藤原先生の心に響く授業 キミが勉強する理由

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  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (94ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784023304031

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  • なぜ、ひとは(特に小学生や中学生から)勉強しなければならないのか。
    その答えを、著者なりに語っている本です。

    ひとつは、「集中力」と「バランス力」を習得するため。
    この2つの力は「遊び」を通してみにつく、と著者はいいます。たしかに、何かに夢中になっているときには、時間があっという間に過ぎるし、遊びを円滑に楽しむためには相互にバランスよく付き合うことが大切。
    ここで著者が言う「遊び」とはテレビゲームやインターネットではなく、直接会って体を動かしながら行う「遊び」だと思われます。

    そして、この「集中力」と「バランス力」を駆使して、今まで学校で習ってきた「知識」を関連付けて新たな価値を見出す力(著者は「つなげる力」と言っていました)を身につけることこそ、これからの世の中を生きていくうえで重要だ、と著者の主張は続きます。

    ただ遊ぶだけではなく、学校の勉強(授業や宿題、テスト)を通して「集中力」と「バランス力」を磨き上げ、「つなげる力」を自分のものとし、「ヤマ」と「カン」を手に入れることが、自身の成功につながった、とのこと。

    納得できる部分もないわけではありませんが、小学生を対象にかかれた本である(と思われる)ので、理論的な裏付けが全くないのが、物足りない印象です。
    あたかも「ヤマ」と「カン」さえあれば、著者のように東大に合格できる、というのもいかがわしいし、大人(というか年寄り?)が「いまの小学生はこういう言葉を使うだろう」という想像のもとに書かれたと思われる文章も痛々しい。

    ただ、小学校中学年~高学年の児童に「勉強」への新たな動機付けを与えるためにはいい本かもしれません。
    (中学生には、逆効果になる部分もあるのでは…とも感じました)

  • ・遊びで身に付く「集中力」と「バランス感覚」は勉強にも、仕事にもつながる。だから、今こそ、遊びまくれ!
    ・「あたらしいよのなか」を生きるに必要な究極のチカラは「つなげるチカラ」。これは「よのなか」にちらばっている、たくさんのビーズの中から、ひとつひとつのパーツを組み合わせて、「自分が本当にほしいもの」を新しく創り出すことができるチカラのこと。これを身に付けるためにも「集中力」と「バランス感覚」が必要になる。

  • 中学校国語科教科書に紹介されていた本。
    生徒は「面白かったーo(^-^)o」と言っていたが、私は受け付けなかった。

    対象は小学生。中学年なら読めるのではないだろうか。
    内容は「社会生きていく際に必要な力」をわかりやすい言葉で述べている。
    ただ、いい歳をしたオジサンがあまりにもフレンドリーな口調で、語りかけ続けるので、20代女子はひいてしまった…(゚◇゚)ガーン

    対象年齢さえ合致していれば大丈夫だと思う。

  • よく遊び、よく学べってこと。
    でも、能力の高い人の話かも・・・。と思ったり。

著者プロフィール

藤原和博(ふじはら・かずひろ)
「朝礼だけの学校」校長。1955年東京生まれ。1978年東京大学経済学部卒業後、株式会社リクルート入社。東京営業統括部長、新規事業担当部長などを歴任。メディアファクトリーの創業も手がける。1993年よりヨーロッパ駐在、1996年同社フェローとなる。2003~08年、杉並区立和田中学校で義務教育初の民間校長を務める。2008~11年、橋下大阪府知事の特別顧問。2014年から佐賀県武雄市特別顧問。2016~18年、奈良市立一条高等学校校長を務める。

「2021年 『「人生の教科書」コレクション全10冊セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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