とべバッタ (田島征三)

著者 :
  • 偕成社
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  • Amazon.co.jp ・本 (36ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784033311401

感想・レビュー・書評

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  • これは、男の子が喜びそうだな。
    表紙とタイトルの文字からして大迫力。中身は更にその上を行く。
    バッタ君のやることなすこと全てから目が離せなくて、ハラハラ、どきどき。
    途中からは「そうだ!行け!飛べ!」と思わず応援してしまう。
    その必死な姿に哲学的なものさえ感じてしまうのは、私が大人だからだろうな。
    子どもたちは、素直にバッタの気持ちになって一緒に隠れたり逃げたり、空に向かって飛んだりするだろう。
    ゆっくり読んでも約3分。3、4歳から。

    しかし田島征三さんの絵はいつもながらあっぱれだ。
    この絵があってのこの作品で、短い文章もまことに力強い。
    バッタ君はただもう生き延びるために必死なのだが、命の瀬戸際になって背中の羽根に気が付く。
    こういうことを「叡智」と呼ぶのだと、昔あるお寺の住職さんに教わったことを思い出した。
    私は叡智を呼び出したことがあるかな・・無いなぁ。
    ここまで必死に生きたことさえないもの。なんとお粗末。
    ラストの、両開きの夕焼けが素晴らしい。
    バッタ君の目からは、きっとこんな風に見えたことだろう。

  • 3歳8ヶ月息子

    躍動感のある絵と文章。
    絵の好き嫌いが出てきた息子にはどうかな?と思ったが、よかった。
    えーといいながらみていた。

  • カマキリをバラバラにした所がちょっと怖かったです。

  • 話の展開もドキドキするが、なんといっても絵がいい!!最高の迫力。ページめくるたびに躍動感あふれる表情、動きで、惹きつけられた。
    ドアップになったカマキリと、バッタが翔んでるところが特に画で印象に残った。これは名作だと思う。尊敬。
    記念すべき息子に読んでもらった絵本2冊目。
    読んでもらえると絵をじっくり観られるし、そうかぁ、息子はこんな風にいつも聞きながら絵を見てたのかな、というのが味わえてとても良かった。

  • 図書館にて、力強い絵に目を奪われゆっくり読もうと自分用に借りました。自然界の残酷さがリアルに描かれていて、3歳の子に見せるのは早いかな?と思いましたが虫好き長女にも興味深かったようで何度も読み聞かせリクエストがありました。

  • 読み聞かせ用の絵本。野太いタッチで、迫力満点の絵本。生き残るために何度も何度も自分の限界を超えていくバッタの姿に、子どもたちは何を感じるのか。読み聞かせをしながら、私は静かに感動しました。成長していく中で壁にぶつかった時にふと思い出して欲しい一冊。余韻のある終わり方も好きです。

  • 「なんといわれようとへいきだった。
    じぶんのちからでとべるのがうれしくてうれしくてしかたなかったから。」

    と言うところが好き。

  • 獲物にされるのが嫌で、逃げてばかりのバッタ。
    でも、もう逃げ回るのも嫌になって、思いっきり跳ねてみた!

    田島征三さんの、生命力に溢れて力強い、だけども繊細な絵。
    バッタ、飛びまくる!
    途中、「勇気一つを友にして」が頭をよぎったけれど。
    1番最後の挿絵にむふふ、となっておしまい。

    自分でも気付かなかった、秘められた可能性。あるかもよ?

  • 病院の待合室にて読了。
    絵が力強い。

  • 独特な絵柄ながら、その迫力たるや。
    自由に空を飛んでいく、開放感。

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著者プロフィール

1940年、大阪府生まれ。幼少年期を高知県で過ごす。多摩美術大学卒業。『ちからたろう』(ポプラ社)でブラティスラヴァ世界絵本原画展〈金のリンゴ賞〉を受賞し、以降『ふきまんぶく』(福音館書店)、『とべバッタ』『オオカミのおうさま』(共に偕成社)などで多数の絵本賞を受賞。2009年、新潟県十日町の廃校を丸ごと空間絵本にした「鉢&田島征三 絵本と木の実の美術館」開設。2019年、ハンセン病回復者の国立療養施設がある瀬戸内海の大島で「Nさんの人生絵巻」を制作。

「2023年 『たべるぞ!たべるぞ!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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