パ・リーグがプロ野球を変える 6球団に学ぶ経営戦略 (朝日新書)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022733887

作品紹介・あらすじ

かつてパ・リーグは球界の「お荷物」だった。スタンドは閑古鳥、球団経営は大赤字…。しかし、今はどうだ。交流戦や日本シリーズで強さを発揮し、観客動員は右肩上がり、球団経営も各チーム、好転している。パ・リーグに何が起こっているのか。

感想・レビュー・書評

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  • パリーグがめっちゃ頑張ってここまで上がってきたことを振り返る本です
    昔は
    人気のセリーグ
    実力のパリーグ
    って言われてました
    今は人気もパリーグになりつつあります

    その中でオリックスは失敗重ねてますねえ
    今も引きずってるように思います
    イチローがいてた頃だけやったように思います

    ラグビーも新しいリーグが発足して当時のパリーグの改革は参考になるように思います

  • NBAプロジェクトマネージャーの大坪正則さんが記したプロ野球経営に関する一冊。(2011年3月30日発刊)

    パリーグ6球団の改革を取り上げながらも、アメリカの4大スポーツと比較しながら日本プロ野球の問題点・解決策を示している。

    TV放映権料、チケット収入、マーチャンダイジング(物品・物販販売)、スポンサーシップというNBAの4つの収入源から、どのような道筋をつけてパリーグ6球団が黒字化を図るのか、巨人がさらなる収益をあげていくのかを考える材料となる。

    プロ野球球団の経営に携わりたい人には必読書。

  • パ・リーグ球団の過去の経営と現状、日本プロ野球機構(NPB)と大リーグ(MLB)・アメリカンフットボールとの比較、今後のパ・リーグの将来について述べられた本。著者は大リーグとのクラブ世界一大会を望んでおり、そのために大リーグ球団との収益、選手年俸の差を埋める必要があると述べている。また、各球団が選手と一体となり営業黒字を目指していく必要がある。対策として、商品である試合を魅力的にするためにドラフトのウェーバ制の導入(戦力の均一化)、リーグ一丸となり規模の経済により固定費を下げる(ただし、企業がオーナーでなくなるかもしれない)などを講じるべきである。今後は球団同士が上手に連携しNPBの魅力を高めて良く必要がある。

  • かつてパ・リーグは、スタンドは閑古鳥、球団経営は大赤字で球界の「お荷物」。しかし今は、観客動員は右肩上がり、球団経営も好転。スポーツ経営学者が、パ・リーグに何が起っているのかを探る。

    2022年10月期展示本です。
    最新の所在はOPACを確認してください。

    TEA-OPACへのリンクはこちら↓
    https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00438816

  • オビにはこうある。「実力も、人気もパ!」。

    かつては実力しかないぐらいに言われ、球場には傍目にも閑古鳥が鳴いていた「パ」だけど、地方密着の戦略とファンサービスを軸として試行錯誤を進めた結果、安定した人気を誇るようになっている。

    ところがこの本では、社会現象的な視点ばかりではなく、経営の視点からプロ野球を眺める。
    (著者さんは伊藤忠商事出身の大学教授/経営コンサルタントだが、アメリカNBAのプロジェクトマネージャーや、ヤクルトスワローズの経営コンサルタントを務めたこともある)

    すると良い点ばかりではなく、例えばファイターズでは、球団と球場の経営が別であり、しかも球場は札幌市が握って離さない(オイシイから)などの問題点や、球団の親会社からの自立(単独黒字化)やアメリカなみの経営合理化が急務であるなどの課題も見えてくる。

    「人気」は移ろいやすい。しっかりシステムとして確立し、プロである以上確実に稼げるようにならなければならない。

    また、MLBと比肩する(真の「ワールドシリーズ」を実現させる)ためには、選手にとって魅力的な待遇や、球団増も視野に入れる必要があると説く。新フランチャイズ(京都や新潟など)の可能性などの提言はエキサイティングだ。

    ここで著者さんが例示するのは、アメリカNFLのグリーンベイ・パッカーズだ。グリーンベイというのはウイスコンシン州にある一郡庁所在地で、人口は10万人余りにしか過ぎないが、市民が100%保有するというグリーンベイ・パッカーズは2010年のスーパーボウルを制するなど強豪として人気を博している。システムさえ間違えなければ、このようなことが可能になるのである。これまで「TV中継」を始め大手メディアがもたらして来た一極偏重が崩れつつある中で、このようにフランチャイズ(地域独占)の本当の意義にも迫る。

    「親会社制度」の日本プロ野球がどれほど構造改革に走れるかは不透明だけど、楽天やソフトバンクなどの若い企業が新風を引き込んでいるパ・リーグの今後には期待を寄せたいものである。TVに対するラジオのように、健全でクリエイティブな進化をしてくれたらいいと思う。

  • パ・リーグに何が起こっているのか。

  • 【速読】案外自分も同調できる部分が多いですね。CSの賛否、育成制度への疑問とその理由、戦力均衡。交流戦も減らす方向だそうですが、これまた球団収支を分配すべきという流れからはほど遠く、その辺を阻害しているのは儲かってるあれらの球団てことでしょう。たしかにプロ選手は金額で動く……しかし、その一点においてプロフェッショナルを語るのも底が浅い。FAで金額が低くても弱いチームに移れば長くできるし、黒田のように金額が大幅に減っても移籍するケースもあるわけですから。大リーグへの移籍理由として、野茂や青木らの例も出さないと公平ではないでしょう。

  • 僕が子供の頃パ・リーグといえば本当にガラガラのスタンドが目立っていたがいつの間にか人気球団が続出しものすごい盛り上がりよう。球団経営という視点でみると隔世の感があります。星3つ

  •  球団(チーム)の戦力を経営の面から眺めると、強いチームにはそれ なりの経済的裏づけや勝つ理由が存在し、弱いチームにも、同様に、 衰退の理由や負ける要因が必ずある。


    会社・事業も同じ。


    こういうのを監査項目に含めてはおきたいが、チェックする側の力量がまだまだ十分でない。強いとこも弱いとこも、その状況を監査なりの視点で整理して、蓄積していく必要がある。

    多くの監査要点がある中で、こういったところに踏み込む際の規準なんかも考えないといけない。

    とまあ、まだ「はじめに」を読んだだけだけど、ほぼ妄想して読了状態。。。


    で、ようやく最後の章の冒頭。

    「現状維持は、すなわち脱落である。」

    これ、言葉は違えど会社の企業理念と同じ。人によっては、現状維持でも成長とか思うみたいなんで、ここの意識改革、難問です。

    大学生の頃から、そう言われて仕事してきた僕としては当たり前なんだけど、30過ぎてこんなこと言わせるなや…


    本の中身はというと、好き勝手に言いたいこと言ってるのかなという印象。なるほどね、そういう見方もできるかと思うこともあり。でも、話がでかすぎる。

  • 球団の、事業面黒字を目指しているパリーグの今までを記した歴史本。フランチャイズベースだけでの放映権、スポンサー営業は難しいということ。

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