キマイラ 1 幻獣少年・朧変 (ソノラマノベルス)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 126
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (377ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022738301

作品紹介・あらすじ

小田原のとある高校の春。その美しさゆえか、新入生・大鳳吼はたびたび鉄拳にさらされる。しかしそれは、恐ろしい目覚めの序章に過ぎなかった。しかも、学園を支配する上級生・久鬼麗一もまた、同じ宿命を負っていたのである。やがて、大鳳は自らの意思で丹沢山中に姿を消し、久鬼は、何者かの手によって、箱根の山荘に監禁の身となる。キマイラとは何か?著者入魂の「生涯小説」の幕が上がる。

感想・レビュー・書評

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  • ある高校に転校してきた大鳳吼。


    その高校には、九鬼や由魅、九十九、深雪がいた。


    次の巻を読もうか悩む。
    あまり好みではないけど、この後壮大な展開があるのか。

  • ラノベの原点とも、厨二のバイブルとも、前評判は様々に聞いておりました、30年以上を経ていまだ完結していない大長編ファンタジー小説についに手を出してしまいました。まずはその構想力に敬意です。

    さて中身ですが。文章は平易というか、一歩間違えば安易とも取られかねない文体で、ありていに言えば読みやすいのですが、それでありながら読み応えがあるという不思議な感覚を味わいました。短い文章でテンポ良く読ませていくことで、表現のレイヤーを次々と重ねていきます。一文一文は薄いかもしれませんが、それが重なった厚みがその正体かな、と感じます。

    そして、大長編の一巻目だからか、とかく伏線が張られまくりで先の展開にワクワクします。逆に、この作品はレビューするには適していないんじゃ無いか、と今更ながらに思いますが、とかく期待感を煽られているのは確か。

    残念だったのは、特に「朧変」の方で多かったですが、ちょっと展開が唐突過ぎたり、「そこ、登場人物疑問抱かないの?」ってのが散見され、そこで少し醒めてしまうという点。

    ともあれ、張られまくった伏線と人物模様がどう転がっていくか、先が楽しみです。

  • 夢枕獏著「キマイラ1 幻獣少年 朧変」を読みました。

     高校生の大鳳吼(おおとり こう)は自分の体内に恐ろしい能力を秘めていた。それが目覚め始め、自分を鍛えることで、その力と闘おうとする。さまざまな人物が登場し、過去の歴史にまでさかのぼり、その秘めた能力のなぞに迫っていく。20年以上にわたり作者が書き続けているライフワークである。

     自分はこの作品に高校生の頃出会い、それ以来「キマイラ」シリーズの世界観に惹かれ、ずっと読み続けています。

     今回は、オリジナルに加筆・修正され、改めてノベルズ版になって登場した作品を実に20年ぶりに読み直してみました。

     夢中になって興奮した思いがよみがえるように、この作品の衰えることを知らないパワーを感じました。

     この作品の魅力は、アクションの醍醐味と多彩な登場人物が織り成す世界観、そして悪役も含め、ひきつけられる強烈なキャラクターの個性でしょうか。

     とにかく、マンガよりも面白い小説の決定版。

     これからも自分の読書のライフワークとなる作品です。

  • 小田原などを舞台とした作品です。

  • キマイラシリーズ開始。自分が産まれる前から20年以上続く作品というのは凄い。もっと漫画化、映画化されても良いのではないかと思うほどの世界観。一気に読みたい。

  • 草津図書館 2009/3/17

    最後まで読みたい作品

  • 2009/1/6購入

  • とにかく格闘シーンが多い。心理戦よりも拳を交えて闘うほうが好き。

  • イラストと帯の文句に一目惚れで購入したら、新装版らしいですね。しかも前は天野さんイラ。いやいや知らなかった。
    夢枕獏はほとんど読んだことなかったけど、想像以上の以上くらいに文章が読みやすかった。(もっとカタイイメージがあったので)
    キャラクターでは久鬼が好き。彼がどうキマイラと向き合ってきたのか、その苦悩がもっと知りたい。おそらくこの先明かされる(と勝手に期待している)だろうから楽しみ。

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著者プロフィール

1951年、神奈川県出身。第10回日本SF大賞、第21回星雲賞(日本長編部門)、第11回柴田錬三郎賞、第46回吉川英治賞など格調高い文芸賞を多数受賞。主な著作として『陰陽師』『闇狩り師』『餓狼伝』などのシリーズがあり、圧倒的人気を博す。

「2016年 『陰陽師―瀧夜叉姫― ⑧』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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