もしかしたら名探偵 (ミルキー杉山のあなたも名探偵)

著者 :
  • 偕成社
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感想 : 54
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  • Amazon.co.jp ・本 (145ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784033451008

感想・レビュー・書評

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  • 子どもに、これ面白いんだよ!謎をといてみて!と渡されて以降、シリーズ全作揃えました。本作がヒントも分かりやすく、親子で楽しめそうかな。ミステリー好きの原点ともなり得る作品。杉山亮さんのお話の会(ものがたりライブ)は二度行ったことがあるのですが、星10くらいの面白さで、この物語の面白さの原点を見たような気がしました。

  • 前任校で結構子どもたちに人気があった本。
    「なぜここまで人気があるんだろう?」と思ってはいたが手に取る機会がなかった。

    今回、ふらっと手に取って読んでみた。
    シンプル。わかりやすい。
    そして何度にもわたるどんでん返し。
    「子どもたちに人気あるのは当然だ!」と感じた次第。

    読み聞かせ後、子どもたちは手当たり次第にこのシリーズの本を借りるようになりました。

  •  論理性、観察力、知力を駆使して謎を解き明かせ!? 探偵・ミルキー杉山と一緒に、3つの事件にチャレンジ!


     図書館本。
     低学年くらい向けの、読み物というか推理パズル本。
     パズル雑誌などの定番の推理パズル的な問題が出てくるので、読解力がつかないこともない、かな?
     挿絵でかなり遊んでいるので、探し絵本よろしく色々と楽しめるかも。

     ミルキー杉山、妻とは別居していて小さい子2人を抱えているという、ハードボイルド探偵のような悲哀っぷり。収入が少ない時はアルバイトに精を出すとか……。
     推理力があるのは杉山本人ではなく、この別居妻のようで。
     すぐに答えを見るなと言っておきながら、奥さんに相談しているのはだ~れ~だぁ?(笑)

  • 初めて借りた、名探偵シリーズ第1冊目。ちょっと抜けてるただのおじさんが探偵を気取って推理。子供が2人いる普通のパパで、別居してる保育士の奥さんがキレモノという設定が面白い。自分で推理してから解答編に進める、という構成が良い。

  • 小1の子どもと一緒に読みました。謎解き系の絵本です。絵にヒントが隠れているのが絵本ぽくて面白かったです。

  • もしかしたら名探偵って書いてあったけれど、確かに名探偵だと思う。

  • あなたは謎が解けましたか?

  • KUMONのすいせん図書です。
    この人の本は面白い。
    よく考えれば自分でも答えにたどり着けるところが面白い。

  • 犯人がびっくりしたところがおもしろかった。

  • 今回紹介する本は「あなたも名探偵」シリーズです。

    このシリーズは「もしかしたら名探偵」「今度こそ名探偵」みたいな感じで、名探偵の前の所の部分が変わって、それでこれは何巻だ、これは何卷だ、みたいにわかるようになっています。

    どの巻から読んでも楽しめるのもいいところです。

    この話は、主人公のミルキー杉山という人が探偵をしていく話で、1冊の中で事件編と解答編に分かれていて、事件編では絵や文章でその事件の内容と、事件を解決するヒントが書いてあります。解答編には、ミルキー杉山やその友達や子どもなどが、事件を解決して推理しながら謎を解いていき、犯人に向かって「犯人はあなたですね」みたいなことを言うのが書かれています。

    事件編と解答編に分かれているので、事件編でヒントを読んで、これは誰々が犯人だな?とかこの事件はこれが謎だったんだな?と自分なりに推理して、解答編で答え合わせをするみたいな謎解きの要素も入っています。

    私がこの本を今回紹介した理由は、この本の細かい設定などの世界観がいいなと思っていて、このミルキー杉山が探偵になった理由だとか、探偵をしている中での友達や家族だとか、そういう人間関係のていねいさが好きです。

    ストーリーも好きなんですが、この本を書いている著者の杉山亮さんが込めた気持ちがちょいちょい見えるところがすごい魅力的だなあと思って選びました。

    あとはこの主人公ミルキー杉山の人物像の紹介ページがあって(「もしかしたら名探偵」には書かれてないです)最新刊ぐらいになるとミルキー杉山のすべてというのが載っています。

    これは最新刊じゃなくてもいいんですけど、シリーズの最初の頃と少しずつ違ってきているのがいいです。例えば、最初の頃はポケットに入っているものが、手帳や虫眼鏡や財布(中は2000円くらい)だったのが最新刊になると、スマホが入ってたり名刺が入ってたり、財布のなかみも3000円に増えていたり、ちょっとずつ変えてきていて、絵の雰囲気も変わってきているので、全巻読むと違いを比べられて面白いです。

    大きな話が二つか三つ入っている本です。すごい探偵や泥棒が出てくるものが多いです。ちなみに私が1番好きな大泥棒はミス・ラビットという美術品を盗む泥棒なんですけど、そのミス・ラビットがミルキー杉山の息子にうさぎをあげたというエピソードも面白いです(「まってました名探偵」に入ってます)。

    後はミルキー杉山の奥さんが離れて暮らしているんですけど、それがちょっとなんでなのかなぁ?って気になったりもします。

    最初のところに詳しく書いてあるので見てみるのもいいと思います。

    私が1番好きな話は「かめのコーラ事件」(ちなみに「亀のコーラ事件」は「あしたからは名探偵」の中に入ってます)と言う話です。「かめのコーラ」という大手会社の塀に「かめのコーラ会社のコーラは、他の会社のコーラを薄めただけだ!」と書かれるという事件なんですが、そこで一番面白かったのが、なんとそれが本当でしたというオチに「なにそれ、そうだったの〜!?」って感じが面白かったです。

    さっきも書きましたが、細かい部分が好きな理由は最初のプロフィールがとてもよくて、一番最初の巻ではプロフィールではなく地図なんですが、その地図だとか、あとはその一つの事件が終わったら「ミルキー杉山の今日の出来事より」みたいなのが書かれていたりとか、一番最後のページに「泥棒新聞」があったりだとか、楽しめる要素がたくさんあっていろんな読み方ができるところです。

    最近KingGnuばかり聴いているガーナでした!

    2019/12/11

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著者プロフィール

杉山亮(すぎやま・あきら):1954年東京生まれ。76年、都の公立保育園の第一号男性保育者として伊豆諸島の利島保育園で働く。以後83年まで各地の保育園、幼稚園に勤務。30歳のときにおもちゃ作家へ転身。「おもちゃいろいろ・なぞなぞ工房」を主宰する。現在は山梨県北杜市小淵沢の高原で児童書の執筆をして暮らす。主な著書に『子どものことを子どもにきく』(ちくま文庫)、『あなたも名探偵』シリーズ(偕成社)、『たからものくらべ』(福音館書店)、『青空晴之助』『児童書作家の思いつき』(仮説社)などがある。また、ストーリーテラーとして「ものがたりライブ」というお話会を全国各地の図書館、小学校で開いている。

「2023年 『子どもをおいて旅にでた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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