レジェンド 伝説の男 白洲次郎

著者 :
  • 朝日新聞出版
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784023302969

感想・レビュー・書評

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  • 伊勢谷くんの主演ドラマで、しばらく白洲次郎ブームに入った時に手にとった本。とにかくカッコいい。
    「ノブレス・オブリージュ」という言葉は彼から教わった言葉だが、ワインを楽しむ暮らしを享受している私が、国境なき医師団や国連WFPの給食プログラムに寄付をする原動力となっている。

  • 古来の礼法に敬意を払いつつも自分の頭で考え、世間で流布されている価値観に付和雷同せず、こうでなくては美しくないという自分なりの美学→プリンシプル。
    これのどこかが欠けてしまうと、ワガママや、イエスマンに成り下がってしまう。
    今まさにプリンシプルが求められていると考えさせられる1冊です。

  • 非常に読みやすく、1日でサクッと読んでしまった。既に白洲次郎を知っている身からすれば外伝的な内容。プライベートの話しが多く、白洲の伊達男ぶりがわかる一冊である。

  • それぞれに尊敬する人や人生のモデルを見つけている人が多い中で、これまであまり読むことがなかった伝記という分野に入り込んでみた。

    白洲次郎という非常に魅力的な伝記に夕方から一気呵成に読み終えてしまった。戦前、戦中、戦後とたとえ時代が求めたにしても、剛毅かつ自身の内にあるゆるぎないルールで人生を生き抜いていた人物であると感じた。

    それでも、白洲氏自身が一介の市井の出自ではない者であり、彼は私にとってはあこがれの対象になりえないと感じた。これも、自身のルサンチマンのなせる業であると思うし、齢30にしてはぬぐいさることはできない。

    たとえるならば、非常に魅力的であるが常連のみを大切にするBARに入り込んでしまった気まずさとでもいうのだろうか。

  • 読了!★★★☆☆ 伝説の男 白須次郎の人物像
    これは勉強してから読むべきだったな。
    昭和初期から終戦あたりを知ってればもっと楽しめたはず。
    敗戦という暗いイメージに飲み込まれること無く、アメリカGHQに真っ向から立ち向かった男。
    坂本龍馬の様に先見の明を持ち、世界に目を向けて、時勢を読む力があったからなんだな。

    好き嫌いがはっきりしていて、歯に衣着せぬ物言いが人々に愛される理由なんだろう。

    電力=復興の源 その頃はそんな気持ちがあったんだな。
    確かに電気が無ければ物を作ることができず、明るい未来は切り開けない。
    鉄鋼業も発達できなかっただろう。
    その頃の気持ちを思い出して欲しい。電力は力。変換して色々なことができる。だから希望でもあった。
    そしてその希望を集めて勘違いした奴らが驕り高ぶり、今の腐敗した状況を作ってしまった。

    最近、イラクがフランスなどに原油輸出打ち切りを発表したが、そんなことをするのはやはり卑怯だと思う。
    これは外交上、武器としての意味を持つのは仕方かもしれないが、国内の企業が自国民に対してやることではない。
    金をもらっておいて、売ってやっているなんてよく言えるものだ。

  • 生き方が格好いい。プリンシプルを貫く姿が素敵。

  • 白洲次郎関連書籍のあくまで一部、補完として。これだけで白洲次郎を知った気にはなれない。

  • 白州次郎の人柄にスポットをあててエピソードでつないでいく。北氏の「白洲次郎 占領を背負った男」を読んでいないので、ストーリーとしてはなんか薄っぺらい感じが否めない。
     •白州次郎氏のキャラクターがかっこいい
     •偉大な人はなんか、凡人とは違うずれがある。小さいことにこだわらないというか、人の目を気にしないというか、気がつかないというか
     •GHQとのやり取りの部分があまり描かれていない(白州氏の人間性中心)

    とても男前な方と感じました。憧れます。

  • 請求記号:289.1シ
    資料番号:011082302
    人々の犠牲を思い、発電所を完成させるたび彼はその感動と感謝の気持ちを碑文にして残しました。

  • 白洲次郎の伝記の続編のようです
    ここ数年、急に注目を浴びる白洲さん
    はい、知りませんでした
    今では、外国を相手にした一番カッコいい
    日本人の称号を独り占めしています
    読んでみて・・・ホントにカッコいい

    日本の未来が、彼一人の背中に乗った
    そんな瞬間があったんです

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著者プロフィール

昭和35年12月24日愛知県名古屋市生まれ。東京大学法学部卒業後、富士銀行入行。資産証券化の専門家として富士証券投資戦略部長、みずほ証券財務開発部長等を歴任。平成20年6月末でみずほ証券退職。本格的に作家活動に入る。
著書に『白洲次郎 占領を背負った男』(第14回山本七平賞受賞)、『福沢諭吉 国を支えて国を頼らず』『吉田茂 ポピュリズムに背を向けて』『佐治敬三と開高健 最強のふたり』(以上、講談社)、『陰徳を積む―銀行王・安田善次郎伝』(新潮社)、『松下幸之助 経営の神様とよばれた男』(PHP研究所)、『西郷隆盛 命もいらず名もいらず』(WAC)、『胆斗の人 太田垣士郎―黒四(クロヨン)で龍になった男』(文藝春秋)、『乃公出でずんば 渋沢栄一伝』(KADOKAWA)、『本多静六―若者よ、人生に投資せよ』(実業之日本社)などがある。

「2022年 『稲盛和夫伝 利他の心を永久に』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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