「マイホームの常識」にだまされるな! 知らないと損する新常識80
- 朝日新聞出版 (2013年3月29日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784023311732
作品紹介・あらすじ
【社会科学/経済】「消費税が上がる前に家を買うべき」「インフレが始まる前に不動産を買うべき」などといわれる。本当に今はマイホームの買い時なのか。買うとしたら、どのような点に気をつけるべきか。不動産のプロが重要なポイントをやさしく解説する。
感想・レビュー・書評
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戸建て、マンションを買う時の注意事項を一問一答形式で簡潔に解説してくれる本。ざっくり要約すると、家の価値は買うとすぐに落ち始めること、中古で買うなら実際の居住感覚の価値が高いのに価格が下がる築10年から20年ものをリフォーム前の状態で買うこと、耐震性は戸建てもマンションも変わらないこと、これから空き家がどんどん増えていくことなど。買わない方が何となく特な気がしてきた。
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マイホーム購入に関するテーマへの一問一答集
マイホーム購入に関してよく検討材料になるようなテーマについてそれぞれ一問一答している。
けっこうありふれた内容ではあるが,「大学のそばなら需要が高く貸しやすいから安泰」のように,何点か自分が思い込んでいた部分についてコメントがあり,そこは参考になった。ただし,一つ一つの回答は短く浅いので,そこまでは納得できず,参考にはならなかった。
そんなに量はなく,読みやすい。目次を読んで,自分が気になる部分について拾い読みすればよいと思った。 -
15年から20年でリフォーム前の物件を探したい。
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2026.5.22
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初心者には非常に参考となった。
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懲りもせずマンション購入の電話による勧誘が頻繁にかかってくる。借金によりマンションを購入し誰かに貸せば節税も蓄財もできるというのが謳い文句。だが、新築マンションを貸し出す場合、ローンのほかに、管理費、修繕積立金、賃貸管理料といった諸経費がかかり、資産価値も10年もすれば3~4割は下落してしまうという。トータルで考えれば毎月、資産価値の目減り分にも満たない額しか受け取ることができないというのが実態。新築住宅を貸し出すというのは損得を抜きにして、それでも手放したくないケースにのみ当てはまる例外的措置と言い切る。このほか、経済成長を伴わないインフレ下では、むしろ不動産には下落圧力が働く。欧米ではマンションが老朽化してしまったら区分所有権を解消して建物を解体、土地を売却して所有者で売却益を按分して終わりにするのが一般的である。・・・・・・などなど、マイホームに対する謬想をすっきり一刀両断された。
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インフラで不動産価格が上がる
一部だけ上がり、大半はむしろ下落します。
インフレが経済成長、さらに給与所得者の所得上昇を伴う場合には不動産価格が広く上昇する可能性がありますが、経済成長を伴わないインフレ下では、不動産にはむしろ下落圧力が働きます。資源インフレやそれに伴う物価高は、収益物件の修繕費などのコスト上昇のほか、入居者の性格コストが圧迫されるんど、家賃には下落圧力となります -
全く購入予定はないですが、興味本位で読んでみました。
ほとんど知識を持ち合わせていなかったので、なるほどな〜と思うところが多かったです。
・登記料、不動産提携ローンの事務手数料は削減できる。火災保険に無駄が多い。
・新築住宅は10年で3〜4割資産価値が落ちる。30年で資産価値は0に。
・土地は東南地が価値が高い。
・中古住宅を買う場合は、上下水道配管をチェック。
・地盤情報(ジオダス)、表層地層のゆれやすさ全国マップの確認。
・デザイナーズマンションなどの複雑で汎用性の低い住宅は価値が下がりやすい。複雑な作りで軒の出ない建物は雨漏りの可能性が高い。シンプルで平凡な間取りが無難。
・建物完成内覧会の際に、見た目の傷や汚れ、ドアやサッシの動作具合などチェック。
・イニシャルコストは25〜30%。その後のライフサイクルコストのほうが重要。
・小さな雨漏りや漏水は要注意。鉄筋や木材が腐る原因。壁などもすぐに壊れやすくなる。
・床下や天井裏に点検口がないものは問題外。
・第三者の立場で見てくれるホームインスペクション(住宅診断)をするのが良さげ。
・中古なら一戸建てよりマンション(築15〜20年が狙い目)
・2030年には空き家が全住居の36〜43%になる。
などなど。
家やマンションを購入する時に、こんなに大きな買い物なのに結構あっさり購入する人が多いイメージがあります。僕なんかは特にお金がないので(笑)本当にすごいなぁと思ったりします。
もっとこういった実用的な本を読むようにします(笑)。
ちなみに「マンション購入を真剣に考えるブログ」「はるぶーのマンションヲタクな日々」のブログが参考になるとのこと。 -
インスペクションのひとが書いた本。これからの中古は評価がなされるようになるのかどうかわからないが、話として面白い。
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