「怒り」のマネジメント術 できる人ほどイライラしない (朝日新書)

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.61
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本棚登録 : 477
感想 : 71
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022734136

作品紹介・あらすじ

本書は、「怒りをゼロにすること」が目的ではありません。そもそも、私たちはブッダを目指すわけではないのですから。怒りを感じてもいいのです。ただ、怒りの配分はしっかり見極めていったほうがいい。怒らなくてもいいことには、怒らない。怒るとしても、表現方法や場所を選ぶ。そのほうが人生ははるかに生きやすくなります。ムダな「怒り」は減らし、単に「怒る」という行動はやめる。それが「怒りのマネジメント」であり、本書の目的です。

感想・レビュー・書評

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  • アンガーマネジメントの入門書です。
    アレルギーと同じメカニズムで起こる怒りに対して、即効性のある対症療法と長期的な体質改善の方法を提案しています。
    コアビリーフという個人的なこだわりの調整、「なんで」より「どうしたら」のほうが非難なく建設的、アンガーログで自己分析、などの役立つ手法が盛り沢山です。
    読みやすい筆致でスラスラと進みますが、活かせる情報が多く収録されていると感じました。

  • 自分は怒りっぽい性格ではありませんが、この本は普段怒りを表に出さない人でも、大変ためになると思いました。

    以下、日々のちょっとした怒りに対しての対症療法。
    - 魔法の言葉を唱える
    - 10段階で怒りのレベルづけを行う

    怒らない環境を整えるためには「お互いを理解し合う」こと。
    お互いを理解し合うためには「自分をさらけ出す」こと。
    怒りにエネルギーをさくのはもったいない。
    そのエネルギーも時間も、もっと別のことに使えれば人生は好転する。

    日々の「イラッ」を上手くマネジメントできれば、他人だけでなく自分の心も健康になれます。
    書いてあることを実践していければいいなと思いました。
    そして、この本を貸してくれた先輩に感謝です。



  • 何かとイライラする事が多い方には自信を持って是非にとオススメしたい一冊。

    書店で、タイトルが気になって立ち読み。
    目から鱗な内容に驚き、そのまま購入。

    その後、著者の関連書籍を買い漁りました。
    自分の性格にこれほど影響を与えた書籍は未だかつてありません。

  • 表紙だけで読みたいと思った。いつもプリプリしている目の前の人にも薦めたい。

  • 怒りの感情との付き合い方を知りたくて、手に取りました。

    怒りは防衛である、に納得。

    人が怒る時、そこには過去の傷つきの経験があり、また再び傷つくことのないよう、「怒る」という形で身を守っている。

    そのことに対して、「怒る」という方法のままで果たしていいのですか、別の方法をとってみませんか、というのが「怒りのマネジメント」なのですね。

    怒りのマネジメントには、対症療法と体質改善があり、両方をうまくつかいながら、徐々に怒る機会が減っていくというもの。

    具体策も示されていて、「今日から使える」内容です。
    早速実践して、「怒らない私」を目指します。

  • 今年の自分のテーマはアンガーマネジメントです(^_^)ゞ

    エネルギーの使い方を間違えたせいで、自分のためにも周囲の人のためにもならない。

    精神論・宗教的な話でなく科学的なアプローチなのも取り組みやすく感じられた。

  • アンガーマネジメントの断片的な情報は耳にしていたが、やはり体系的に纏まった情報を読むと役に立つなと改めて感じた。
    怒りとアレルギーの構造は似ていて、アレルゲンや怒りのきっかけの出来事それ自体が悪いのではなくそれを受け取る人間側に原因があると考える方法論で、解決方法も取り敢えずその場の怒りを抑える「対症療法」とそもそも怒らない体質に変える「体質改善」とでマネジメントを試みます。
    方法論も実際行動するのは手が掛かりますが、やれば効果がありそうなもので、早速やってみたいと思いました。
    ただ、全207ページ中、怒るのが損でマネジメント出来るのが得だとの説明に74ページも費やすのは前置きが少し長すぎる気がした。

  • 2021年10月期展示本です。
    最新の所在はOPACを確認してください。

    TEA-OPACへのリンクはこちら↓
    https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00491641

  • 所要時間:2
    印象的な文章:つまらないことで怒っている時間もエネルギーももったいないんです。これに気づいた瞬間から人生は好転します。
    オススメ度:
    身内 4
    身内以外 4
    過去の自分(20歳) 5
    未来の自分(60歳) 4
    子供が【30】歳のときに読んで欲しい

    無駄にイライラしてしまい後悔することが多々ある。自分でマネジメントできてこそ、自己嫌悪にもならず周りからも好かれる存在になる。
    アンガーログを付けて、どんなときに怒りが出てきてしまうのかをちゃんと分析していきたいとおもう。

  • 怒りをアレルギーとする考え方に共感した。
    怒りの点数化、怒りログについても面白い。

  • アンガーマネジメントについて。

    仕事でもほとんどイライラしないので役に立ったかというと微妙なのだけど、おさらいとしてはとてもよかった。

    怒りという情動をどのようにして「管理」していくのか、というあたりがとてもわかりやすく書かれていて理解しやすい。

    情動の仕組みをビリーフを使ったモデルで説明してあるのだけど、これが理解しやすい。特にいかに怒りを自分から切り離すかというあたりは著者の考えがしっかりと伝わってくる内容でよかった。

  • アンガーマネジメントについて。
    以前職場で研修を受けた内容とかなりかぶるところがあり、読み易かった。

    ・「対処療法」と「体質改善」
    ・怒っても得はない
    ・コワビリーフを変えよう
    ・怒りを感じた時にすべきこと色々
    ・「なんで」ではなく「どうしたら」
    ・怒りの出来事の、主語を「私」に

    怒れない人ではなく、怒らない人になりたい…

  • イライラを静める方法に関する本は何冊も読んだが、これが一番実践的。
    アメリカ発祥の考え方らしく、怒りをなくす事を考えず上手にマネージ=コントロールするというのが発送の原点である。気持ちの持ち方だけではなく、具体的な"対症療法"と"体質改善"という観点から具体案がいくつか提示されており、自分にあったやり方があるはずである。アンガーログを記録し、そこから自分の怒りの傾向を知る。他人を変える、世の中を変えるなどという考えは捨て、自分を変える事が唯一の方法であるというアドバイス。納得である。

    著者のいうように、人間の感情である喜怒哀楽の中でもっともやっかいなのが怒であろう。怒りをコントロール出来なければ、人間関係を破壊し、場合によっては人生をも破壊するだけのインパクトを及ぼす。実社会で成功を目指すにおいて、感情の中でもっとも他人への影響力が大きい、「怒り」を上手にコントロールすることは必須要件だ。

  •  心のリソースを、「怒り」という感情に振り分けすぎないようにするための本。正しくマネジメント。

     怒りの仕組みが知りたくて読んだのですが、そこはわかりやすかったです。
     コアビリーフの考え方がおもしろい。怒りの源泉になる価値観。
     私は「ごはんは温かいうちに食べる」「帰ってきたらただいま」みたいな、割とちょいちょいとしたところに軽いコアビリーフがあるみたい。なるほど。

     本自体は、瞬間湯わかし器みたいに怒っちゃう人が想定されているようで、自分は想定読者じゃないっほいなーという気になりました。
     自分は衝動的に怒鳴るタイプではなく、怒ると布団にもぐり込むタイプ。ただ、もやっとした感情が、最近、消えづらくなってまして。しかも、自分がなぜ、今、もやっとしたのか、わかんなかったりします。
     その辺をさぐるための、いいヒント本になりそうです。

  • 2015年5月13日購入。
    2015年6月10日読了。

  • 薄っぺらい。
    前半に出てくる「怒りについて○○という実験結果があります」とか、いつのどういう研究か言及もないし伝聞ばかり。
    そこは本質ではないにしろ、ブログに書かれたアドバイス程度の内容。一つ一つの方法は役に立ちそうではあるけど。
    夫が水の入ったバケツをへんなとこに置いてたせいで水こぼしちゃったので試しに実践。
    「なんで」を使わず、「自分が水をこぼしてしまった」「水が冷蔵庫の下まで広がって心配」と、事象と自分の気持ちだけに絞って伝えたら怒りの応酬にならず生産的だった。
    しかし、この「なんでと言わない」「事象と自分の気持ちを伝える」は『子どもが聴いてくれる話し方と子どもが話してくれる聴き方 大全』で既に学んでて、子ども相手には使ってる方法。大人にも有効ということで。

  • 本書は、まず「怒り」でどれだけ損をするかを説き、その「怒り」をコントロールすることで得られるメリットを提示し、「怒り」のメカニズムを解説し、どのようにすれば「怒り」を抑えることができるようになるかを教えてくれる。
    そのテクニックには、その場の怒りをとりあえずなんとかするという「対処療法」と怒らない体質に変える「体質改善」という二つの柱がある。
    瞬間的な対策(対処療法)と根本的な対策(体質改善)の両方の対処方法を持っていれば、より怒りをコントロールしやすくなるように思う。

    怒りに点数を付けるという方法(対処療法)、相手に対して怒っているときに主語を「私」にする(「怒らない人」が習慣にしている会話のルール)、自分の価値観を明確にすること(「怒らない環境」を整える)をルール化して行おうと思った。
    他にも色々な方法が紹介されているが、私自身は上記の3つが特に実践しやすそうだと感じた。
    点数を付けるということは、本書を読んですでに実践済みだが、意外と効果があるように思う。

  • 著者である安藤俊介さんのアンガーマネジメントセミナーを受講しました。
    なので本の内容については、さーっと頭に入ってきました。
    怒りを感じたことをネチネチ考え続けることは脳にも良くなく、代わりにアンガーログをつけることが良いと紹介されています。
    アンガーログの書き方について触れられているので実践してみたいです。がしかし、最近、セミナーを受講したり、これ以外にもアンガーマネジメント関連の本を読んだせいか、少し怒りをコントロールできている?あまり以前ほど怒りを感じなくなっています。

  • とても簡潔で分かりやすい本だった。
    怒ることのデメリット、怒らないことのメリット、怒る理由、怒らないための対処療法、怒らないための根本対策など。
    ダイエットなどと同じで、記録して分析するのが大事ということらしい。

  • 自分のイライラを何とかしたくて、
    このままでは自分で今の環境を壊してしまいそうな気がして、いろいろな本を探していた中で、とても理にかなっている本だと共感できる本でした。

    今は習慣のなかでアンガーログの記入を実践中。書くだけで自分のイライラしやすい事柄やタイミングが解ってくる。
    その後のコアビリーフの修正は出来たり出来なかったりだけど、
    自分の人生のテーマだと考えているため、今後も継続し、自分のものにしたいと思う。

  • サクッと読めてよい

  • ひととおり頭に入れとくとなんかの時にちょっと使えるかも。

  • 「怒る」ことの影響、怒りをコントロールするためにはどうしたらいいかなどが書かれていた。この本を手に取る人は自分が怒りっぽくなっていることに対していやだなって思っている人だと思うから、もう少し具体的な対処法が必要かなっておもったのと、怒りっぽい人とどう対処すればよいのかを書いて欲しかったなと思う。

  • せっかちで近い人に程すぐ怒りを露にしてしまう性格の私。怒りという手段に頼らずとも意思表示は可能だし、コントロールしようと頭にはあるんだけど、、、意識だけでは染み付いた行動ってなかなかすぐに180℃変えることはできません。
    具体的にどうしたらいいかな、と悩んでいるとき友人にアンガーマネジメントなるものを教えてもらい、調べるとこの本が出てきました。今の私にぴったりの心理技術でした。
    こちらの本では読んで頭で理解するだけではなく、コントロールできるようになるためにすぐに実践できるような行動・方法も書かれています。なので即効性もありそうだし身に付きやすく、実感もしやすいと思います。
    アメリカでは弁護士や経営者、医師などストレスフルな環境で働く人間には必須のスキルとして広まっているものらしい。知っておいて本当に良かったと思える内容でした。

  • 『プロフェッショナルの条件』ドラッガー
    己の怒りを観察・記録せよ

    『怒りマネージメント検定』
    angermanagement.co.jp
    -----
    たった1日、何があっても怒らない 57

    聞く耳を持ち怒らない人には怒れない。「怒らない」ことが、信じられないくらい、多くのメリットあると気づくでしょう。 61
    69 ザッポスの表彰

    怒らない人はモテる! 71
    73 怒らない人はは結婚しやすい。なぜならじぶんコントロールできてるから 78
    怒らない人は周囲にもいい影響

    82 怒らせているのは、本当は自分自身。要は、どうとらえるか
    人はそれぞれの理由でいかるので怒るのです。怒りっぽいのはアレルゲンの過多な人 84
    core belief の固さ、狭偎さ 87-8
    95 トリガーを知る。事前事後に何らかのてを打ちやすい

    自分をまず変えてゆこう。他人でなく、自分がまず変わる 97
    怒りを10段階の内で評価 103
    「たいしたことない」←魔法の言葉、冷静な自分へ 110
    「今はやめておこう」←冷静さへ→思いを伝え建設的話し合いへ 111
    「犬のうんこ、ふんじまえ」 少しのかわいい毒を吐く
    「もてないんやろなーコイツ」112,114

    ⭐︎英語で数をかぞえる:100から3ずつ引いていって… ←怒りの兆候に。頭を空っぽに 118

    「目の前の物を観察する」→怒りが次々と湧き起こる時に、集中できない時に有効! 120
    タイムアウト。逃げる。宣言して。冷やして。復帰。 124

    五感が最高に気持ちいい場面・景色をメモ→思い切り思い出す冷ますそらす 129-30
    掃除する、走る、歌う、、がおすすめ 132
    見る、聞く、嗅ぐ、で元気なるアイテムを
    深呼吸、伸び呼吸、など 133

    「アンガーログ8項目」
    例、④思ったことは思くそ!
    例、記録に徹する 141-46
    149 上記④の心のメガネの架け替えも
    トリガーの扱い 167
    「いつも」「絶対」「必ず」は自他からに厳重注意 176

    ⭐︎「どうしたら…できるようになるかな?」←❌なんでできひんねん❗️ 181

    ⭐︎「私(たち)は困っている」「仕事が進まなくて私はつらい」「打ち合わせをここでされると、私は仕事に集中出来ないので困っています。他でやってくれませんか」「…で、私たちはイヤな思いをしました。今後は、そういう思いをしたくないので、〜を変えてもらえないでしょうか」 184
    ⭐︎「私は、困る」「私はイヤな思いをする」では、困らないため、しないためには、何を、どうしたら…と具体的に考えやすい。適切。 185

    188 怒っている時ほど、「ゆっくり話す」→格段に伝わる。怒り増幅しない。

    自分の好みや、考え方を示す。 192 例:「どうでもいいが、まわりくどい言い方だけはダメ。だから、報告、相談は、結論から言ってほしい」
    193 そのためには決して曲げない徹底する。自分の好みや考え方を知っている←怒りの記録から、心のメガネ・トリガー
    相手を知る 194
    お互いに相手へのイライラを点数化見せ合い 202

    ⭐︎204 多様性:いつもと違う人に会う。違うことをする。通勤路をかえてみる。違う価値観や考えに触れる。
    ⭐︎「エネルギーの出しどころに困ってない」=仕事がおもしろく忙しいので、怒りのエネルギーが無駄。 205-6

  • 通読だったので、再読したい。

  • 内容が薄っぺらい。アンガーマネジメントという考え方を軽く紹介しただけ。これに778円の価値は、残念ながら無いと感じた。しかしアンガーログは参考になる。

    読む価値がないとは言わないが、怒りに関する本なら水島広子さんの本の方が良い。

  • 前半はずっと「怒らないことのメリット」を列挙してるだけで、具体的な方法論はちょうど半分くらいから。要は自らの怒りの記録をつけ分析しましょうということ。

  • 文章が堅苦しくなく、例なども挙げられていたので読みやすくわかりやすかったです。イライラしやすくて困っている、すぐ怒ってしまうのを改善したいという人に読んでみてほしい本です。

  • 「怒り」をコントロールするための技術を身につけよういうもの。
    「アンガーコントロール」で書籍検索すると、かなりディープそうなものから、軽いものからズラリと出てくるが、こちらは軽いもの。
    怒ると、損をするよね、だったら怒るのをやめた方が人生得するし、楽だよねっていうもの。
    1段落1~2行の短文で読みやすいし、例えを挙げてくれているおかげでイメージがしやすい。

    記録をとる…のは、なかなかメンドー臭そうなので、ひとまず「1日怒らない」チャレンジをしてみようと…ここ数日頑張っています。

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著者プロフィール

一般社団法人日本アンガーマネジメント協会代表理事。日本のアンガーマネジメントの第一人者。アメリカのナショナルアンガーマネジメント協会では最高ランクのトレーニングプロフェッショナルにアジア人で唯一登録されている。著作は中国、台湾、韓国、タイ等でも翻訳され累計50万部を超える。

「2020年 『みんなの怒りスイッチをさがせ!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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