新書413 カネを積まれても使いたくない (朝日新書)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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感想 : 58
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022735133

作品紹介・あらすじ

C0281【語学/日本語】「~でよろしかったですか」「~なカタチ」など、違和感のある日本語が巷に溢れている。いまや、キャスターや政治家、企業幹部も無意識で使うこれらの言葉について、内館牧子がその「おかしさ」を正しく喝破!美しい日本語を指南する。

感想・レビュー・書評

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  • P42下さいますよう、頂きますよう
    全然オッケー、はとてもじゃなくて全然そんなことないよオッケーの略な気がする
    本日休みをとっております

    わかるように言わないのとかはいいいえで答えられない質問する店員とか嫌だけど何より知的装い語が本当に嫌い!特に「要は」

  • 読後、テレビ番組の見方が変わりました。
    「使いたくない日本語」本当に溢れてますね。

  • ぶっちゃけ メチャチョー面白かった?みたいな 笑

    とても参考になり使いたくないと思った。
    断定を否定するのはやりがちで、綺麗な言葉を使える、語尾もきちんと話せる大人にならないといけない。 人の使っている言葉や語尾をうつらないように気をつけたい。

  • タイトルに、びっくりを致しているところでございます。
    僕はテレビを見ませんので、乱れた日本語に接する機会がそんなにない…かと思うとさにあらず、周囲の人の日本語が乱れているのです。著者と同じく、気になってしまいます。
    ただ、この本はカネを積まれても使いたくない、という言葉とそのシチュエーションを罵るばかりで、どうにも救いがありません。ただし、怒りというか、使いたくないし、聞きたくもない、ということは僕も同感です。ところが著者にも、つい使ってしまうけれど、それをどうしても聞きたくない、という人もいるそうで、怒りながらも塩梅というものがあるようで。
    放送の言葉がおかしくてもテロップがなおっている、という例が再三ありました。放送人の矜持、もあるかもしれないけれど、実は入力用の日本語入力ソフトに依存してたりして、などと思いました。ATOKはおかしな言葉を警告したりしてくれますが、google日本語入力は、ユーザーの誤用や誤字を平気で予測してきます。このあたりにも手を付けないと、話し言葉だけでなく、書き言葉も被害がひろがる一方に違いない、と思うのです。

  • 生き様/させて頂く/さん・様/犯罪者、歴史上人物、教え子、品物に敬語/やっぱ/全然オッケー/メイン/お休みをいただいております/~のかた/~になります/(炒めて・入れて)行きます/かな/感じ/とか/かも/~のほう/~というふうに/~してみたいと思います・~したいと思います/ある意味/結構~します/~ですかね/~とは思う/~だったりして/~じゃないですか/的・モード・っぽい・系・感・力・カタチ(をくっつける)/大丈夫ですか?/普通に/よろしかったでしょうか/ホントですか/そうなんですね/なるほど/ですよね~/何だろ/外来語+さ・み(クールさ、ナチュラルさ)/遺憾/しっかり・きっちり/を(設置をする、把握をする)/~してございます

    過剰にへりくだる、あいまいにぼかす、相手を異様に持ち上げる・・・・気をつけよう。大変勉強になった。

  • ★タメになりすぎます!読まないほうが良いです!★

    内定者向け研修を行った際に、自身の言葉遣いの不十分さを感じ、たまたま本屋で見つけたこの本を購入。

    個人的には、「言葉は時代で変化するもの。正しい言葉遣いに固執するオトナたちはナンセンス!」という考えが強かったのです、本書を読んで悔い改めました。

    自身の普段の何気ない言葉づかいにも、乱れた言葉遣いがしみついており、直さなければならないことを痛感しました。

    よって、この本を読んでからは自身の話す言葉ひとつひとつが気になり、さらにはテレビを観ていても正しい言葉づかいか否かが非常に気になるようになりました。(特に文をあいまいにする、断定回避の言葉の数々)

    有識者である作者の、言葉に対する観点が学べました。
    言葉遣い、直します。

    「なんか」日本語「とか」って「ある意味」難しい「みたいな」「カタチの」印象が「メインに」あったけれど、「うん」、注意して直していきたい「かもしれない」「感じ」「かな?」「とは」思いました。

    ごとう

  • うんうんと頷くところ
    それ言っているなと反省するところ
    それは仕方ないんだよと開き直るところ
    多々あり、面白く読めた。
    周囲に気を遣って遣ってトラブルを避けようとした結果から生まれたことを考えると、今の社会は相当息苦しいことがわかり悲しい。
    気遣いがグルグル回って、結局、慇懃無礼に感じさせたり馬鹿に見られたりするのだから、日本語は難しい。

  • ひたすら自分の言葉の乱れを痛感させられる。何でも断言せずぼかす…この言い方が自分のなかで意外と当たり前になっていて反省した。
    ~かな。とか、~かも。とか語尾につけがち。
    意識せずとも周囲の反応を気にしちゃっているのかもしれない…。気をつけよう…。

  • 「てか、激ヤバ超ウケるんですけどみたいな?うん、なんてか、もうぶっちゃけ抱腹絶倒で忘れれれない、かなとは思うし的な?なんか、マジっすか?モードで、リアルに感じたって感じかも。」(書いててムカつく)今の社会と日常が生きにくくなっている証として言葉がどんどん過剰にへりくだり、断定を避け、断言したがらない風潮が奇妙な言葉の文化を量産している、「みたいな」を乱用し続ける社会にも目を向けながら、一つ一つ細かい言葉の誤用や分析がいちいち面白く爆笑が止まらなかった。内舘さんの大ファンになってしまった。好きだな~こういう

    • だいさん
      >「みたいな」を乱用し続ける社会

      おじさん、からみると、若者の方言です。
      >「みたいな」を乱用し続ける社会

      おじさん、からみると、若者の方言です。
      2013/11/01
  • 秋田県出身で、三菱重工のOLから脚本家・作家へと転身を遂げた内館氏。女性としてただ1人、大相撲の横審委員を10年も務め、歯に衣着せぬ物言いで力士たちを叱りまくり、やんちゃ横綱・朝青龍の天敵とも称された先生が、近ごろ目に余る日本語の乱れを斬りまくる。「マジ」・「ヤバイ」「ぶっちゃけ」などの若者言葉から「~してみたいと思います」・「よろしかったでしょうか?」のような新語、さらには政治家たちによる意味のない「遺憾の意」・「重く受け止める」などなど、手当たり次第に噛み付く様子はまさに「日本語愛」そのもの。

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著者プロフィール

1948年秋田市生まれの東京育ち。武蔵野美術大学卒業。1988年脚本家としてデビュー。テレビドラマの脚本に「ひらり」(1993年第1回橋田壽賀子賞)、「毛利元就」(1997年NHK大河ドラマ)、「塀の中の中学校」(2011年第51回モンテカルロテレビ祭テレビフィルム部門最優秀作品賞およびモナコ赤十字賞)、「小さな神たちの祭り」(2021年アジアテレビジョンアワード最優秀作品賞)など多数。1995年には日本作詩大賞(唄:小林旭/腕に虹だけ)に入賞するなど幅広く活躍し、著書に映画化された小説『終わった人』や『すぐ死ぬんだから』『老害の人』、エッセイ『別れてよかった』など多数がある。元横綱審議委員で、2003年に大相撲研究のため東北大学大学院入学、2006年修了。その後も研究を続けている。2019年、旭日双光章受章。

「2023年 『今度生まれたら』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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