夏ものがたり―ものがたり12か月

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制作 : 野上 暁  高畠 那生 
  • 偕成社 (2008年6月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784035393207

夏ものがたり―ものがたり12か月の感想・レビュー・書評

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  • ブクログのお仲間さんのレビューがあまりに楽しそうだったので、手に取って読んでみた。
    遅読のはずの私が、暑くて眠れない夜に読み終えてしまった。
    読みやすい文字サイズのせいもあるが、読むと、どんどん・・・どんどん・・面白くなってくるのだ。
    あらためて見れば野上暁さんの編集。さすがである。
    シリーズで春と秋と冬もあるらしいが、そちらも楽しみだ。
    15人の作家さんによる、夏に寄せた詩と短編集。
    さて、皆さんのお気に入りの作品が見つかるだろうか。

    6月は清岡卓行さんの詩で始まり、すぐ裏側に芥川の【青蛙 おのれも ぺんきぬりたてか】の句が。くすくす。
    すべての詩の裏側に一句載っているのでお見逃しなくね。
    杉みき子さんの【電信柱に花が咲く】がほのぼのとしてくる。
    電信柱に花が?ええ、咲くのですよ。

    7月は松永伍一さんの詩に、水木しげるさん、江國香織さん、灰谷健次郎さん、たかどのほうこさんの短編。
    あたりの空気までひんやりとしてくる江國香織さんの作品は、ある意味恐怖だ。
    灰谷さんは良いなぁ。この目線がとても良い。
    障がいを持ったお子さんに「おはよう、今日はお出かけ?」って話しかけて、親御さんに目が飛び出るほど怒られたことがある。
    「ほおっといてください!」って。あれは悲しかった。うちで、こっそり泣いた。
    もう亡くなられたけど、灰谷さん、健常者って抱えた優しい気持ちの行き場がないのよ。
    健常者は優しさがないというのが灰谷さんの設定だけど、そんなことはない。知識不足で、そして方法を知らないだけ。
    たかどのほうこさんの作品は、特殊能力を持ってなくても、不幸を抱えてなくても幻想の世界に行けるところがとても好き。そして、もちろんちゃんと帰って来るところも良いな。

    8月は阪田寛夫さんの詩から始まって読み応えのある短編がずらり。
    上橋菜穂子さんの【縁日の夜】が特に素敵だ。
    故郷の縁日で、私もこういう体験をしてみたい。
    この方の、他の作品もぜひぜひ読んでみよう。
    そうか、この一冊は日ごろなじみのない作家さんの作品世界への紹介にも役立っているんだね。
    巻末に、野上暁さんによる、とても丁寧な解説付き。
    教えてくださったブクログのお仲間さん、どうもありがとう。

  • 豪華作家陣による、様々な夏の景色の短編と詩のアンソロジー。
    地にはお豆が実り、夜空にはさそり座が輝く、少し昔の
    子供の頃の夏休みの香りが本いっぱいに充満しています。

    水木しげるさん、江國香織さん、灰谷健次郎さん、
    村上春樹さん、芥川龍之介さん…などなど、豪華すぎる
    作家さんたちの短編が一気に読める!と喜んで購入したけれど、
    思った以上なんて言葉では追いつかない大収穫で
    また読みたい作家さんと本がどんっと増量!

    今まで読んだことのなかった作家さんの短編が特に素晴らしくて、
    短編でこれだけの世界を見せてくれるなんて!
    な、お話がいっぱい。小学校中学年さんからの対象本なので
    文字も大きく軽やかな印象だけれど、内容は濃厚。
    しかも、ほんとにステキで淡い夏の夢のようで
    心が夏の楽しさでいっぱいに。

    夏の始まりのまさに今読めてほんとによかった。
    あの塾の先生ではないけれど、まさにそんな気分な[笑]

    おてんばな女の子といたずらをしかけてばかりの男の子。
    木の電信柱と花束とかわいい歌の竹下文子さんの「雨あがり」。
    角のカッコがお嫁に行って、電信柱に花が咲く。
    木の電信柱はおろか、最近では電柱が地上にあまりない今だけど、
    木の電信柱ががんばってくれていた、夢見る頃の
    日本の明るさとほがらかさと淡い恋の憧れにきゅーー♡

    水木しげるさんの「のんのんばあ」は、水木さんが
    幼少期にのんのんばあと出会ったことで、妖怪への興味を
    深めて、水木しげるへとなっていくなりたちが垣間見れて感激!
    1冊の本として発売されている中の抜粋とのことで
    早速本を購入することに。

    他にも不思議な時間旅行のような、たかどのほうこさんの
    「百まいめのきっぷ」。
    子供の頃の肝試しにドキドキわくわくする子供のキモチと
    縁日の楽しい思い出が、大人になった時にもたらしてくれた
    奇跡の優しく不思議な上橋菜穂子さんの「縁日の夜」。

    不思議な世界が身近にあった子供の時間。
    本を開くと、あっという間に忘れていた小さな思い出と一緒に
    子供の時間へタイムトリップできるような、
    そんな不思議で優しい夏の景色が詰まった宝箱みたいな本でした。

    "夏の雨 きらきらりと 降りはじむ"
    心の中に溜まった澱が、梅雨の雨と一緒に
    どこかに飛んでいったような、眩しい夏の始まりにぴったりの
    大切な大切な出会いの詰まった1冊になりました。
    他の季節も全部読んでみよう!

  • ものがたり12ヶ月シリーズの夏。
    夏だけ教科書に載っているので、夏だけ買ってみた。


    豪華作家陣による詩と短編のアンソロジー。
    作家たちの他の作品も紹介。

  •  「お母さんはかたつむり」は小4のせいいちが主人公の話。ようやく雨があがり、空は真っ青に晴れ上がっていた。家に帰り台所にいるはずの母さんに声をかけると、母さんの姿はない。かわりに、とてつもなく大きなかたつむりがいた。「おかえり、せいちゃん」

  • 上橋菜穂子さん目当てで読んだ今作。
    夏に関する短編がたくさん入っています。
    初めて読む作家さんも多く、新たな作家さんを開拓するのにもぴったり。
    夏の他にも春・秋・冬と出ているみたいなので、また読みたいです^^

  • 上橋菜穂子「縁日の夜」のみ読みました。数少ない短編かつ現代もの。やはり上橋菜穂子さんの作品は長編ファンタジーの方が好みでした。

  • 江國香織さんがすきで手にとりました。
    児童書なだけあって文字もおおきいし、ふりがながふられていて弱冠読みずらかった。
    他には北村薫さんのはなしがまぁよかったかな

  • 15人の作家による,夏にまつわる短編小説と詩を収録。

  • 夏(6、7、8月)の詩、俳句、物語が詰まっています。
    以前とあるイベントで紹介された芥川の俳句が載ってて、ほくそ笑まされました。

    青蛙おのれもペンキぬりたてか

    シビレル。

  • 夏をテーマにした作品が詰まってます。

    上橋菜穂子さんの「縁日の夜」とたかどのほうこさんの「百まいめのきっぷ」がお気に入り。

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夏ものがたり―ものがたり12か月はこんな本です

夏ものがたり―ものがたり12か月の作品紹介

なつ-つゆあけ、なつやすみ、うみ、まつり、さまざまな夏をえがいた短編と詩十五編を収録。

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