- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022736666
作品紹介・あらすじ
【社会科学/社会科学総記】かつての自由が丘は、今の蔵前、北千住、人形町、清澄白河? 家賃が高くても都心に住む人々はどんなメリットを見出しているのか? かつての人気の街はなぜ衰退したのか? どこに住むかの重要性がかつてなく高まっている時代の都市暮らしの最新ルールを探る。
感想・レビュー・書評
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久々に評論を読みました。
このような、地理のお話、都市開発のお話が好き、
なにより東京が大好きななのでとっっっても面白かったです。
住んでるあたりの話がでてきてより楽しめました。
西高東低の東京は今後も変わらなさそうですね。
私も、東京に、都心に住むのは時間と経験を買っているという考えなので、本当に納得しました。
また、在宅勤務の話も響きました。
実際に在宅勤務をしている身として、
対面でのコミュニケーションの大切さを痛感しています。Yahooの方針、素晴らしい。
また、都心に住むと頭が良くなる
の理論、賛否はあると思いますが私は納得です。
自分次第と言えば確かにそうですが
それくらい私は環境は大切だと思ってますし、
これを読んでさらにその思いが強くなりました。
そしてエドワードグレイザーさん凄くないですか?
未来の予測が的確すぎます。びっくりしました。
彼が唯一外したという在宅勤務の普及も、
コロナウイルス流行という予期せぬことが起こったからとはいえ、かなり現実のものとなっている現状…。
コロナウイルス流行で世の中が変わった今、
速水さんにはまた現代社会について、都市について、本を出版して欲しいです…
ほんとにこういうお話好きです。
今後も東京に住むことに価値を持とうと思いました。
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かつては、東京の西側(皇居を中心にして西側)の方面に住居を構えるのが定石だったそう。郊外の一軒家にしても団地にしても、東京の西側が理想とされたのだ、と。「西高東低」なんて言われ方がしたくらいだそうですが、いまや、東京中心地や東側の下町方面へ、人口移動が盛んになってきているみたいです。そこには、職住近接という流行が存在する。さらに、職住近接を肯定する、集積の論理が働いているようです。集積の論理の点ではアメリカのポートランド(アメリカには2つポートランドがありますが、オレゴン州のほう)を例に解説されています。そこでは、住んでいる人たちの意識が「本当にいいもの」志向で、なおかつ、それを自分たちでやっていこうとうしている。根本に自主性や自律性があるんです。そして、そんな魅力的な「本当にいいもの」の揃った町が、ぎゅっと自転車移動圏内に凝縮されていて、買い物に便利なうえに楽しいし、異分野の人たちの密な交流からさらにおもしろいものが生まれたりする。集積の論理とは、そういった「かけ算性」の論理だと思います。本書では、また違った角度から語っている箇所がありますので、興味のある方は手にとって見てください。昔ながらの“閑静な住宅地”とは逆に「住宅地によいバルがあって」など、ほどほどに賑やかな住宅地の方に人々の好みがシフトしていってる、と本書にあります。そしてそういう集積の仕方が町の活性化の源だ、と。(この集積の論理を押さえないコンパクトシティ推進には意味はないのでしょう)働く場所、住む場所、食べる場所、買う場所。それらが近接してこそなんですよねえ、集積の論理っていうのは。静かなところが好きな僕はちょっと疲れそうだな、と思いました。本書ではほかにもさまざまなトピックを扱い、多角的に東京一極集中について述べている。いかにも「新書」というような読みやすさと軽さとまとまりのよさ。そして著者の情報処理に抜きんでた力をぞんぶんにいかした類の本、といった印象でした。
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西から東へのシフトという状況は分かったが、その他は読んでいて何かイマイチ物足りない内容。
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これといって新しい有用な情報はなかった。
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ちょっと期待外れでした。
いろいろな所から都合のよい論を持ってきてツギハギしたって感じに見える。
あまり目新しいことは書いてませんでしたね。 -
地方と都市を再考するいい機会になった。
(文章 - 特に接続詞 - が整合しないところが多々見られ、論旨が分かりにくくなる部分も・・・そこが残念)
職と住の近接が起こっている。トフラーの予測で唯一外れた点。つまり通信技術の発達が都市の消滅につながらなかった。むしろ逆で、都市に住むことによる外部経済の大きさが明らかになった。
政府の国土計画は都市集中から地方分散を図ってきたが、都市資源の有効活用からその政策を転換していた。しかし安倍政権になり再び分散へ。すべての自治体が生き残ろうとするベクトル。これは経済的にはデメリット。「地方創生」は非効率なばらまきにしかならない(誰も救えない?)。インフラ供給や住宅供給を地方の中核都市に集中させるべきという「30万人都市」の考え方がある(『「30万人都市」が日本を救う』)。 -
著者と同世代で地方出身、ただし親は東京出身だし就職後の上京で、「トーキョー」に過剰なあこがれはなかった私。主張はわからんでもないが、いささか逆ベクトルに振れすぎだし、20世紀後期に吉祥寺に代表される「東京の西側」にあこがれたり楽しく過ごしたりした人たちからは強烈な怒りを買うやろなあ、と思った。
最近SNSでよく見る「湾岸サイコー! 郊外の一戸建てなんか住む奴は馬鹿w」とか言ってる人たちと似てますな。
あとがきで本人も弁解してるけど、理屈そのものは通ってるのに、煽り口調で多少損してるよね、と都心進出を計画しつつ思いました。
2017/3/9読了 -
"かつては西高東低、今は逆"という東京における住む場所の人気の変化。3.11以降、職と住、食と住の考え方は変わってきたことは確か。これまでにはない"東京"を考察している。
(P.147に校正ミス)があった。 -
都会での職住近接が食住近接も可能にする
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雑然とした内容で読みにくかった。2016年の本なので内容が古そう。
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・東京の東部は西部より川や運河が多く、当初は水上交通が発展
→首都圏の鉄道は東京の東部より西部で発展
・2000年代〜国土の均衡ある発展(田中角栄)を放棄
・増田レポート「東京は人口のブラックホール」
→東京は地方からの人口を吸い上げながら、次世代の再生産が行われない。
・フランス・ヨハンソン
「メディチ・エフェクト」を起こすことで、アイデアは生まれてくる
→アイデアは専門性と多様性が出会う場において生まれる -
■一橋大学所在情報(HERMES-catalogへのリンク)
【書籍】
https://opac.lib.hit-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/1001196608
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2016年の本なので、当たり前ですがいまのコロナ禍を予見していません。都市がより良い、文明の発明、楽しいレストランがある街が良い街、との記載があります。本当にその通りでしたね。そのような時代に早く戻れることを祈ってます。
文中にある、アルビントフラーは将来の在宅ワークまで予見していたのですね。文中ではトフラーは誤っていた、と記述していますがその通りになりましたね。トフラーがすごい。 -
面白かった(笑)
普段モヤモヤ〜と感じてることが言語化されていてスッキリ。具体的には、谷根千アツイよな〜、中央線ってなんか苦手、鎌倉に引っ越すクリエイティブ、若いママが選んだ下町、自由が丘ってそんなにいいか問題。全部個人的に感じていたことだけど、この本に裏付けされて。感じていたことは間違えていなかったのかと納得w
東京西高東低は明治時代からあったのね。その西高東低。昔は物理的に階級的に区別があったけど、最近は気分的なものだけ。そうなると実質的な便利さに比べてブランドというだけで西側の家賃が高すぎる。現在感度の高い人たちは東京中心部、ちょっと東(八丁堀、清澄白河、蔵前、北千住)に新たな交流の場を見出しているけど、まだまだ西ブランドを大事にしていて動けない人も多いと。
そして鎌倉のよさね。遊びに行きたい…! -
都内の西高東低は気がついていなかった。
東京自体も街として古くなってきているから、新しい街として再開発されている場所を選んで住んだほうがいいよね、ということでしょう。そういう意味で東京の西側は古いってこと。
都内への集中が進んでいる話はまぁ体感と合致していたかな。
閑静な住宅街がよしとされる価値観について、なんとなくそうなのだろうと思ってきたが、自分自身もにぎやかな場所に近い方を好むことに気がついた。 -
今のところ
2,3年前に聞いた話が多くてあんまり発見はないな〜。
一つ、北千住=足立区でないあまり住む場所として魅力を感じていなかったが、興味持てたのは収穫か。
読んだ方々には、蔵前いいところなのでぜひ遊びにきてほしい。
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ー 現代においては、自分の置かれた状況を改善する手段として、住んでいる場所を変えることができるかどうかが問われていくのである。
移動は、その人が持つ能力が試される機会でもある。職業的能力、経済力、コミュニケーション力、テクノロジーへの適応力。これらが高い人であれば、どこに住もうが生きていけるだけではなく、より自分の生き方の好みに見合った場所を探し、楽しく生きられる場所を探して移動を続けていくことができる。いや、備わった能力の問題ではない。むしろ重要なのは、ここぞという時期を見極めて「えいやっ」と移動することのできる勘や行動センスかもしれない。 ー
思っていたより内容が薄くて、困惑。東京の街に対してはステレオタイプな説明しかないし、最後は「都市に住むとは海水を飲むことである。飲めば飲むほど喉が渇く。」的な締めくくりで、読みたいのはそういうことじゃないから、と突っ込んでしまった。
結局どこに住めばいいのか、という示唆はほとんど得られなかった。 -
東京の歴史、政治、ライフスタイル、世の中の変化などの視点から東京という都市を解説している。
非常に面白く読めたので、東京の地理についてもすんなり頭に入ってきた。
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yahooが在宅勤務が出来なくなったこと知らなかった。
それぐらいかなぁ? -
皇居から5km以内には新宿、渋谷、日暮里が入る。
センシュアスシティ 1位文京区、4位目黒区、12位静岡市、15位渋谷区。
東京の中で人口が増加しているのは、千代田区、中央区、港区。
都心への近年の集中は密なコミュニケーションのため。
「年収は住むところで決まる」エンリコ・モレッティ著 -
西高東低じゃなくなり、東に人気が移っている。
ただし都心寄りの。
荻窪、阿佐ヶ谷、高円寺は人気がなくなるトップ3とか、本当だろうか? -
港区に住もうが鎌倉に住もうが軽井沢に住もうが「東京の仕事に関わる」以上、暮らしゆくゆくは人生のプライオリティが住所を差異化する。西高東低が変わりつつある。2020年の人口減のトップ5の駅は阿佐ヶ谷、高円寺、荻窪、西荻窪、中野と見事に中央線沿線。人口増は月島、人形町、八丁堀、葛西、茅場町など皇居の東側。商店街あったり住みやすさが向上してるのも確かだけど、別の「東京らしさ」がしっくり来はじめてるんだろうか。
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居住地によってLIFEstyleは大きく変わると、いつも考えていたので興味深い内容だった。
その理由として、人は集まりたくなる(群れる)動物なんだと目からウロコ。確かに人が文化を造るだろうから、その人種の居心地が良い場所が人気になるんだろうな。
また選択に迷ったら読みたい一冊。 -
112件とか予約が入ってるから、永遠にこなそう。でも蔵書数も多そうだから・・そんなに読みたい人いるんか・・・
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都市に住むのは「頭がよくなるから」。じゃあ千代田・中央・港の3区以外は悪くなるのかよ?とツッコみたくなるが。そもそも頭の良し悪しは環境ではなく遺伝という説も根強いし。「他人が近くにいると頭がよくなる」というのも根拠が薄い。人口密度で言えば、豊島・中野・荒川が上位。この3区に転入した方が頭がよくなるハズだ。
また、「頭がいい」の定量的指標が大人にはないので、これを本気で証明するなら、3区の小中高生の転入時からの偏差値上昇率を調べるぐらいしかない。
尚、全国学力テスト正答率ランキングでは、石川・福井・秋田・富山の順となっており、寒い地域が高い事がわかる。これは外で遊べないので家に居ることが多い。3世代同居で祖父母が面倒見てくれる。等々の要因が考えられる。ちなみに北陸は幸福度も高い。
千代田・中央・港の3区の収入が高いのは、元々頭がよくて収入の高い人が引っ越してきただけで、引っ越してきて頭がよくなったとも思えない。
結局、人口移動の傾向について述べて、都合のよい理論を引用しているだけで、その理由や根拠に乏しい内容になっている。 -
170118読了