人生を正しく享受するために 〈新〉人生論ノート (朝日新書)

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  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022735669

作品紹介・あらすじ

【哲学心理学宗教/哲学】私たちの人生は細々とした無数の選択と排除からなっている──。文学や哲学に精通するサルトル研究の第一人者が、幅広い分野の名作から「いい言葉」を取り上げ、人生について考える。テーマは、選択、孤独、好奇心、恋愛、嫉妬、演技、快楽、裏切りなど約20題。

感想・レビュー・書評

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  • 【選択】何かを選ぶということは、他のものを選ばぬということ、他のものを捨てるということだ。ひとりの女を選ぶということは他の女を捨てること。一つの表現を選ぶということは他の表現を排除すること。人生は無数の選択と排除からなっている。何を食べ、何をするか。我選ぶ、故に我あり。我々の人生観、世界観は選択の根拠の総体である。【記憶】〈私〉とは私の記憶だ。生きるとは、記憶を積み重ねることである。しかし歳をとると記憶はすり減る。そしていつか消える。

  • 途中まで。
    典型的な新書で、構成がわかりやすく読みやすい。

  • 希望とは未来だ、常に未来に向かう。幸福とは現在か、さもなければ未来の約束だ。希望はどこまでも未来に伸びていく、限度を知らない。希望はつぎつぎと希望を呼び、際限なく歩き続ける。
    人はすり減りながらも生きていく。
    記憶とは人間の倫理の根幹をなす。記憶を失ったものに倫理は存在しない。倫理を追求された政治家の常套句は、記憶にございません。
    自分の人生を過去形でしか語れないとき、人は孤独。

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著者プロフィール

1959年、東京大学仏文科卒業、1966年、同大学院博士課程単位取得退学、同年より一橋大学勤務、のち教授。1996年、定年退官、関西学院大学教授。2002年退職。ジャン=ポール・サルトル、フランツ・ファノンなど、左翼抵抗思想の文学を専攻、翻訳し、評論活動をおこなう。また1986年、独身生活を勧めた『シングル・ライフ』がベストセラーとなる。訳書にサルトル『実存主義とは何か』(人文書院)、共訳書に、F.ファノン『地に呪われたる者』(みすず書房)、J・ジュネ『恋する虜』ほか多数。

「2015年 『家の馬鹿息子 4』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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