- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022760074
作品紹介・あらすじ
【文学/日本文学小説】宇宙艦隊が地球外の生物について探索・調査している時代。宇宙調査艦隊に参加した新米カメラマンのタビトが、人類未踏の惑星で人魚のような少女と出会った! 小川一水が贈る、新感覚ファースト・コンタクト物語。書き下ろし。
感想・レビュー・書評
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「砂星からの訪問者」から遡って読了。
ソノラマ文庫なジュブナイルって感じが心地良いオバサンであった。w詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
階段を一段飛ばして駆け上がるように終わる。
あれ、なんか抜けてない?忘れてない??
結末はこれでいいけどね。 -
図書館で。この本知らないなあと思って借りてみました。それにしても一昔前のSFだったら火星人とか金星人辺りで宇宙冒険ものが書けたんでしょうが今は太陽系内での異種生命体とのロマンスは無理そうだからなあ。作家さんも大変だろうな、なんて思いながら読みました。
という訳で何で他の星の知的生命体が鳥や人魚なんだ?とか言いたくもなるけれども細かいことは良いんです。とりあえず出会うなら可愛いはかなげな美少女が良いし、わかりやすい悪役とバトルをする方が盛り上がるし。そんなわけで細かいことは置いておいてテンプレートなでもそれだけじゃない流石作りこんでるなあと思わせる作品でした。最後も良いですね。
とは言え同じ職場だったらタビト君みたいな人は断固、お断りしたいタイプですね。スタンドプレーが多いし、個人の勝手な判断で全体を危険に巻き込むような行動はどう考えても良いとは言えない。ま、でも細かいことは良いんです。冒険ロマンスものなんだろうから。という訳で大分自分も甘くなったのはラノベ系に慣れてきたせいだろうか…。 -
地球人類と2他星人とのファーストコンタクト。
行った先が、他星人が占拠中の惑星だったという、ちょっと複雑な設定。こんなんで1冊に完結しているところがすごいなと。
解決のキーとなるのが非戦闘員のカメラマン。いわば映像技術と人柄で洗脳(?)してゆく。
展開早っと思ったけれど、面白かった。 -
自分達が把握していた世界を知り尽くして(そういう気になって)、新たな世界に進出した時。
そこで出会った意思疎通の出来る存在に対して、上から目線で接してしまうのは何故でしょうね。
大航海時代がそうですよね。
全て自分達の価値観に当てはめて、それ以外は劣性であると決め付けてしまう。中学生の万能感ですか。
そんなおばかっちょがかかる悪い病気に、痛烈にしっぺ返しかけてくれます。
未知との遭遇の怖さを教えてくれますね。
なんでもかんでも自分の価値観で、判断してはいけないということです。
知り合うことと、分かり合うことは、大きな違いがある。単純なことです。
個と個なら当たり前のことが、どうして構成数が増えるだけでわからなくなるんですかね。
ま、個と個でもわかっていないようですが、最近は。 -
ヒト型地球人と鳥型異星人が、人魚型異星人の星でファーストコンタクトの物語。
いろいろ設定がある割に、あっさり進行していくので行間に物語が埋もれてしまっている印象。 -
ストーリーがとんとん拍子で進み、主人公の人たらし的なキャラ一本で地球人のみならず、異星人をも魅了し、全ての危地を乗り切るという話であるため、軽い印象があり、ひたすら重い大作の天冥の標と比較すると、そのライト感が際立つ。ただし、実際は結構、重い話であり、その結末はまさしくタイトル通りである。人類が知りたいという単純な欲求のみで、いかなる事態においても武よりも知を力とする理性的な対応を行うことができる程、成熟する未来があるとは思えないし、人類側が優位に立つファーストコンタクトというものもないだろうと思うが、本作の設定は新鮮であり、別の星での次回作があっても良いので期待したい。ただし、そうそういつも、人たらし一辺倒で話が進むというのはないだろう。
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地球とは全く異なる進化を遂げた異星体の描写がなかなか凝ってて、この厚さにまとめるのはちょっともったいない気がした。結局のところ、タビトの天然頼りだったわけだし。タビトとポーシャの掛け合いは面白かった。
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そういう風に落とすの、アリなんだ!!!!!!
やってくれました。いや、むしろ、やられました。
種族は見かけによらない。 -
小川一水「臨機巧緻のディープ・ブルー」読了。小川さんらしい作品だなぁ。異星人とのコンタクトがテーマになっていて、お互いの接触のための面倒なやりとりをいちいち描くのが面白い。そのわりに、主人公とヒロイン(?)の出会いはなんとも少年漫画風だったりするのはご愛嬌w
個人的に好きなのは、海洋知的生物の生活様式がディテールとして出てくる部分。家屋を上から「見下ろす」シーンなんかは、こういう設定だからこその風景でグッとくる。…「凪のあすから」海中生活の描写があんまりにもあんまりだったから余計に、さぁw
あと、あとがきで自分でも書かれていますが、小川さん宇宙艦隊戦書くの好きなんだなぁとw ただ、艦隊戦については「超光速移動」が不可能であることが前提となっていた「天冥の標」6巻のほうが圧倒的に面白かった。テクノロジーに限定があるほうが、戦闘シーンは燃えるのよね~。
結論としての「高度な文明とは何か?」の部分は、まさに小川さんらしいところでした。そういえば、山本弘作品で、超高度に発達して物質的な豊かさを一切捨てた文明なんてのもあったなぁ。こういう観点は、SFならではの面白いところ。 -
小川一水ってこんなんだっけか?
いや、悪いわけではなく、なんとなく作者らしさが薄いな、と。
SFよりも、よりライトノベルよりというか。
後半の急展開といい、なんとなく薄く感じられるのが原因かねぇ?
天冥の標書いてる人とわねぇ。。。
分量制限でもあったかしらん。 -
小川一水の軽いタッチの3種族ファーストコンタクト。
主人公の高機能AIカメラがなかなか楽しい。たぶん一眼レフ
異星種族との困難なコミュニケーションにともなう可笑しさが楽しい。
まぁ軍人でも研究者でもない広報のカメラマンが、いつのまにやら種族間のコミュニーケーションを成立させ戦争を防いじゃうけど、ラノベだからいいかな -
小川さん特有の世界観。 惹きつけられる内容なのに、最後はちょっとなー。
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タビトがひとたらしっぽいところが面白いです。
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やっすい男の子のやすさが星間戦争を未然に防ぐよー、というかわいいお話。他作でも見られる、異星言語翻訳機のズレが今作も光ります。クエー。