ペコロスの母の玉手箱

  • 224人登録
  • 4.18評価
    • (30)
    • (16)
    • (13)
    • (3)
    • (0)
  • 36レビュー
著者 : 岡野雄一
  • 朝日新聞出版 (2014年10月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784023313286

ペコロスの母の玉手箱の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 当然の事ではあるが
    「親がボケちゃって…。」
    なんて話に幸せ要素なんかいっこもない。

    この世にはまだ特効薬も無く、
    ただ静かに(どうか症状が進まぬように…)
    と、祈るだけの恐ろしい認知症。
    そんな家族の心労を救ってくれる施設も本も世の中にはたくさんあるが、
    その中で出会えたら、
    (きっと何かが変わる)と、思えるのがこの本だ。

    著者ペコロスさんの母、みつえさんは
    認知症を患い、施設でお世話にはなっていたが、
    息子さんの温かい目を通して描かれた彼女は
    ボケ老人でも、
    孤独な老人でもなく、
    ただの
    <この世にいてくれるだけで、嬉しい大好きな人。>
    以外の何者でも無かった。

    残念ながら
    この本の執筆中にお母さんはお亡くなりになったそうだが、
    ペコロスさんが不思議な玉手箱を作ってくれたお陰で
    誰もが年老いてゆく未来にも
    「なんも心配せんともよかとよ。」
    みつえさんの優しい声が残された。

    本当にありがとう。

  • まさに玉手箱。この状況をユーモアでくるみながら描いたペコロスさんはすごいなぁ。
    周りの人たちもすごくいい。特にゆりさんには和ませられてしまいます。実際には関わる方々大変でしょうけれど、ペコロスさんの描き方に愛を感じますね。
    それにしてもハゲ雨って…(笑)衝撃の絵面でした。

    時には涙を拭いながら描かれたのではないでしょうか。読んでいる方もわかっていながら滂陀の涙です。
    さゆりさんの「もっと触っておけばよかった」にはもう、号泣です。
    私の両親がそれぞれ亡くなって初めて対面した時のことを思い出しました。

    ケン坊とちえちゃんの話も悲しい。
    みつえさんはあちらに帰られましたが、出来ることなら玉手箱の中をもう少し見せていただきたい気持ちでいっぱいです。

  • 読んでいると涙が心に染み入ってくるように感じた。
    過去と現在、現実とファンタジーが交差している。
    みつえさんの認知症の進行、体力の衰えと、胃ろうの話……
    現実はしんどいはずが、マイルドなって読んでいると切なさがこみ上げてくる。悲壮感から涙をさそうものではない。

    前作『ペコロスの母に会いに行く』から生まれたであろう交流も垣間見れる。
    ゆっくりと死に近づきながらまるで赤子に戻るような、みつえさんの姿の描写。それは次の世代への移行なのか、来世なのか――
    死についての描写は、ホームからの連絡と面会、その後が淡々と描かれる。生も死も、老いも若きも共にある。

    みつえさんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

  • 「ペコロスの母に会いに行く」の続編。
     前作同様にユーモアと愛情と優しさに溢れた内容。
     戦争に関連するエピソードが若干増えたかも知れない。
     主人公のみつえさんのセリフの中で特に心に響いてきたのが「うーんと遠くまで寝むとった」。
     残念ながら当作品連載中に、主人公の岡野みつえさんが亡くなられたとのこと。
     享年91歳……ご冥福をお祈りします。

  • だんだん死に向かう みつえばあちゃん しかし暗く悲しい話ではなく 最後まで明るく楽しかった

  • だんだんと死に近づいていくみつえさんの、行きつ戻りつする時間が見事に表現されていて、泣けるんだけど微笑ましい。施設のスタッフも優しくて、色々辛いことも乗り越えてきたみつえさんの最期がこんな風でよかったと思った。介護ってきれいごとじゃないから、このくらいの距離感がお互いに理想的なんじゃないかとも。みつえさんがどんどん子どもに戻って、母と添い寝しているくだりが一番好きです。あと、「たんと生きねばぞ!あっという間ぞ!」のセリフ。読み終えたあとジーンと心に刺さりました。

  • ペコロスの母に会いに行く。の続編。
    とうとう、お母様は亡くなった。

    前回よりも弱ったシーンが多いが、著者は、それに寄り添い、時にユーモラスに優しく描いている。
    みつえさんにとっては、タイムマシーンに乗っているような日々なのでしょうか。
    幸せだな。と、感じる。
    後半は泣きながら読んでしまいました。
    こんな風に穏やかにお見送りできたら、良いだろうなー。。

  • ついにみつえさんが亡くなった。前作より弱っている姿も多い。祖母を思い出しながら読んだ。

    空にゆっくり落ちて行きましょうで
    ゆっくりゆっくり

  • もうすぐ還暦を迎える母。
    親父の件、本当にお疲れ様でした。
    身体には十分気を付けて、これからの人生を思いっ切り楽しんで下さいね。
    少し離れた場所に居るけれど、いつでも飛んで行きますから。

    【内容紹介】
    長崎を舞台に、認知症で施設に暮らす91歳の母の「今」と「昔」を、64歳の息子がどこまでも優しく切なく漫画で描く。 

  • 過去の想い出を辿っていくところを玉手箱と例えているんですね
    結構衝撃的なエピソードがさらりと描かれているので
    読んでしばらくしてからびっくりしますが
    それが描けるのもほんわかした絵ならではかもしれません

全36件中 1 - 10件を表示

ペコロスの母の玉手箱のその他の作品

ペコロスの母の玉手箱 Kindle版 ペコロスの母の玉手箱 岡野雄一

岡野雄一の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
東野 圭吾
ほし よりこ
西 加奈子
西 加奈子
ほし よりこ
湊 かなえ
村田 沙耶香
湊 かなえ
桜木 紫乃
又吉 直樹
有効な右矢印 無効な右矢印

ペコロスの母の玉手箱を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

ペコロスの母の玉手箱を本棚に「積読」で登録しているひと

ペコロスの母の玉手箱の作品紹介

長崎を舞台に、認知症で施設に暮らす91歳の母の「今」と「昔」を、
64歳の息子がどこまでも優しく切なく漫画で描く。
ベストセラー『ペコロスの母に会いに行く』の作者の第2弾。週刊朝日で好評連載中。

ツイートする