- Amazon.co.jp ・本 (101ページ)
- / ISBN・EAN: 9784036310807
作品紹介・あらすじ
ぼくが人魚に会ったのは子どものときだ。浜べでひろった人魚のくしを手に待っていると、人魚はすぐそこまで近づいてきて、ぼくの名を呼んだ。「ダニエル。」島に暮らす孤独な少年は、人魚からもらった古い小さな鍵に守られて、大人になっていく。ニューベリー賞作家がおくる海の物語。
感想・レビュー・書評
-
思い出のマーニーに近いテーマかな。
亡くなった人が形を変えて現れてくれたら素敵ですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
孤独な少年が幼い日に出会った人魚は誰だったのか。孤独だと思っていても、事実そうであっても、ほんとはそうじゃないのかもしれない。私の知らないところで見守っていてくれる誰かがいるのかもしれない。そんな風に、実証主義的で自己中心的な自分をふと省みさせられるようなお話。静かできれい。
-
たんたんと、不思議な話が進んでいくのだけれど、妙に心地よいテンポ。翻訳なのだけれど、あまりそれを感じさせないというか。絵もあってます。
-
静かで素敵なお話。
人魚にあった男の子がだんだん大人へなっていく。 -
遠くへ行きたいと夢見ていた子が、
足元を見る理由。
私はなぜいつまでも、
遠くへ遠くへなのだろう。
近くに何も見つけられないのだろう。 -
ミニ・アニメ名作劇場になってもらいたいお話。
絵で大きく印象の変わるお話だと思う。ほのぼのした絵は嫌いじゃないです。
少年が自分の居場所を見つけ,成長していく物語。ほとんど会話文がなく,静かに少年の心情とストーリーが語られる。印象深くホッと心温まる物語。
表紙や本の作りは一見幼年向けだが,小学校中学年くらいから大人まで楽しめると思う。 -
小さな島に祖父と暮らすダニエルは、子どもの時海辺で人魚と出会った。人魚にもらった不思議な力を持つ古い鍵に守られて大人になっていくダニエル少年。孤独を通り抜けて人と出会い、20歳になったダニエルは人魚の正体を知ることになります。短いけれど、やさしく心に残る一冊。
-
えーっと、児童書、もしくは絵本、でしょうね。内容を説明するのは野暮なので、カヴァー見返しから。 ぼくが人魚に会ったのは子どものときだ。 浜べでひろった人魚のくしを手に持っていると、 人魚はすぐそこまで近づいてきて、ぼくの名を呼んだ。「ダニエル」。 島に暮らす孤独な少年は、人魚からもらった 古い小さな鍵に守られて、大人になっていく。以上です。他愛ない、といえばいえそうだけれど、「海の物語」として、好きだ。