はじしらず

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.75
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本棚登録 : 62
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784023312593

作品紹介・あらすじ

【文学/随筆】グラビアやテレビで今年ブレイクした壇蜜。アサヒカメラが密室で5時間連写しつづけた3600枚のセクシーショットから、60枚を厳選し、本人書き下ろしのエッセイも加えた、だれも知らない彼女の「素顔」。女性にもお勧めの一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 顔はタイプではないのだが、チャレンジ精神は立派なものだ。
    決して身体だけを武器にしていない。

  • グラビアと添えられた言葉からなるフォトエッセイ。
    写真はエロくて怪しく美しい。
    壇蜜という着ぐるみ、自らを肯定できない気持ち、社会に居場所を感じられない焦躁、それでも生きていく覚悟。
    素敵な女性です。
    (電子書籍 kindle)

  • 蒲田の栄松堂で壇蜜の『はじしらず』を買った。
    半分のページは壇蜜のヌード写真で、彼女のエッセーが添えられている。
    この表紙を見ただけでわかるが、いい装丁だ。
    最初のページが
    「私は壇蜜という
    着ぐるみを着て仕事をしています」
    うなった。
    以前から言われているが、彼女は相当に知的な女性だ。
    グラビアの世界に、自分なりの小さな居場所を見つけた、と言う。
    「私にとってグラビアという仕事は踏み台ではない」
    世の殿方よ。心してこの本を読みたまえ。見るのではなく読むのだ。

    追伸
    読み終えました。いや、この人は哲学者だな。池田晶子を初めて読んだ時のような興奮を覚えました。
    セックスの話をした側で死を語る。
    時折はさまる句が、これまたいい。

    「はじしらず 糧は草子の 根なし草」
    「痴を売りて 死を憂る浮世の 手慰み」

    「男と女は分かり合えない」

    恋に悩む女性にぜひお勧めしたい。



    2014年1月13日 22:15 ·

  • なぜ、これほどまでに壇蜜の文に惹かれるのか、このフォトエッセイを読んでわかったような気がする。強烈な自己否定と「この借り物の身体でようやく生きていってもいいと思えるものが見つかった」という安堵感。レゾンデートルを求めて、一晩中石や壁を殴りながら、拳を血だらけにして歩き続けたあの頃を思い出すからなんだと。何も頼れるものもなく、こんなクズな自分が生きていく価値などどこにあるんだろうと思い続けた日々。今の仕事に出合って、ようやく、生きていってもいいのかな、と思えるようになって、まだ長くはない。リスカを繰り返す女の子、援交止められない子などをどうにかしたいと思うのも、あの頃の自分とダブって仕方が無いからなのだろう。「生きていてもいいのかな」という想い、全く同じような気がしてならない。

  • 好きでも嫌いでもない壇蜜の本を読んでの率直な感想は壇蜜はやはり、全てが作りものでしかない。どの写真を見ても表情・身体・所作・セクシーさなどが全て作りものにしか見えない。なので、エロスを感じる事が出来ない。表情・体勢共に全て一緒に見えてくる不思議。女が壇蜜を見てるからエロスやセクシーなのを感じれないのではないかと思われそうだが、グラドルやセクシー女優が好きな私からすると壇蜜には色気がない。色気というものは作るものではなく、自然と漂うものであると私は思う。

  • 立ち読みで一気に読み切りました。
    エロいけど、悲しくて美しい。

  • だんみつと私の抱えている不安は同じなのかー。っていうのが驚きポイント。面白かったし、グラビアも手抜きなしで◎

  • 出身地が一緒なのでなんとなく親近感をおぼえていた壇蜜さん。番組でお話されている姿などを見かけて、「エッセイでも書いたらいいのになあ」と思っていたので迷いなく購入しました。
    グラビアがびっくりするほどセクシーなので、外では読めませんが(笑)、綴られた言葉たちがとても好きです。共感とまではいいませんが、きれいな指で内臓をそっとつつかれるようなムズムズ感。壇蜜=お色気キャラと嫌っている人にこそ読んでほしい。

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著者プロフィール

壇蜜

1980年12月生まれ。昭和女子大学卒業後、多くの職業を経験。調理師、日本舞踊師範など多数の免許・資格を持つ。2010年に29歳の新人グラビアアイドルとして注目を集める。映画やテレビなど活躍の場を広げ、「結婚してみることにした。壇蜜ダイアリー2」(文藝春秋)、「壇蜜歳時記」(大和書房)、「どうしよう」(マガジンハウス)など著書多数。

「2020年 『三十路女は分が悪い』 で使われていた紹介文から引用しています。」

壇蜜の作品

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