者の一人斉藤珠里さんは女性ジャーナリストでありつつ今はパリ第一大学でセックスとメディアについて研究されているそうな.



    まあ,少子化の直接原因がセックスレスだとは短絡的には思いませんが,女性の就業環境,
    男性がやたら夜長く拘束される現代の労働状況などが,子育てや家庭で団欒する状況を壊し,
    それがセックスレス及び少子化に結びついているという議論には頷ける点は多々ありました.

    あと,女性が働いているというのが必ずしも,少子化には繋がっていないようで・・・・.
    このあたりは実際のデータを元に説明されていて

    「そーなんやー」

    と,勝手な思い込みが訂正されました.

    少子化はマクロ経済的に考えると単純に総供給を低下させるので,単純に経済的な視点からしても,国として非常に重要な問題.
    大きく舵を切って,外国人労働者を受け入れまくる方向にでも動かない限りは,少子化に歯止めをかけるのは必須ですね.

    「子供が少なくても,生産性を高めることで!」

    という意見もありますが,それなら今度は教育により強い梃子を入れていくべきで~.
    なによりも現在の学校教育の生産性は低いのですから・・・.

  • 仕事とセックス(主に子作り)の狭間でどの様な現状があり、どう乗り越えていくかを提案する一冊。

    データが豊富にあり、その点は面白いけど、主に女性向けの話なので、単にセックスそのものに興味がある御仁にとっては?

  • タイトルに惹かれて買うとちょっと期待はずれかも。

    アエラのセックス特集の責任者だった斉藤さんの書くパートは
    実に刺激的で興味深い。

    が、対照的に玄田さんが書いているパートは
    実に学者らしくつまらない…。

    仕事とセックスの関係には正直興味がナイ、
    というか結局結論もあってないからどうでもいいのだけど、
    日本とフランスの少子化対策を対比している項が◎。

    そこ以外は本としてのまとまり、目新しさにかけるので☆2つ。

  • これも「題名オチ」のたぐい。中身はとっても薄い。

  • 労働状況と性愛との相関関係を論じる。フランスと日本の性愛事情の大きな隔たりに驚倒。

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著者プロフィール

1964年生まれ。88年、東京大学経済学部卒業。ハーバード大、オックスフォード大各客員研究員、学習院大学教授等を経て現職。博士(経済学)。
主著
 『仕事のなかの曖昧な不安』(中央公論新社、2001年、日経・経済図書文
 化賞、サントリー学芸賞)
 『ジョブ・クリエイション』(日本経済新聞社、2004年、エコノミスト
 賞、労働関係図書優秀賞)
 『孤立無業』(日本経済新聞出版社、2013年)
 『危機と雇用』(岩波書店、2015年、沖永賞)
 『人手不足なのになぜ賃金が上がらないのか』(慶應義塾大学出版会、
 2017年、編著)
 ほか多数。

「2022年 『仕事から見た「2020 年」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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