- Amazon.co.jp ・本 (147ページ)
- / ISBN・EAN: 9784035166207
感想・レビュー・書評
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一反木綿が他の布に恋をするところがとても面白かった。
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お江戸あやかしファンタジー第二弾。
「つくろいものやはじめます」http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4035166103の続編。
今回のは「雨やどり」が好きで「玉子稲荷」があまり好きじゃない。
「雨やどり」は一反木綿が美しいただの反物に恋をするダンデライオン系。これ系大好き。
「玉子稲荷」は当事者をさしおいて解決しちゃうのがイマイチ。
だから評価に迷ったけれど総合的にはやっぱりとても好き。
文章が気負わずきれい。
“その言葉をきいた主の目じりには、やわらかいしわが何本もきざまれました”(p35)を見て、ああいいなあとしみじみ思った。
絵もやっぱり、落ち着いているのに鮮やかでいきいきして美しい。
リトルミイっぽい見た目で中身はイーヨーをけんか腰にしたようなぬいばあが好き。
あいまの風俗紹介は「江戸の文様」「着物の文様」「長屋の道具たち」
気になっていた、竹に切れ目をいれた物入れの説明があって嬉しい。
あれは「しゃもじ立て」だそうな。そうじがしにくそうだけど可愛い。
この本を読んでいると和の家に住みたくなる。
章題の付け方はあんまりうまくない。これじゃ中身がわからない。
そこ以外はみんな好き。次もあるかな。また読みたい。 -
こまちねえさんが仕事をする時の「西へまっすぐぬったなら、こんどはまがって南へゆけ。ちょちょいのちょい」が、好き。
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こまちねえさん、ちょきち、ぬいばあに、また会えてうれしいです。
今回の4つのお話のなかでは「まねき堂」が、いちばん好き。
石橋富士子さんの絵、あわい感じが、やっぱりイイなぁ。
「江戸の文様」「長屋の道具たち」など、江戸の暮らしについてのページも、また楽しめました。