ユダヤの「生き延びる智慧」に学べ

著者 :
  • 朝日新聞出版
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784023311626

作品紹介・あらすじ

アベノミクスでは、国も、企業も、個人も、破滅への道に突き進む!今こそ、危機と迫害を生き抜いたユダヤ5000年の智慧を生かせ。

感想・レビュー・書評

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  • 敗戦によって失われたリベラルアーツ教育を日本に取り戻さないといけない。
    問題解決能力の育成が社会の活性化のためには重要である。

    多神教の国は少数派であり、キリスト教から見て異教徒の国はことごとく蹂躙され搾取されてきた歴史がある。
    日本はただでさえ孤立して、理解されていない国であると心得よ。

    移民を積極的に受け入れていき、多様な考えの持ち主同士が意見を交わし、ブラッシュアップすることが日本の抱える問題の突破口になる。

    もっと女性が活躍できる社会にならないと、日本社会は停滞する。

    なるほど、ユダヤ人になり外国に居住している人だからこそ書ける内容だった。

  • 個人的見解を述べていることが多い気がする

  • 佐藤可士和推薦

  • あらゆる迫害を生き延びてきたユダヤ教の教え、内なる多様性と外なる統一性、自分で考える、適切に稼ぎ他人のためにお金を使う。

    島国の2000年と流浪・迫害に耐えたの2000年。数え上げると勝負になりません。

  • ■書名

    書名:ユダヤの「生き延びる智慧」に学べ
    著者:石角完爾

    ■概要

    想像を絶する苦難を乗り越え、ユダヤ人は成功を収めてきた。
    いかにしてユダヤ人は生き延びてきたのか。
    未曽有の危機に見舞われた日本人が学ぶべきものは何か。
    ユダヤ教に改宗してユダヤ人になった国際弁護士が
    ユダヤ五千年の知恵を明かす!

    【目次】

    はじめに

    第一章―アベノミクスか「鼻のないネズミ」
    ●アベノミクスは公正、適正か?
    ●ドイツからアベノミクスを見ると
    ●フィナンシャル・タイムズの痛烈批判
    ●孤立する日本は「鼻のないネズミ」
    ●TPPは「盗って(T)、パクって(P)、パクりまくれ(P)」である
    ~など、計10項目

    第二章―スカイツリーはバベルの塔
    ●バベルの塔はなぜ崩れたのか?
    ●求められるのは狡猾さ
    ●危なっかしくて悲しいアップル依存
    ~など、計7項目

    第三章―イスラエルに学ぶ
    ●60年間で50倍の経済成長を遂げた国
    ●企業家精神こそが経済のエンジン
    ●図々しく、傲慢であれ
    ~など、計7項目

    第四章―生き延びるためのヒントはユダヤの教えに
    ●宗教で世界を読み解く
    ●アニミズムの国――日本
    ●十戒を刻んだ二枚の石版が語るもの
    ●貧弱な引用で損をする日本人
    ●休もう、魂に安らぎを
    ~など、計11項目
    (From amazon)

    ■気になった点

    ・内なる多様性を、外なる統一性を。

    ・外部の人間には、統一性のある同質の人間によって構成された
     集団だという印象を与えながら、実はその集団の構成員は、それ
     ぞれが個性的で1人1人が全く違う考え方や行動基準を持つ。
     そんな集団こそ長らえる事が出来るのだ。

  • JR東京駅前の丸善で手にした本。混迷の時代だからこそ、ユダヤ人の智慧に学ぶことって多いかなと思い買ってみた。それにしても、著者の方は「石角莞爾」。一瞬、「石原莞爾」だと思ってしまった。

    この方の経歴は華々しい。京大を卒業後(主席で卒業と書いてある)、通産省に入省。その後、弁護士として独立。米国留学を経て、現在は千代田国際経営法律事務所の所長さんらしい。だけど、現在住んでいるのはスウェーデン。欧州から日本を見ていて心配だからこの本を上程したというスタンスのようだ。うーん、そこに若干の矛盾を感じるのだが。。。つまり、石角さん自身は、日本に見切りをつけたからこそスウェーデンに住んでいる。だけど、日本を傍から見ていて心配だという。具体的には「アベノミクスは失敗するだろう」というスタンスなのだが、外国に住んでいて、失敗するから心配だなんていうのは、簡単だよなと思ってしまう。そこがこの本に入っていけるかどうかの第一関門かもしれない。まあ、そこは引っかかりながらも読み進めるのだけど、示唆に富んでいる箇所も多い。

    さて、驚くのは石角さんがユダヤ教徒だということだ。日本生まれなので、最初はユダヤ教徒ではなかったのだが、50歳を過ぎてから改宗する決意をして、2007年に奥さんともどもユダヤ教徒になったらしい。ユダヤ教徒になるといっても、簡単になれるわけではない。筆記試験、口述試験、数々の儀式を行い、割礼手術も受けたらしい。そこまでして、なぜ、ユダヤ教徒になりたかったのか。

    それは、脈々と続くユダヤ教徒が生き延びるための智慧を有していて、そこに共感したからなのだろう。ユダヤ人の歴史は迫害と耐久の歴史だ。それは、旧約聖書の時代から、いまのイスラエルにまで繋がっている。だからこそ、危機に際しての智慧が塗り重ねられている。だが、いまの日本は重大な危機に直面していると石角さんは見る。ユダヤ人となり、危機に対して敏感な石角さんが、平和ボケした日本人へのメッセージということだろう。

    この本で目に留まった箇所。

    「組織は、インナー・ダイバーシティ、アウター・インテグリティであるべし」
    (Inner Diversity Outer Integrity)

    日本語で言えば、「内なる多様性、外なる統一性」。

    ユダヤ人は、個々人が相互に非常に異なった人々の集団だ。石角さんは、ユダヤ人ほど一人ひとりが個性的な人種はいないという。だが、その外部にいる人たちには、非常にまとまっていて統一性のある調和のとれた集団となる。

    会社も同じ。多様な人がいて、それを束ねて目的を共有する。それがなければ、潰れたコダックと同じだ。

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