北方領土・竹島・尖閣、これが解決策 (朝日新書)

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著者 : 岩下明裕
  • 朝日新聞出版 (2013年7月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022735140

北方領土・竹島・尖閣、これが解決策 (朝日新書)の感想・レビュー・書評

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  • 岩下さんは、ずっと北方領土問題の解決策に取り組んできた人で、かつて著した『北方領土 4でも0でも、2でもなく』(中公新書)は、日本の国是たる四島一括返還に異義を唱えたということでバッシングを受けた人だ。岩下さんは、メディアに対する不信感からその後沈黙を保っていたが、今朝日新書から、竹島、尖閣を含め、領土問題に対する解決策を提示する。その一つは国家というワクを越えて地元の声をよく聞けというものである。根室の人々はかつて四島返還を唱えたが、今ではそんなことは考えてはいないという。むしろ、自分たちのところが国境ではないとされることに苦しんでいるようだ。なにかと言うと国家しか頭にない人々は、観念的な領土観から解き放たれ、尖閣にしても、竹島にしても国家のわくを越えた地元の利益、声をもっと聞くべきだろう。岩下さんの提案のもう一つは領土問題を歴史問題から切りはなせというものだ。このことの意味をぼくはずっとわからなかったが、これは北方領土を考えてみればわかりやすい。(その意味で領土問題は北方領土問題から入るのがいい)歴史的なことを考えてみれば、いわゆる千島列島は、ロシアとの間で、南樺太と平和裏に交換したもので、決して略奪したものではない。だから、言い出せば、北方四島どころか千島列島すべてを返してもらわなければいけないほどだ。それはつまり、アメリカがソ連の参戦を条件にソ連に勝手に譲渡したものだからだ。しかも、ソ連は日本との中立条約をやぶって参戦した。多くの日本人はこのことで、ロシアに怨みをもってはいるが、それを表だっては言わない。しかし、翻って、今の中国、韓国の立場にたてば、かれらが今だに日本を怨むのがわかるというものだ。それはともかく、こうした歴史からくる感情、歴史的ないきさつを考えていくと、領土問題はいつまでたっても解決できないと岩下さんは強調する。タイトルはいかにも受けをねらった感じがするが、これは岩下さんの本意ではなかろう。

  • 【超速読】さっと見なのであまり書けないんですが、島の所有権を巡る歴史的な解釈での交渉では前進しない、ってのはたしかにそうで、それというのもじゃあ先住民のものじゃないですか、で、さらに言えば…の堂々巡りになるため、というのはそうなんですけど、でもある程度は議論に影響するしなあ、とも思います。過去には政治家・官僚同士による言及、会談があったわけで、その事実さえ述べていけばなと思うんですが、しかしなんとなく四島返還、を国是としているのは不思議だなと思ってましたがその背景たるや。

  • 読了。

  • 著者は、日本が権利を有していると考えている海域が、「実はファンタジー?」と説いてみることから綴り始めている。色々と問題や争いが多いことを指摘している。その上で、題名にも在る北方領土・竹島・尖閣に関することを解く…

    実は日本では“境界”、“国境”ということに関して、「然程、問題意識が高くないのではないか?」というのが著者の説である。“知らない”とか“実感が薄い”ような人程、関連の話題でセンセーショナルに騒ぐとも指摘する。或いは、この種の問題だけではない傾向かもしれないが…

    なかなかにお勧め!!

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北方領土・竹島・尖閣、これが解決策 (朝日新書)の作品紹介

C0231【社会科学/政治】「海を自由に利用したい」という現地の声を反映した解決策を立てるべきだ──日米同盟に寄りかかるだけで指針を持たない日本政府に、「領有権」と「海の利用」をセットにして北方、竹島、尖閣のそれぞれについて独自の解決案を示す大胆な意欲作。

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