- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022735553
作品紹介・あらすじ
【社会科学/政治】日本版NSC、特定秘密保護法、集団的自衛権の行使解禁に明け暮れた2013年、行きつくのは「戦争のできる国」。そしてその裏には財界の思惑がある……。安倍政権の正体を自民党憲法改正草案から読み解く渾身のルポ。平和と平等を、あきらめてはいけない!
感想・レビュー・書評
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2014年建国記念の日前日、安倍晋三首相は愛国心を連呼する談話を発信した。第一次安倍政権時、改正教育基本法に愛国心を入れ、第二次安倍政権で国家安全保障戦略に愛国心を盛り込んだ。その後、これまでの内閣では認めなかった憲法の解釈を変え、集団的自衛権の行使を認めさせた。立憲主義を前時代的と否定しつつ、戦前の明治憲法をこよなく愛する懐古的な自民党憲法草案に常識人は言葉を失う。このままいけば日本は間違いなく「戦争のできる国」にされる。
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豊富な資料と多くの取材・インタビューを重ねた一冊。
安倍政権の動向が、米国従属論で片付けられているという作者の観点は、違うと私は思う。その論理では、安倍政権は米国に操られているから仕方が無いという事が導かれ、安倍を逆に擁護する論へと展開する。
そうではなく、安倍政権の本質は、米国の要請によって仕方なく行っているのではなく、日本が率先して軍事を拡大し東アジアにおける安全保障体制を作り出そうとしていることだ。そしてそれは国民の安全を守るのではなく、資本の権益を守るための軍事拡張であるという点を強調したい。
安倍政権は、他国の軍事的伸張にあわせ軍事拡張を図るのではなく、日本に攻めることなどないのだから、尖閣沖などでの些細な衝突による戦争勃発がおこらぬよう軍備削減と平和的外交意外に道は無い。 -
片山さつきや中谷元など、著者とスタンスの異なる人物へのインタビューがあったので、彼らもちゃんと応じるんだなと感心していた。
しかし、応じてくれた彼らはむしろ例外であり、大半からは断られたとあとがきで明かされていた。経済同友会とのやりとりなど、読んでいて情けなくなる。懐の深さがない。
こういう異論に耳を傾けない最たるものが、安倍政権なんだろうなあと思う。
まず、総理から前線へ
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-224...
まず、総理から前線へ
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-224989-storytopic-64.html
「戦争絶滅受合法案」は長谷川如是閑の創作らしいですけど、私は淮陰生『一月一話』(岩波書店)で知りました。
リンク先にありましたように
「戦争をやりたがる権力者は安全な地で声高に危機感をあおるだけ」
総理に戦場へ行けとはいわないけど。。。
といっても何をしてほしいかわたしも示せない
TOPの一声で何千、何万もの人が殺し合う行為は異常だということをわかってほしい
私は、先ず憲法を守るのが当たり前だと言うコトを理解した人間が、日本のトップとして、国民に垂範率先すべきでし...
私は、先ず憲法を守るのが当たり前だと言うコトを理解した人間が、日本のトップとして、国民に垂範率先すべきでしょう。。。