ノマドライフ 好きな場所に住んで自由に働くために、やっておくべきこと

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  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784023310575

感想・レビュー・書評

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  •  私が「ノマドワーキング」なる言葉を初めて知ったのは、佐々木俊尚の『仕事するのにオフィスはいらない――ノマドワーキングのすすめ』(2009年)を読んだときだった。

     以来約3年。目新しかった「ノマド」はあっという間に流行→消費され、昨今では苦笑まじりに口にされる言葉になりつつある。たとえば、『週刊SPA!』5/29・6/5合併号の特集タイトルは、「ノマド入門(笑)」だった。

     が、語としての陳腐化とは裏腹に、広義のノマド志向は着実に世のメインストリームになりつつあるのではないか。

     コワーキングスペースがどうとか、マックブックをもってスタバで仕事するのがカッコイイとか、そういう表層的なことはどうでもいいのだが、「身軽であること、なるべくモノをもたないこと、会社に縛られず自由に働くこと」を志向するノマドの基本的な考え方は、私にも大いに共感できる。世の中がそういう方向に向かうこと自体は大歓迎である。

     だいたい、フリーランサーはみんな「半ノマド」みたいなものだ。私自身、一つの会社に縛られるのがイヤだからフリーで働いているのだし、モノに対する執着もごく薄い。ただし、もっぱら自宅で仕事をしているので、その点でノマドとは言えないが……。

     本書は、『レバレッジ・リーディング』などの『レバレッジ~』シリーズで知られる著者が、おもにサラリーマンに向けて説く“ノマドライフのすすめ”。

     以前『レバレッジ・リーディング』を読んだときに内容の薄さに驚いたものだが、本書もあっという間に読めてしまう薄い(量的にも質的にも)本だ。
     
     一口にノマドワーカーといっても、その内実はピンキリだ。最下層にはフリーターとなんら変わらない「プアーなノマド」がいて、最上層には著者のような「リッチなノマド」がいる。

     著者はハワイと東京に住まいを持ち、昨年の「6割はハワイ、4割は日本、2割をその他の国で過ごし」たのだという(これだと計12割になってしまうが、1割=1ヶ月という意味か)。
     そして、昨年1年間で飛行機で18往復するような移動の多い暮らしをしながら、「会社を経営し、ベンチャー企業への投資育成に携わり、執筆活動を行い、大学などで講演し、ワインの講座をもち、トライアスロンやサーフィンといった趣味も謳歌して」いるのだとか。

     いや~、じつに華麗なノマドライフですなぁ。
     ま、読者が本書に背中を押されて「ノマド」になったとしても、著者のようになれる確率は測定限界以下だろうけど……。

  • 金持ち父さん、貧乏父さんみたいな本。
    俺はこれだけやれて、半分サーフィンライフだぜ的な。

    すごいんだけどさ。

  • 根拠のない記述が目立つ。
    本書は著者のいうベースインカムを得るための
    仕事なのであろうが、ちょっと適当すぎるのでは・・・

  • 最初からあまり期待はしていなかったんですが、人気の本みたいなので読んでみました。
    筆者にとって「自由」だとか「とらわれない」ことがそんなにいいことなのかね?価値観が一面的すぎる。書いている内容もほとんどが当たり前というか…。
    たぶん、押し付けてないつもりやろうけど、読者にそう感じさせてしまったらもうだめやと思う。私は押し付けに感じてしまいました。

  • 薄っぺらくて受け売りと感じた。著者の言葉はなんかうさんくさい。戦術と戦略がごちゃまぜなかんじ。もっと根源的な話を期待した分表面的なことが多くてあまり共感できなかった。

著者プロフィール

レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役。ハワイ、東京に拠点を構え、日米のベンチャー企業への投資育成事業を行いながら、年の5ヶ月をハワイ、3ヶ月を東京、2ヶ月を日本の地域、2ヶ月をヨーロッパを中心にオセアニア・アジア等の国々へ食およびサウナを巡る旅し、仕事と遊びの垣根のないライフスタイルを送る。食やサウナのイベントのプロデュースも行う。コロナ禍では各地方にある酒蔵のPR支援などにも取り組む。オンラインサロン「Honda Lab.」主宰。

「2020年 『パーソナル・トランスフォーメーション コロナでライフスタイルと働き方を変革する』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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