誰も語らなかった 知って感じるフィギュアスケート観戦術 (朝日新書)

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著者 : 荒川静香
  • 朝日新聞出版 (2013年12月13日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022735379

誰も語らなかった 知って感じるフィギュアスケート観戦術 (朝日新書)の感想・レビュー・書評

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  • 2013年12月に出た本。
    基本的な説明がわかりやすく、冷静な荒川さんらしい書きっぷり。
    ソチ・オリンピックを前に読むのが最適だったでしょう。

    オリンピック経験者、金メダリスト、プロスケーター、テレビ解説者という荒川さんの経験が生きている本です。
    今現役の選手の多くと共に試合に出て、ルールの変更にも対応してきたから、実感を持って説明できている内容。

    第1章 ルールと採点基準
    第2章 ワンランク上のシングル競技観戦
    第3章 選手たちの舞台裏
    第4章 振付師とコーチたちの役割
    第5章 私のオリンピック体験
    第6章 ソチオリンピックでの戦いはここに注目
    第7章 メダル候補たちのここに注目

    ルールは毎年、変更されているんですね!
    より公平になるよう偏りすぎないように改変が加えられているのだが、選手はかなり振り回されてもいる。
    どういう技術が優れているのか、という素人目にはわかりにくい審査員の観点を解説してあります。
    しかし結局、演技力、芸術性については~~審査員個人の感覚というか好みになってしまうという‥
    時には、一般の観客に妙な感じを与えるのもいたしかたないところ?

    スケート靴が合わないという謎の現象も、説明してあります。
    革で出来ているので伸びやすく、手縫いなので一足ごとに違い、履いているうちにどこがどう伸びるかわからないんだそうです。
    何足も作って慣らしていっても、いざとなると合わないということが起きてしまうんですね。

    自らのオリンピック体験については、本音が漏れている感じ。
    今となっては確かに‥時代が違うかも。
    ちょっと前の迷走ぶりに比べて、トリノへの集中力は凄かったですよ。
    それほど注目されていなかったのがかえって、良かった?

    主要選手のいいところ、気になるところもまとめてあります。
    まだソチオリンピック出場選手が決定する前に書かれているので、ここ数年の活躍ぶりを振り返る感じですね。
    コストナーの評価の高さなど、確かにね‥
    そうそう、シーズンはじめはロシアのソトニコワも苦労している印象が強かったし、リプニツカヤなどはまだ活躍する前の時点だったんだ‥
    今後どの選手が引退するのか、まだはっきりしていないこともあり、これからの試合ではどうなるのか‥

    真央ちゃんについて、ジャンプが注目されがちだが、芸術性も素晴らしいと。
    スピンやステップもレベルが高く、かえって簡単にやっているように見えてしまうほど。何をしても姿勢が綺麗な、天性の美しさを持ったスケーターだというのが印象に残りました。

  • 2013/12/18読了。
    スポーツは滅多に観ない。格闘技と球技は特に。でもフィギュアスケートはなぜか一昨年あたりからTVで観るようになって、番組のパーソナリティの荒川静香と松岡修造のコンビがなかなか良いなと思っていた。無駄に熱い応援をする松岡修造と、それをうまいことスルーして冷静に解説する荒川静香。下手な漫才より面白い。
    と思っていたら、朝日新書がこの二人の本を同時に出した。しかも応援の本と解説の本。企画出した奴は絶対に狙ってるだろ、これ。思わず両方買った。
    最近になって観始めた初心者には採点方法などがよく分からなかったのだが、本書はその辺りを解説してくれている。ジャンプの種類もよく分からないまま観てたのだが、それも解説してくれている。オリンピックへ向けてのこれからの見どころなども解説してくれた。初心者向けの解説書として分かりやすく、とても誠実。
    控え室や選手村の様子、著者自身の競技回想など、選手目線での話もあって、これもなかなか面白かった。一番印象に残ったのは焼肉の話だ(笑)。

  • 以前から、テレビでたまたまついてれば楽しんで見る、程度には好きだったフィギュアスケート(スポーツ全般に興味を持ったことがほぼ皆無なので、これでも好きな方)。それが今年(2013)の全日本は、諸々のきっかけのおかげで、放送前から楽しみに待ち、集中して「観戦」しました。色んなドラマがあって面白かった。にわかもにわかもいいところですが、フィギュアファンになりました。
    ルッツとかアクセルとかって何?とググったり、選手の情報をwikipediaで見たりしているうちに、なんかそういう本出てるだろうと思って検索して見つけたのがこの荒川静香さんの新書と、中野ゆかりさんのインタビュー本(中野さんがインタビュアー)。たまたま寄った本屋に在庫があったので、こちらから。
    とりあえず、フィギュアスケートという競技にはどんな技があり、選手はどういうトレーニングをして、コーチや振り付け師とはどんな仕事をして、どのように採点され、その採点方式もどういう風に変わってきたか。という基本的なことを知るにはじゅうぶんな本でした。荒川静香さんの経験談も興味深し。さくっと読めるし。

  • 採点基準や個別の演技(技)がとても分かりにくいフィギュアスケートについての解説本。
    解説者としての客観的な説明・意見と、オリンピック金メダリストとしての経験的な話がバランスよく書かれているのでとても良い。
    同じジャンプでも、アクセルとルッツとトゥループの違いなどが図解されているが、図を見てもいまいち分からないという(笑)

    面白いと思ったのは、採点方式・基準が実は毎年のように変わっていて、選手はそれに合わせる必要があるということ。それまで不要だった技術が急に評価されたり、それまで練習して身につけたものが評価されなくなったりするらしい。

    これは企業経営など社会でも似た面があり、ルールが変わると価値が変わる、あるいは行動自体がルールを作る。
    そういう意味では、個人やコーチなどの能力に完全に依存したスポーツのように見えて、実は環境要因にとても左右される、不確実性の高い競技なのだということがよく分かった。

  • 母が以前からフィギュアスケートの大ファンで、僕も浅田真央の活躍以後テレビで見る機会も増えたのですが、ジャンプの回転不足だとか、採点基準だとか、どうもテレビで見ていても素人にはよくわからないところが多いなという残念がありました。
    で、この本を本屋でたまたま見かけ、もうすぐソチオリンピックだしということで、買って読んでみました。
    フィギュアの金メダリストで、テレビ解説でもわかりやすい荒川静香の本だからと期待して読んだところ、ほぼ期待通りの知識が得られ、満足できました。
    6種類のジャンプについては絵入りで説明があり、残念ながらそれを見てもやはりはっきりとはわからないのですが、どこに違いがあるのかはとりあえずわかりましたし、現在の採点基準や、ジャッジがどのような判断基準で判定をしているのか、それが本当に客観的・公平と言えるのかについて、かなり本音ベースで具体的に書いてくれており、こちらは納得がいきました。
    日本人のシングル男女の上位選手はもちろん、キム・ヨナ、パトリック・チャンなどを中心とした世界トップ選手の特徴、なぜ彼らに高得点が出るのかという理由についても詳しく説明があり、これも大満足。
    ソチの前に、この本を読むことができて、とても良かったと思います。

  • ソチの女子SP前に読みました。
    キムヨナ側の疑惑判定だとか、荒川さんはキムヨナ擁護だとか、ネットで度々見ていたので、どういう基準で見ると妥当な点になるのか?と思って読んでみました。
    結果、これなら納得!とまではいかなかったけれど、なるほどと思えるところは沢山あって、ソチの滑りは素直に観れたかなーと思います。

    今まで、解説サイトを見てもイマイチ分からなかったフィギュアの判定が、とても分かりやすく解説されてるので、にわかファンとしては勉強になりました。「靴が合わない」に関しては、私も「お金が掛かるからスペアが無いのかな?」と思っていたんですが、そう簡単な話じゃなかった。ソチのフィギュアは終わりましたが、読み物としても、荒川さんのトリノ体験だとか、十分に面白いと思います。

  • 今季フギュアスケート観戦のお手元に一冊
    外からではなく中にいる人の目から見ているのが新鮮。
    気軽に読めて、観戦ポイントが増えて楽しみも増す。

    第1章:ルールと採点基準
    素人目にはわかりにくい採点基準やジャッジの判定の妥当性について、
    スケートの発展のために改訂が重ねられていることはじめ、
    妥当性や正当性を保証してくれるので、なるほど、と思えた。
    当事者としては、ネットなどでの的はずれな論争が歯がゆいのかしら。

    第2章:ワンランク上のシングル競技観戦
    シーズン全体をとおした、あるいは一試合ごとの戦略、
    気持ちの持っていきかたなど。

    第3章:選手たちの舞台裏
    「スケート靴が合わない」問題はどうして生じてしまうのか、
    氷の状態、滑走順など、当事者ならではの実態がくわしい。
    自分ではコントロール不可能なさまざまなものの総合として
    ひとつひとつの作品があるとおもうと、選手全員ひとしく、
    とにかく気持よく滑って最善の演技が見せられますように、
    と祈るしかないと改めて思う。

    第4章:振付師とコーチたちの役割
    荒川さん自身の経歴も振り返りつつ、振付師との出会いや
    コーチを移る理由とその効果など

    第5章:私のオリンピック体験
    長野とトリノ2回の出場の経緯からどんな気持ちで臨んで
    どういう結果に結びついたかまで。

    第6章:ソチオリンピックでの戦いはここに注目
    男女シングルのみどころを中心に

    第7章:メダル候補たちのここに注目
    男子)高橋大輔、羽生結弦、織田信成、小塚崇彦、町田樹、無良崇人、チャン、プルシェンコ、ジュベール、フェルナンデス、デニス・テン
    女子)浅田真央、村上佳菜子、鈴木明子、宮原知子、安藤美姫、キム・ヨナ、コストナー、ワグナー、オズモンド、ロシア若手女子たち(ひとからげか・・・)

  • ソチ五輪前の今読むのがベスト。
    書籍とは残るものである、という基本原則を惜しげもなく無視し、今のレギュレーション、今の選手にフォーカスがズバリ当たっています。
    しかもトリノ女王、荒川静香さんならではの冷静で現場目線からの分析が実に興味深い。
    なぜヨナにこの得点がでるのか、現レギュレーションは導入からどのような変遷を辿ったのか、踏み込んだ解説が展開されています。なにせ実体験だから強いです。他の解説陣ではここまでわかりやすく語れないでしょう。
    しかも長年なぞだったフリップ、ルッツ、アクセルの飛び方の違い図説までついている。素人の私でも飛べそう、と思ったのですが陸地でも無理でした。(良い子は試してはいけません。とくに深夜のマンションでは。)
    そんなわけで、ソチ五輪後ではトラッシュになるのではと心配になるほど、今、買いの良書です。

  • 鑑賞、観戦、どちらとも取れる難しい競技だけに
    ジャッジの出す点数に疑問が湧くこと多々ありだったので
    ルールや採点法、一度ちゃんと知ってみたいと思っていました。
    なぜあの選手はいつも高得点?
    好き嫌いや先入観が入るのでは?
    などといった様々な疑問にしっかりと解説しておられます。

    この本を読んでから観ると
    フィギュアスケートはもっと楽しめると思います!

  • トリノ五輪の女子フィギュア・スケートで金メダルを獲得した著者が、採点方法や試合に向けての選手たちの取り組みなどについて解説している本です。また、ソチ五輪に出場することになる選手たちの注目ポイントなどについても語られています。

    著者と同じく選手として活躍した鈴木明子も、『プロのフィギュア観戦術』(PHP新書)という新書を刊行しています。個人的には、みずからの競技スタイルについて強いこだわりのあった鈴木の解説の方が密度が濃いように感じましたが、選手たちのメンタル面についての説明では、本書の方がより多くの説明がなされているように思います。おそらくどちらの著書もライターの手が入っているとは思うのですが、それぞれの著者の持ち味がよく出ているので、両方を読み比べてみるのもおもしろいのではないかと思います。

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【芸術/スポーツ】フィギュアスケートをもっと深く、面白く観るために知っておきたい知識を、著者ならではの視点で紹介する観戦ガイド。採点方式のポイント、五輪出場予定選手の戦力分析、振付家、コーチの個性に至るまで、わかりやすく解説します。

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