クリ-ニングやさんのふしぎなカレンダ- (偕成社おはなしポケット)

著者 :
  • 偕成社
3.55
  • (5)
  • (6)
  • (8)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 127
感想 : 11
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (116ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784035010203

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • [並み木クリーニング店にきた、8人のへんなお客。セーターの洗い方をねっしんにきく、ひつじくん、一年ぶりにあずけたワンピースをとりにきておいて、もんくをいう、むすめさん。くまさんは、大きなみどりのカーテンを背おってきて、いそいであらってほしいといいます。クリーニングやさんは、一年じゅう大いそがしです。]

  • 洗濯してくれと真っ黒な雲を持って来たこどもがテルテル坊主であったというオチと、もうすぐ毛を刈られる羊がウール製品のお手入れをメモって帰って行った話が好きです。その羊が表紙の右端にいます。おちゃめなキツネもかわいい!

  • 子ども向けのファンタジーだとしても、もう少し無理のない設定にしてほしい。「不思議な」と書けば何でもすまされるものでもない。

  • いろいろな季節に訪れる不思議なお客さん。どんなお客様がどんなものをお願いするのかわくわくします。

  •  並み木通りのはじっこの小さなクリーニングやさん。ある年のはじめ、店の前によごれた布のようなものが落ちていた。洗ってみると、それはカレンダー。その年、クリーニングやさんには、セーターの洗い方を熱心に聞くひつじさんやあずけっぱなしだったワンピースを1年ぶりに取りにきて文句をいう若い娘さんなど、8人の変わったお客さんがおとずれる。

  • クリーニング屋さんが不思議なカレンダーを店にかけると、不思議なお客さんが次々やってくる。自分の毛で編んだセーターの手入れ方法を尋ねる羊、巣をどう洗ったらよいか悩む蜘蛛、寝癖に悩む狐など。
    クリーニング屋さんの回答が、ちゃんと洗濯の知識に基づいているので、ちょっとためになる。
    ほのぼのとしたエピソードに和む。
    まあ、読んで三年も経ったら忘れそうな気がするけど。

  • 雰囲気は安房直子に非常に近い。
    作者さんもそーいうのを描きたいというか、目指してるんじゃないかなという印象。
    でも何か物足りんのは何でなんやろうか。話の筋だけを楽しんでる感じ。

  • 並み木クリーニング店の前に、汚れた布のようなものが落ちていました。
    店長さんが拾って洗濯をしてみたら、今年のカレンダーでした。
    お店に飾っておけば持ち主がわかるかなと思って、飾っておきました。

    ある寒い日、ひつじが「セーターの洗い方を教えて欲しい」
    と言って来たので、店長さんはていねいに教えてあげました。

    春が近いある日、若い娘が去年あずけたワンピースを持ちに来ました。
    でも、小さくなってて着られないと泣いて戻って来ました。
    それは娘さんがちょっと太ってしまったからと、店長さんは娘さんに
    お店で働くことをすすめてみました。

    いろいろなお客さんが来店しますが、そのお客さんたちは
    あのカレンダーと関係がありそうで・・・。

  • やさしくて、ほんわかあったかい話。
    クリーニング屋さんにいろいろなお客さんが、変わった依頼をしていきます。
    一年を通したクリーニング屋さんの話だけでも面白いのですが、ふしぎなカレンダーの不思議なしかけが、ただの「不思議」じゃ終わらない予感がして、ステキです。

  • 並み木クリーニング店のおじさんは、ある年のはじめ、1枚ものの布カレンダーを拾いました。洗ってみると、今年のもの。だれの落とし物がわかるように、店の目立つ所にかけておくことにしました。
    その年は、なんだか変わったお客が多い年でした。毛糸のセーターの洗い方を熱心に聞くヒツジ、怒りんぼでちょっと太っちゃった桜の精、夏の森のカーテンを洗いに来たクマ、幼稚園の遠足を晴れにするために雨雲を洗いにきたてるてる坊主、蜘蛛の巣を洗う蜘蛛、太っちょ台風、寝癖しっぽのキツネ、けやきじいさん・・・。
    よく見ると、布カレンダーに、彼らの絵が描かれています。しかも、洗うと、来年のカレンダーに変わっています。おじさんは、来年もだれかが来るのを楽しみにしています。

全11件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1962年、東京都生まれ。東京外国語大学ヒンディ語学科卒業。故安房直子氏に師事。矢崎節夫氏主宰「貝がら」同人。ニッサン童話と絵本のグランプリ優秀賞受賞。作品に『クリーニングやさんのふしぎなカレンダー』『てんぐのそばや』『アヤカシ薬局閉店セール』(産経児童出版文化賞・JR賞受賞)など。

「2022年 『にわか魔女のタマユラさん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

伊藤充子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×