吸血鬼ハンター/アナザー 貴族グレイランサー (朝日ノベルズ)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 101
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022739605

作品紹介・あらすじ

貴族暦7000年、地球はOSB(外宇宙生命体)の侵略を受け、三千年戦争が始まっていた。貴族最強の戦士にして"北部辺境区"管理官グレイランサーはOSBの月面基地攻撃などで華々しい戦果を上げるが、重傷を負って、二度人間に救われる。そして戦線に復帰したとき、貴族世界最高の議決機関"枢密院"では恐るべき陰謀が進行していた。「吸血鬼ハンター」シリーズ姉妹編、堂々登場。

感想・レビュー・書評

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  • 吸血鬼ハンターDの世界の土台となる‘貴族の衰退’が訪れる前の貴族のお話。
    グレイランサーという逞しい貴族が主役ですが、人間と接することで生まれた内なる疑問や感触がせっかくあったのに、あんまり彼の中では盛り上がっていないようで・・、武骨なキャラでもあるのでしょうがそういうキャラの心情がフェードアウトしていった観がありました。
    最近の先生のタッチはハードボイルドっぽく無駄なものを削いで洗練されていると思うのですが、キャラがみんな飄々としていて、心をグッと掴まれることがなかったです。話自体はとても面白いのですが・・。マイエルリンクも結局どうなったのかわからないし・・。
    せっかくマイエルリンクが居るのだから、グレイランサーに人間について考えさせる合いの手を、彼から差し出すようなシーンとか盛り込めるんじゃないかとか・・、考えてしまうのは矢っ張り物足りなかったからです。
    「かりそめの客」が再び拝見できたことには昂奮しました。こういうもの悲しさが好きです。そういうお話が読みたい、と切望しています。しかし、今のこのタッチが作者さまの書かれたい味ならばそれでもいいのです、Dの世界が好きなのでファンとしては追いかけるしかありません。でもやっぱり・・(略
    何はともあれ、今年刊行される二つのD、どんな話になるのか楽しみです。

  • 吸血鬼ハンターDシリーズの外伝とでも言えるような作品です。
    Dは出てこず、貴族グレイランサーの活躍が描かれます。
    本編はDや人間の視点で書かれていますが、この作品は貴族の視点で展開します。
    また、本編では軽く触れられるだけだったOSBがいろいろ出てきます。
    なるほど、なかなか面白いですが、でも貴族の世界でもちゃんと「組織」があって、上司と部下みたいな関係性があったり、武官、文官の違いで色々あったり、結構人っぽいところもあるなぁ、と思えます。笑

  • 吸血鬼ハンターのアナザーとして読むには面白い。Dとの戦いが見てみたい

  • 先のDで登場させ、Dに貴族でありながら、最後に笑みを浮かべさせた貴族を主人公に据え、貴族の視点から描くという期待作ではあったが、相変わらず、登場する人物の登場する理由に必然性がなく、数多くの人物が登場するまま、何の閉まりもないまま終わってしまった作品で少々、残念。助けられた村長の嫁と娘というエピソードも何のために出たのか、娘の相手の射手も背景に多くの紙面を割きながら、その行方も分からず終わる。辺境貴族の行く末も最後も動機も全く伝わらず終わる。相も変わらずの盛り込みまくりのストーリーに収斂はない。神祖の登場(声だけだけど)ぐらいがエピックか。

  • とにかくグレイランサーのかっこよさがヤヴァイ(*´Д`)

  • 久しぶりに菊池秀行の本を読んだ。
    学生時代は大好きで全て読んでいたような気がする。
    その中でもヴァンパイアハンターDのシリーズは大好きだった。
    この作品は世界観を活かした姉妹編と言うことだが、貴族達に支配される世界観が非常に面白かった。
    久しぶりに、本編も読み返したくなった。

  • なんというか、らしいといえばらしい作品。
    でもインフレでおなかいっぱい。

    D本編の近作とつながりがあるので、そちらと読み比べるとおそらくキャラの行く末とかわかるのでもう少し見方がかわるかも。

    にしても・・・際限ないなぁ。

  • 今まで昔話にしか出てこなかった、貴族の栄華の時代。
    何のかんの言っても結局人間っぽいところがちらほらするグレイランサー……意外と萌えキャラな気がするw

  • もはやワンパターンの極みを目指していた吸血鬼ハンターに新たな流れができて、これで本編もいよいよ完結に向かうのかと期待が高まります。生身の御神祖様の登場は久しぶりですねぇ。

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著者プロフィール

1949年千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者を経て82年『魔界都市〈新宿〉』でデビュー。以後、20年以上にわたりエンターテインメント小説界を牽引し続け、著作は300冊を超える。著書に『吸血鬼ハンター“D”』『魔界都市ブルース』『妖獣都市』等多数。

「2023年 『七人怪談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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