不機嫌な夫婦 なぜ女たちは「本能」を忘れたのか (朝日新書)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022734662

作品紹介・あらすじ

『オニババ化する女たち』から8年、不機嫌な夫婦が増えている。男女ともに駆り立てられるように働き、セックスする余裕もないほど疲れて、ギスギスする家庭。草食男子も晩婚・非婚の流れも、全ては家庭の問題に直結している。本当に幸せな生活とは何かを鋭く問う。

感想・レビュー・書評

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  • さすが三砂先生、非常に面白かった。自分が2012年に第一子を産んでから世の風潮が子供ではなく「母」主体となりがちで気になっていた。端的に言うと、母になったら制限される事が多いのは当たり前で、子と共に母は変わるのは当然である、ということ。自分もフルタイムで働いており、間違った認識のまま進むところだったので、ヒヤッとした。会社での評価や出世よりも大事な事は沢山ある。週末は家族で畑に行こう、と思えた。「オニババ化〜」の際もハッとさせられた。また三砂先生の著作を読み返したい。

    一方、読み易さ重視のためか冗長になり、「うーん」と思う箇所もある。内容も重複箇所が多いし、最後はほぼAppendix 的なメモ書き。それでも総括的にはこの時代だからこそ、大切な事が散りばめられているし、私には為になった。

    重曹、ふのり、冷水摩擦。

  • おむつなし育児は興味深いので、子どもができたらまた読みたい

  • 三葛館新書 367.2||MI

    女性の「母性の欠如」が、夫婦関係や子ども、そして女性自身にも影響を与えている!?
    女性の母性が現われにくくなったという背景に、男女を問わず忙しく仕事をし、家事も子育ても夫婦でする、またはするべきというこの時代の流れがあるのかもしれないのだとしたら・・・。
    男女を問わず活躍という今の時代だからこそ、ぜひ読んでおきたい1冊です。
                                  (ゆず)

    和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=64457

  • 身体の声を聞く、という話は面白くて好きだ。
    男性・女性両方に読んでほしい本。
    パートナーがいることで満たされて収まっていく問題。
    赤ん坊が出すサインをちゃんと汲んで気付くこと。
    自分の身体の持つ力を引き出すこと。
    一昔前であれば自前に出来ていたであろう能力が無くなっていること。

    「昔の状況が今より良いとは言わないが」、
    「人によって環境や能力は様々で一概に言えることではないが」、
    「自責の念も込めて書くが」、
    と、本の中で何度も繰り返して言わねばならないほど、
    頭でっかちな理論武装勢力に対抗していくのは難しい。
    (偏った過去の認識からくる攻撃性と、
    身体的なものに基づく体験値を貶めて
    社会学的な見地から反論していく余裕のなさなど)

    もっとお互い優しくしあって、身体でふれあっていれば
    頭で作ったストレスで、身体をおかしくすることもないのに。
    生活の知恵って、存外意味があるんだけど。

    至ってまっとうで安上がりなことなんだけど、
    でもそれじゃ経済は回っていかないんだよ、って
    そんなに身体を狂わせてまでお金で社会を回すことが大事なのかね?

  • これ、ちぺがなぜか大好きσ^_^;なにかっていうとすぐてにしている。そんなに私たち不機嫌か…反省σ^_^;(笑)
    内容は、今までの、「オニババ」とか「オムツなし」とかぶってるところもある。

  • あっと云う間に、自然によんでしまいました。全ての女性に読んでほしい良書です。

  • 不機嫌な夫婦  / 三砂ちづる / 2013.12 .18(43/174)
    ・夫は妻をしっかり愛してかわいがってやること。積極的にセックスすること。
    現代は消費社会が優先されがち。性欲を侮ると、いびつな形で物欲に走ったり、過料な酒やドラック、そこまでいかなくてもお菓子、子供にうるさいことばかり言ったりとなる。

  • 内容自体は、多分☆3くらいなもんでしょう。
    ただ、我が家にはきついわ。


    嫁はんの枕元に、サンタさんが置いてくれていったら良いね。


    20年前に。

  • 同じことを繰り返している感じ

  • うーーーーーん。

    著者の『オニババ化』はとても共感できたし、だから抱えている性差についての考えは、僕と著者で大きく変わらないんだと思う。
    で、本書は『オニババ化』の論旨をやや広げたような内容なのだが・・・・・・

    冒頭の「うーん」が正直な感想。

    もちろん著者はステレオタイプな性差別を否定しているのだけど、そういった文脈を見ずに、性差別保守オヤジあたりが都合のいいフレーズだけをピックアップして自説の補強に使えそうな内容でもあるんだよね。なんか危ういなあ、という感じ。

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著者プロフィール

1958年山口県生まれ。兵庫県西宮市で育つ。京都薬科大学卒業。ロンドン大学PhD(疫学)。作家、疫学者。津田塾大学多文化・国際協力学科教授。専門は疫学、母子保健。著書に、『オニババ化する女たち』(光文社新書)、『死にゆく人のかたわらで』(幻冬舎)、『女が女になること』(藤原書店)、『自分と他人の許し方、あるいは愛し方』(ミシマ社)、『女に産土はいらない』(春秋社)、『セルタンとリトラル』(弦書房)、『ケアリング・ストーリー』(ミツイパブリッシング)など、きものについては『きものは、からだにとてもいい』(講談社+α文庫)がある。編著に『赤ちゃんにおむつはいらない』(勁草書房)、共著に『気はやさしくて力持ち』(内田樹、晶文社)、『ヒトはどこからきたのか』(伊谷原一、亜紀書房)、訳書にフレイレ『被抑圧者の教育学』(亜紀書房)などがある。

「2024年 『六〇代は、きものに誘われて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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