奴隷の時間 自由な時間 お金持ちから時間持ちへ (朝日新書 201)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022733016

作品紹介・あらすじ

人生の幸福は、「現在」を大事にすることにあります。将来の利益のために、現在を犠牲にするのは最悪の生き方。あらゆる宗教が、現在を大事に生きよと教えています。ひろさちやが教える「お金と時間」とうまくつき合う智慧。

感想・レビュー・書評

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  • 過去を追うな。
    未来を願うな。
    過去はすでに捨てられた。
    未来はまだやって来ない。
    だから現在のことがらを、
    現在においてよく観察し、
    揺ぐことなく動ずることなく、
    よく見きわめて実践すべし。
    ただ今日なすべきことを熱心になせ。
    誰か明日の死のあることを知らん
    ---------------------------------------
    頭ではわかってるんだけどね。
    問題は実践なんだよな。

    宗教を持たない人間は「美学」に走る。
    というのは考えさせられた。それもひとつの生き方だとは思うが、宗教を持っているからと言って、じたばたして醜く生きるのもどうなのかと。

  • 大切なのは「時間」
    今を大切にしよう!

    相変わらず痛快な、ひろさちやさんです。

  • 著者の ひろさちや さんは、1936年生まれ大阪府生まれ、
    東大文学部印度哲学科を卒業され、博士課程を修了。
    気象大学校教授を経て、大正大学客員教授。
    仏教を中心に宗教や生き方を分かりやすく説いている。

    ―本文より―
    「時は金なり」ということわざがあります。ちょっと変なことわざだと思っていましたが、それもそのはず。これは日本のことわざではなく、英語の“Time is money.”を訳したもので、「時間は金と同じように貴重なものである。だから時間を無駄に過ごしてはいけない。そのように教えたことわざです。―中略―
    わたしは「時は金なり」は大嫌い。だって時間を金と同一視しているのだから、これは明らかに拝金思想です。時間は金なんかよりも、もっともっと貴重です。金なんかなくたっていい。われわれはもっと時間を大切にしようではありませんか。

    ひろさちや さんは、1936年生まれ、仏教を中心に学ばれてきたかたですから、どうしても経済至上主義的な考え方に対して否定的です。その辺を、「まあ、そんな考え方もあるでしょう」と客観的に受け入れながら読むことができれば、得るモノ(概念)は、多いと思います。
    どちらかと言うと、人生のベテランにおススメしたい内容です。

  • ” 「未来がどうなるか、人間にはわからないのだよ。
    本当に迷っているのであれば、サイコロで決めな。」
    だって、迷っているということは、どちらでもいいからです。
    どちらでもいいことを、理屈でもって選ぶことはできません。 ”

    未来をサイコロで決める、という話がおもしろかった。
    実際に著者が大学から講義を頼まれたとき、お寺でサイコロを振って受けるかどうかを決めたそう。

    確かに、「やりがいがあって給料の良い会社」と「やりがいがなくて給料の悪い会社」のどちらかに行くとしたら、どんな人だって悩まないはずだ。即断即決するだろう。
    けれども「悩む」ということは、天秤の左右の重さが拮抗していて、どちらに振れてもいいということなのかもしれないな、と思った。
    (まあ、極端な例ではありますが・・・。)

  • こういう本好きだなぁ。

    現在を生きる。
    現在を大事にする。

    過去にとらわれず、将来に期待しない。

    あとは実践ね。

  • 幅広く宗教を学んでいる人の話は、おもしろい☆

    特に宗教好きな私はわくわくしちゃいます(^^)♪

    でも、この本はあまりマニアックな部分はないので、一般的にも楽しめるでしょう。

    お金より時間が大事ということを、おもしろいエピソードで紹介。

    仕事に追われている人にぜひ読んで欲しい一冊です。

  • 「お金持ち」ではなく、「時間持ち」になる事を勧めていましたが、とても難しいことだと思う。
    なぜならば、そんな思考転換をする余裕がないからだ。
    私のような平民は日々の生活に追われているからだ。

    生活スタイルが変わるにつれ、日本人はスローライフを捨てて
    しまい、崩壊的な慌ただしい生活を続け嘆き、古き良き時代が
    望ましかったと振り返る事はあるものの、革命のような大きな変化がない限り、スローライフを取り戻す事は出来ない現状がある。

    作者のような生活基盤がしっかりしているか、信仰深い信者でない限り、作者の声は届かないかと感じたが、無宗教の私にもこの本は素直に読めた。

    その理由は、仕事が嫌いな私の生き方を後押ししてくれるような、「労働懲罰説」の説明があったからだ。

    この本を読むまで、キリスト教が仕事に対して否定的だということを知り感動した。そして「般若」の意味(少しの損をする事)を知り勉強になった。

  • 明日できることは今日やるなということ。
    江戸時代の人々はまるで趣味で貧乏をしているかのよう、という記述が印象的。
    満足度4

  • carpe diem 現在を楽しめ!
    ひろさちや氏らしい。

  • ひろさちやは読みやすく、頭にすっと入ってくる。いろいろよみたいけれど、彼の著書は500を記録。。。よめるかな。

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著者プロフィール

1936年大阪生まれ。
東京大学文学部インド哲学科卒業、同大学院博士課程を修了。
気象大学校教授を経て、宗教評論家として活躍。
「まんだらの会」会長、大正大学客員教授。
著書に、『仏教の歴史』(春秋社)、『釈 とイエス』(新潮社)
『自分が変わる』(世界文化社)、『宗教激突』(ビジネス社)など多数。

「2004年 『釈迦物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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