- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022739834
作品紹介・あらすじ
「青春がこんなにつまらなくていいんだろうか?」自問自答を繰り返しながら、退屈な日常を過ごす高校1年生、崎谷亮介。ところが、ある夜屋根の上をジョギングする謎の少年と出会ったことから、"妖の者"と呼ばれる存在との戦いに巻き込まれることになる-。人気シリーズ『ハイスクール・オーラバスター』が、ノベルズで復活!書き下ろし新作『見えざる玩具(前篇)』を収録。
感想・レビュー・書評
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高校生だった私に多大な影響と多くの友人をもたらしたシリーズの完全版。
完全版とはいえ再録という感じかな。「天使はうまく踊れない」と「セイレーンの聖母」収載。新作書き下ろし(2に続く)が1編。
読み返すのは10年近くぶりだろうか。もう少し最近、5年くらい前に読み返したような気もする。
まだ台詞やらなんやら、かなり覚えてるなーというのが第一感想。
よくも悪くも、若かった自分のいろいろな論理のもとになってたんだな、と改めてきづかされたりして、恥ずかしいやら懐かしいやら。
当時、「わかってもらえないことを、わかってほしい」と切に思っていた自分をこの作品が助けてくれていたんだろうなあ。
いろいろあったので、手放しで「好き」と公言するのは難しい作品ではあるけれど、今あの頃より少し大人になった自分がこの話をどう読むのか、そして若木さんがこれをどう終わらせるのか、非常に気になるので、続きもぼちぼち読みたいなと思う次第。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
懐古以外の何物でもない(と書いて杜真琴しか見えないと読む)。昔セイレーンのように思っていたものがただの人間に見えるほど、この眼が熟したと、見直すために読んでみた。
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再読モノは書かないようにしてるのにあえて書きます。書き下ろし部分の為だけに。何度も言ってるように自分のDNAに刻まれていると言っても過言ではない、オーラバの再販です。
コバルト文庫2冊分が1冊のノベルスにまとまってます。個人的にはやっぱり絵は付けてほしくなかったんですが、まぁ表紙と人物紹介は、現在の本編であるリファインドの絵師さんが描かれてます。いずれ繋がるんだからあたりまえといえばあたりまえなんですが、当時から読んでる人は今誰が描こうが、どうやっても当時の絵のイメージで決まってしまっているでしょうから、今から読む人にとってはこれが新しいオーラバのキャラクター達になるんでしょう。そういった意味では読み始めた時期によって、同じ人物のことを考えても、人によってちょっと違うという面白い現象が起きていいのかなとも。ここまでくるとそのくらい変幻自在でもいいよねみたいな。
文庫をまだ持ってれば、買いなおすほどの事も無いとは思う完全版ですが、自分の蔵書は一度ゼロになっているので、そりゃ買っとくしかないよなと購入。できればハードカバー豪華装丁単行本くらいの愛蔵版にして欲しかっ…もご。
本編は『天使はうまく踊れない』と『セイレーンの聖母』なわけです。書き下ろしはそれよりもっと前の十九郎が高1、希沙良が中3という…うわああああ……。にもかかわらず、作者は20年くらい経っているので、口調がどうやっても現在のものすごくめんどくさい里見です。本編と読み比べてください。オーラが陰鬱でめんどくさいよ高1!高2の君のが全然すっきりしたオーラだよ!この辺はまだまだちょっと笑顔が切ないけど優しい秀才のはずじゃないのか!いやぁ面白い(笑)。希沙良はちゃんと中3ぽいのになぁ。そんな書き下ろし短編ですが、これがちょっと懐かしい「最近起こってるちょっとした謎を解く」系ので嬉しい。あぁこういうのが一番最初のオーラバだったよね…みたいな。『アニバーサリー@迷える羊に愛の手を』系です。…たぶん。だってこれが前編。2巻に続きます。えええええ!短編なのに!
あと一部書店特典のイラストカードとSSですが、イラストカード(表紙絵ポストカード)とは別にSSは普通にチラシみたいな感じなのかと思ったら、ポストカードの裏に書いてあった。なので22文字×23行くらいで、本当にSSっていうかイメージの欠片っぽい文章です。それでも伝わってくるんですけどね。
あれ、書き下ろし数ページの為だけなのになんでこんなに書いてるんだろう。とりあえずまだ当分青春祭は続きます。 -
なんかもうなつかしすぎて…
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初めて読んだのは小学生でした。彼らより年上になっても話が完結しないとは思ってもなかった(笑)
文体も内容も、時代を感じさせるしキャラクターも若干 出来上がってない駆け出し感がありますが、喉元すぎるとひたすら懐かしくて許せてしまう。
書き下ろしは里見と希沙良の話というか…西城と里見の話?(笑)ショパンの革命は出だしから人をひっぱたくような曲ですから…彼が弾いたらちょっと復讐っぽい音になりそうですよね(^_^;)
何はともあれ続刊を楽しみにしています。 -
中学生の頃からずっと、今も読み続けている、私の原点みたいな作品の【完全版】。コバルト文庫も大事に持っている(笑)けど、書き下ろしが楽しみすぎてやはり買ってしまいました。
中学生の…♪