かぜは どこへいくの (世界の絵本)

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制作 : ハワード・ノッツ  松岡 享子 
  • 偕成社 (1981年4月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (28ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784033271200

かぜは どこへいくの (世界の絵本)の感想・レビュー・書評

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  • 昨年の11月19日に、98歳で亡くなられたシャーロット・ゾロトウさんの作品。
    80作もある作品は、どれもあたたかい癒しの魅力にあふれ、読んでいるこちらの声も次第に優しく優しくなってくる。
    大きな声で読むことなど、むしろ恥ずかしいくらいだ。
    約8分かかるが、小さなお子をお膝に乗せてお母さんかお父さんの肉声でどうぞ。
    本も小さめで挿絵が繊細なタッチの鉛筆画のため、大勢での読み聞かせには向かないが、家庭で読むには最適。

    お話は、母と子の眠る前の問答がメイン。
    「どうして、ひるはおしまいに なってしまうの?」
    「かぜはやんだら、どこへいってしまうの?」
    「たんぽぽのふわふわは、ずっととんでいって、どこへ いくの?」
    等々、次から次へと子は母に質問を投げかける。

    それに対する母の答えが秀逸で、その行為が終わるのではなく、形を変えて始まることを丁寧に諭していく。
    小さな子には、すべてのことが繋がっていると聞いても理解が難しいかもしれないが、幼いながらも命のありようと不思議さを考える非常に大事な機会になるだろう。

    すでに大きくなった子をお持ちのお母さんなら、「ああ、こんな質問をしたことがあったなぁ」と、懐かしい気持ちになるかもしれない。
    小児病棟によく置いてある一冊で、難病を抱えた子にお母さんが読んできかせたことも多々あることだろう。
    そんな想像をすると、シャローット・ゾロトウさんの仕事の大きさに、深く尊敬。
    子どもというものに敬意をはらいながら書かれたこの内容は、いわば「小さな哲学」で、小さいながらもこういう本は心に強く残ることと思う。

  • 小さな子なら誰もが考える質問に、大人が丁寧に答えていきます。何事も自分の前から過ぎ去ると終わりではなく、また次の場所で新しく始まるというのがとても良いと思いました。柔らかな感じの絵もお話と合っています。

  • こどもの問いかけにやさしく、かつ、適切に応える母親。母子関係の一つの理想が。絵は優しいタッチで描かれていて、これが結構マッチョタイプの男性によるものだとは最初気が付かなかった。
    ある方から貸して頂いての出会いだった。「児童文学」の世界にも触れていきたいと思う。

  • ◆きっかけ
    ブクログ。ぐらさんの本棚。2016/9/26

  • こんな時間を生きられる子どものしあわせを考えた。子どもが子どもらしくいられるってこういうことなのね。

  • こんな大人になりたいと憧れる受け答え。そして流れるような歌うような言葉のリズムが心地いい。すべてに穏やかな安心感があり、幸せな気持ちになった。

  • 娘が好きそうな世界観!と一目惚れ。

  • 「この世のものはすべて終るのではなく、別の所でふたたび、ちがった形ではじまる」そうだよねー

  • おしまいは次への始まりと続く。絵も気持ちが楽になる。

  • 男の子が昼間が終わってしまったらどうなるのか、お母さんに尋ねる。
    お母さんは昼間はまた別のところに移動して昼として照らし続けると教える。
    そうして、ここには夜が来ることも。
    風は移動して別の場所の木の枝を揺らしている。
    たんぽぽは綿毛になってしまうけれど、また別の場所に落ちて芽を出す。
    船は港を出発して見えなくなってもまた別の港へ向かっている。
    あらゆることは終わりがなく、ずっと続いていることを男の子は知る。

    見えない場所のことも分かりやすく説明されていれ、哲学的な内容にも思えるけれど優しい感じ。

    絵は男の子はかわいいけれど、大人、お母さんの描き方が好きになれなかった。

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