Suicaが世界を制覇する アップルが日本の技術を選んだ理由 (朝日新書)

  • 94人登録
  • 3.50評価
    • (4)
    • (4)
    • (13)
    • (1)
    • (0)
  • 13レビュー
著者 : 岩田昭男
  • 朝日新聞出版 (2017年5月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022737168

Suicaが世界を制覇する アップルが日本の技術を選んだ理由 (朝日新書)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • iPhone7にSuicaのICカード規格が搭載されたことで、グローバル化から取り残されつつあったフェリカが世界で通用する可能性が出てきた。

    関東に暮らす人にとってと、それ以外の地域に暮らす人にとってのSuicaへの感覚は全然違うということがわかりました。

  • ちょっとほめ過ぎかな。流れは解る。

  • クレジットカード評論家歴の長い岩田昭男氏の力作である。Suicaがグローバルスタンダードになる希望を持った。

  • 9月15日のNHK「おはよう日本」の「おはBiz」のコーナーで日本発で国際標準を取れたケースとしてデジカメのファイル形式やブルーレイディスク、取れなかった例として携帯電話の「PDC方式」(「GSM方式」に敗北、ガラパゴスのシンボル!)や非接触ICカード「FeliCa」が挙げられていましたが、本書はそんな論調に棹を差す「Suica応援団」を自認するジャーナリストからの熱い熱いプレゼンテーション(?)です。大量の乗降客をさばくために「Suica」が「FeliCa」を選んだ経緯こそがローカル目線だった訳ですが、それが「ApplePay」とジョブズが生きていたらやっていなかった、とも言われるAppleの金融への挑戦によって一気に世界戦略に位置づけられるというお話。どうなるかわかりませんが現在進行形の決済システム三国志としてワクワクしながら読みました。だから主人公は「Suica」というより「ApplePay」という感じです。ただそこには課題先進国のガラパゴス技術が結局、世界モデルに成り得るかもしれないというグル-カルな希望の書だったりします。一見、Apple vs VISAに見えるこの世界決済戦争も結局、Apple vs Googleだったりしていて、Appleがアップルペイに参加したカード会社からは一定の手数料は取るがが顧客データは取らない、一方Googleは手数料は取らない代わりに、「利用者の消費行動に関するデータを収集・分析、一人一人に提供する情報や広告の精度をさらに高めることで、収益の柱である広告事業の拡大を狙う」という企業文化の違いの戦いであることも興味をそそります。さてさて、その戦いの舞台になる2020はどうなるのでしょう?

  • 非接触ICカードの規格をNFC(Near Field Communication)という
    TypeAはフィリップス社が開発したものでCPUを搭載せずメモリだけを持つ。低コストで大量生産に向いており、タスポで使われている。
    TypeBはモトローラ社が開発したものでCPUとメモリを持つ。運転免許証やマイナンバーカードに採用されている。
    フェリカはスピードを重視したためセキュリティが弱いと(根拠のない)批判を受けてNFCの規格には採用されていなかった。
    2014.9のiPhone6に搭載されたアップルペイも当初、NFCの規格に対応していたため、NFCの規格外のフェリカには非対応だった。が、2015にフェリカが国際規格として認められることが確実になったため、2015.12にiPhone でも採用された(その後の2016.7にNFC TypeFとして交通IC系のスマホにTypeA/Bとともに搭載されることが義務付けられた)

    アップルはこれを使ってクレジットカード会社の上前をはねようとしている。
    電子マネーとしてはプリペイド型のSuicaやEdy,ポストペイ型のiQ、Quickpayがあったが、Quickpayなどはほとんど使われていなかった。
    一方、クレジット決済のネットワークとしてVisa.MCは2020の東京オリンピックまでにNFCの端末を行き渡らせるということで動いていた。Appleとしてはクレジットカード会社に手数料を取られるのがいやだったのでQuickPayを決済システムとして採用した。Walletのバーチャルカードの画面でもVisaのロゴマークがQuickPayのマークに置き換えられるようになっている
    消費者がクレジットカードで買い物をすると、カード会社はその金額から手数料を引いた額を立て替え払いする。その後、国際ブランド(VisaやMC。JCBは国際ブランドとカード会社の両方を兼ねている)とカード会社で手数料を分け合う。
    アップルペイを利用する場合、カード会社は国際ブランドに加え、アップルにも手数料(0.15%)を支払うことになる。しかしメリットの方が大きいと判断したカード会社が多く、続々と加入している。

  • iPhone7がフェリカ対応となり、日本ではsuicaが利用できるようになりました。日本でiPhoneのさらなる販売拡大を狙うアップルの打ち手としては当然で、遅すぎるくらいかと思います。世界的にiPhoneの販売にかつてのような勢いがなくなったことも背景にあるのでしょう。
    本書では、iPhoneのフェリカ対応により、suicaの世界展開が可能になると期待を寄せています。勢いのない日本のICTとしては夢のある話ですが、さすがにこれは期待しすぎではないかと思います。
    クレジットカード業界の動向についての解説は、非常にわかりやすかったです。

  • 著者の情熱、エネルギーを感じました。

  • 現金よりも電子マネー派な俺。電子マネー用のSIMフリースマホとiPhone2台持ちをしているけど、アップルペイの選択肢が増えたら1台に集約できるかな。
    とりあえず、Felicaが世界基準になるかどうかと、そうなった時にビジネス環境がどう変わるかを意識していこうと思う。

  • ITと金融は相性がいい。
    アップルの今回の決断が、日本のIT業界や金融、クレジット業界に与える影響は大きい。
    決済の主役は、クレジットカード会社、銀行からIT事業者へと確実に変わっていく。
    と本文にあった。
    ビットコインも含めどのように社会が変化、というより激変していくのだろうか。

  •  去年の社内募集論文で書いたのは、Suicaの国際化を急げ。そのためにiDやQuickPayのようにクレジットカードに紐づけてポストペイ方式にすれば通貨の壁を越えられる。
     という内容で。

     その最後に、早いとこやらないとApplePayやGooglePayが日本に参入してSuicaの基盤ごとシリコンバレーに持っていかれるぞと言及した。
     その2カ月後に突然、うちの会社がApplePayと協力します!と発表したのだった。
     あぁ、協力体制でやるのね。
     いささか恥ずかしい論文になってしまったが、発表前にApplePayまで言及できたのは我ながら数カ月先の先見性はあるなと自信がついた。

     という経緯があり、さて筆者はどういった内容を書いているんだ?と読んでみた。
     Suicaに対して好印象すぎて、むしろ前のめりになりすぎている内容であるが、Suicaの国際展開への方向性としては間違っていない。
     
     海外でもSuica使えたらいいよねと気楽に思うが、去年に本社でやったSuicaの勉強会行ってきたけど、その発想は余りに楽天的過ぎた。
     一番の障壁はハードの問題になると思う。
     海外ではフェリカは主流規格ではないし、何よりSuica0.2秒のタッチアンドゴーを担保しているのは、改札機に日本全国の電子マネーを使った場合の交通経路情報が記録されているからだ(数千万通りだっけ?忘れた)。

     ハードに頼らないソフト側での対応というロードマップもあるにはあるが、いつになることやら。

     Suicaの試金石は2020年のオリンピックで、誰もが驚くサービスを提供できるか。それを海外からの観光客もシームレスに享受できるかにかかっているのではないか。
     Suicaって便利だな。外国人にその考えが広まりだしたら、次の段階なのだろう。 

全13件中 1 - 10件を表示

Suicaが世界を制覇する アップルが日本の技術を選んだ理由 (朝日新書)のその他の作品

岩田昭男の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
リンダ グラット...
恩田 陸
佐々木 圭一
クリス・アンダー...
三浦 しをん
有効な右矢印 無効な右矢印

Suicaが世界を制覇する アップルが日本の技術を選んだ理由 (朝日新書)はこんな本です

Suicaが世界を制覇する アップルが日本の技術を選んだ理由 (朝日新書)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

Suicaが世界を制覇する アップルが日本の技術を選んだ理由 (朝日新書)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

Suicaが世界を制覇する アップルが日本の技術を選んだ理由 (朝日新書)を本棚に「積読」で登録しているひと

ツイートする