ごめんねともだち (「おれたち、ともだち!」絵本)

著者 :
  • 偕成社
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本棚登録 : 1135
感想 : 91
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  • Amazon.co.jp ・本 (31ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784032320503

作品紹介・あらすじ

おれ、オオカミ。おれのにがてなことば、しってるか?ごめんね、ごめん、ごめんなさい…むずかしいんだ。こころのなかならかんたんなのに、そのかんたんがなぜだかいえない。わかるか?このくるしいきもち。だれかたすけて。おれがごめんていえるように。

感想・レビュー・書評

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  • 「ケンカしてたけどちゃんと謝ってたのが優しかった。どっちも可哀想だった。最後は仲良しになれてよかった」

  • いつも仲良しのオオカミとキツネがケンカをする回。
    このシリーズにはついつい全部☆5をつけちゃうんだけど、これはなかでもかなり好き。
    いつもどおりにかわいいなかわいいなと油断して眺めていたら、ふいに自分の子供のころを思い出すはめになった。
    ああああるよ、こういうの、負けが悔しくて道具のせいにしたり相手のせいにしたり自分が悪いとわかっていても謝れなかったり。

    「ともだちや」のころのキツネは、おなかがしくしくしても平気なふりをして、相手に合わせてヘラヘラしてまで構われたがっていた。
    あのこがオオカミさんとはケンカして怒れるようになったのねとホロリ。

    怒り狂って罵倒しても言葉の使い方が可愛い。
    「ずるっこ おしっこ ひがみっこ!」「とんがらし くって とびあがれ!」ってかわいいな。
    どしゃぶりの雨を蹴散らしながらずんずん歩いていくときの「どしゃばしゃ」という表現がぴったり。

    絵は絵で全部意味があるから、絵解きをするのが本当に楽しい。
    仲直りしたいオオカミさんがキツネのけんだまを持ってうろうろしたり、ひとりとひとりが(いちいちおんなじ場所で)遊んでるけど自縄自縛で全然楽しくなさそうだったり。

    アップの裏表紙で初めて気がついたけどアリさんはドレスを着てたのか。奥様っぽい。
    衛兵的なものを想像してしまっていた。

    今回のキツネファッションは全身タイツにサイコロコス。
    ひっくりかえったらそのまま動けない。
    けんかの後の着替えがイカ模様なのはイカサマ呼ばわりされたからなんだろうか。
    ファッションチェックが楽しすぎる。

  • 普通絵本の嫌われ者を演じることが多い、きつねとおおかみが、お友達同志というのが、おもしろい、けんかして、なかなか仲直りできないふたりが、どんなきっかけで仲直りできるか・・・実際、子供の世界にはよくあることを題材にしている

  •  遊びで負け続けたオオカミは、キツネがインチキをしたと叫んでしまい、2人は仲違い。仲直りしたいのに言い出せず、悶々としたまま日が過ぎて行く……。


     図書館本。
     オオカミの情緒のバランスが心配になってしまう、シリーズ第4作。

     2作目、3作目のベタベタぶりはどこへやら、仲が良すぎるとケンカした時の反動がすごいという見本。
     て言うか、ここまで来ると共依存では?と思ってしまったり。

     これ、勘違いから仲直りできたのは良いんだけど、オオカミが先に謝る案件でしょうが! 相手の出方待ちは、森一番の乱暴者らしくないぜよ?

     それにしても、動きにくそうなサイコロを着ているキツネにダーツやけん玉で負けるとは、オオカミもまだまだよのう(笑)。

  • なぜかこのシリーズが気になり、気に入ってます。
    今回は喧嘩して仲直りする話しでした。
    確かに中々言い出せない、ごめんね。子供も大人も同じです。
    今回はアリさんに感謝ですが、見習いたいものです。

  • 「ごめんね」小さなアリさんが背中を押してくれた。

  • 誰でも一度はこんな経験したよね〜。私も子供の頃、些細な事から友達とケンカして、なかなか仲直りが出来なくて、キツネみたいに泣いた日々があったよ。

  • オオカミがつい言ってしまった心ない一言で、大好きなキツネと喧嘩してしまう。
    お互いに、ごめんね、って言いたいのに言えない毎日。相手へのイライラやムカムカはとっくに消えて、その気持ちは全部自分に向かっているのに。
    どうして「ごめんね」が言えないんだろう。大好きなともだちなのに。
    そんなモヤモヤと、仲直りの瞬間のひだまりのような温かさがたまらなく可愛い!
    ケンカして、更に仲を深めたキツネとオオカミです。

  • おれたちともだち!4
    この辺りから読んでいないかも。とシリーズの長さに驚いている。
    でも読んでみたら知ってた。
    そうか、クマさんの看病の話が好きで、そればかりを繰り返し読んでいて他の本の印象が薄いんだ。
    そういえば、数年前に読んだ時、チビちゃんはオオカミくんになって聞いていたよう。
    ゲームに勝てなくて怒っちゃう、謝れない、自分とますます重なったのかな。
    読み進めるうちに顔が強張って、最後は本当にホッとしたようだったっけ。

    「勘違いだっつの。でも、アリ、ナイス!」(S9)

  • 小学校の教科書でも出てくる、おともだちシリーズ。
    仲良しのキツネとオオカミ、遊びの中で喧嘩してしまった二人。
    なかなかごめんが言い出せない二人。
    仲直りした時のものすごーく嬉しい気持ちを思い出しました

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著者プロフィール

《ありえる》
父は桃太郎。母はかぐや姫。妻は白雪姫。
エッセイ『絵本のことば 詩のことば』
詩集『ことばの遊園地』『たちつてと』
《ありえない》
1941年、福岡県大牟田市生まれ。
絵本『ともだちや』。

「2024年 『ありえない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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