死を食べる―アニマルアイズ・動物の目で環境を見る〈2〉

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著者 : 宮崎学
  • 偕成社 (2002年2月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (35ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784035262206

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死を食べる―アニマルアイズ・動物の目で環境を見る〈2〉の感想・レビュー・書評

  • 宮崎学「死を食べる」読了。
    自然の中で死んだ狐や魚、蛙や鹿に定点的な視座でカメラを向け続け、蝿が来て蛆が沸いて野生動物に食べられて朽ちて土に帰るまでを記録した「死に、そして死を食べる命」の写真集。
    死から遠ざかっている私達にとって「意味の分からないもの」である死を「どこにでもあるかもしれないもの」として見せてくれる超良書。
    そうなんだ。こうして人とて、例外なく死に、例外なく自然に帰る。
    人生観を変えるかもしれない一冊。

  •  動物の死体を放っておくと,どのようにしてその姿がなくなっていくのか…それを定点カメラを使って写真を撮り,私たちに教えてくれます。
     宮崎学さんは,その過程を「死の時間を撮影する」と呼んでいます。
     前半はキツネ。キツネの死体が冷えると,それまで血液を吸っていたダニが毛の中から出てくる場面から始まります。うちの愛犬にも,ときどきかみついているあのダニたちは,愛犬が生きているからこそかみついているのだということを改めて感じた写真でした。いろんな生きものがやってきて,死体をどんどん分解していく様子を写真で見ていると,気持ち悪さを通り越して,命のつながりを感じてくるからフシギです。
     後半は,いろんな動物の死骸に集まってくる生きものの写真です。これもまた,すばらしい。
     「生きもののつながり」ということを示すのに,とってもいい写真絵本です。
     最後の写真は,私の大好きな死体たちでした。最後にこれを持ってくるのがニクいですねえ。
    「死が,いのちをつないでいる」…その通りですね。

  • 生きているものは死ぬ。私たちも時々、道路で動物の死骸を見つけ、つい目を背けてしまう。
    けれどこの本では、死んだ動物がどうなるのかを、時間をおって見せる。


    キツネの死骸にハエが飛んできて卵を産み付ける。スズメバチが、肉を喰らう。2週間後、キツネのお腹のあたりが膨らみ、その3日後、ウジが毛皮を食い破って溢れ出す。それをハクビシンが食べる。キツネの体はボロボロになり、骨が見えるようになる。半年後、雪どけころになると、キツネの体は土に還ろうとしていた。・・・

    昆虫の死骸にはアリがやってきて、土の中に引き込む。
    砂浜に打ち上げられた魚を、オカヤドカリが群がって食べる。
    大きな生き物を、小さな生き物が食べる。

    タブーのように死を避けてきたような子どもの本の世界に、死がやってきた。人間も死んだ生き物を食べる。

    死んで食べられることによってほかの生き物の命に関わっていく。
    一生懸命死を食べて、一生懸命生きたい。(作者・談)

  • 【資料ID】156828
    【分類】748/Mi88
    芸術のコーナーに並んでいます。

  • 食べる事
    動物も虫も魚も他者の死を食べることによって生きテイル
    子供向けの為かグロテスクではない

  • 2014年6月1日

    デザイン/鈴木康彦

  • 車に轢かれたキツネの屍体が日を追うごとにどのように変化していくかを定点カメラで追っていく写真の数々がすごいです。
    死を「グロテスク」より「自然」に感じさせてくれるいい本だと思います。

  • 一つの死が別の生につながる

  • 一つのからだをたくさんの生き物が分け合う。
    自然界ではあたりまえの価値観。
    でも私は死んだら焼かれて灰になり他の生き物に食べてもらえない。

  • 図書館で、ふと手に取り、内容をぱらぱらとめくって衝撃を受けた。今はまだ早いけれど、いつか子どもたちに読ませようと思うので、覚書のため記録しておく。

  • 交通事故にあった野生生物。浜に打ち上げられた魚の死骸。地面で息絶えた昆虫。さまざまな生き物の死から、また自らの命を繋ぐ生き物がいる。刻一刻と移り変わるその様子を写真で捉えたすばらしい本です。目をそむけず、よく観察してみよう。私たちも生き物の死を食べて命を繋いでいるということに気づく。

  • はっきり言って、グロテスクである。
    虫が得意ではない私は、思わず目を背ける写真ばかりである。
    かわいそう、どうしてこんな写真を撮るのか、
    そう思う人もいるかもしれない。
    でも、私達もここにでてくる昆虫や甲殻類、鳥たちと
    なんら変わらない。
    “死体”から“食べ物”にする行程を、
    自らするか、人に任せているか、だけ。
    私も含め、ほとんどの人は
    その行程を人に任せている。
    それが悪いことではない。
    ただ、知らないのだ。
    私達は毎日死を食べていることに。

  • 自然界の報道写真家である著者が著した動物の死と、その後の自然界における循環をテーマにした本。
    様々な生物の死とそれを食す動物の写真を掲載しているが、特に事故で死んだキツネが骨になるまでの経過を撮影した写真は衝撃的だった。
    一生物の死がその後様々な生物の生を支えているのだなと実感したとともに、私たち人間もその恩恵を受けている(魚・肉を食す)以上それらの犠牲を無駄にすることなく精一杯生きていく必要があるのだなと感じた。

  • 【NDC-E480】(35p ; 23×23cm )
    〈もしかしたら、死ぬことも、死を食べることも、いのちとおなじくらい、たいせつなことなんじゃないだろうか。〉
     (宮崎 学『死を食べる―アニマルアイズ・動物の目で環境を見る〈2〉』偕成社)

     図書館で見つけたとき、タイトルで思わず手を止め、中を読み、自分でも購入することとなった絵本。
     淡々として綴られる「事実」が「理」を、「強さ」を教えてくれる。
     好みが分かれると思うので、星は4つ。でも、個人的には星5つ。

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