びりっかすの神さま (新・子どもの文学)

著者 :
  • 偕成社
4.14
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本棚登録 : 508
感想 : 54
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  • Amazon.co.jp ・本 (164ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784036394609

作品紹介・あらすじ

木下始が、転校してきた4年1組の教室であいさつをしようとしたとき、とつぜん目のまえにすきとおった男の人が、空中を飛んでいるのが見えた。背中に小さなつばさがあった。小学中学から。

感想・レビュー・書評

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  • 岡田淳さんの話はどれも面白いが、この作品が一番面白かったかも!
    びりっかすの神さまを見るために、子どもたちがどんどん友だちの輪を広げていく様子がとても素敵。

  • びりになると現れる 小さなおじさんの妖精
    びりになった人だけが見えて話せる世界
    びりになることで つながる
    びりになるために 協力する

    それはいつしか 学び合いになり
    そしてまた 関わり合いになる
    不思議な共同体は
    競争や勝ち負けを考えていく…

    心地よいテンポと
    あたたかでユーモアのあるストーリーに
    競争の中で生きること
    勝ち負けを手放し 関わり合う大切さを知る

    二組とのリレーを考える件
    なんだか大人でも 聞き入ってしまう
    時代が移ろいでも 変わらないもの

    岡田 淳 の面白さ
    世代と時代をこえて

  • 娘が3歳の時から本の宅配便を利用していて、知らない本とたくさん出会った。
    岡田淳の作品もそう。初めて読んだ時は、何だこれ?という印象。今まで読んだことのない、不思議な世界観。でもすぐに娘と共にハマってしまった。まだまだ未読のものも多いので少しずつ読破していきたいと思っている。

  • 先生と呼ばれる人、子ども時代のテストのドキドキを忘れちゃった大人、子どもみんなに読んでほしい!

    童話館からの配本で入手。

    興奮した長女
    →私
    →読後感想を言いあい、さらに興奮した長女と私
    →興味のなかった息子へ

    と、本が渡りましたが、体育会系の息子が、学校の教室で秘かに読み進めたと言うから、これはおもしろい!

    ピュアな子どもたちの、学校生活ものぞけて楽しい♪

    SPの本棚に あります\(^o^)/貸出OK 早い者勝ち!

  • 最近岡田淳氏の児童書にハマってます。
    この本も、夢中になって読みました。
    さすがに、小学校中学年向けなので、簡単に読めます。

    この本のなかの、びりっかすの神さまは、4年1組のなかで、テストの成績やかけっこや給食の早さなど、いろんな競争でビリになった子だけに見えるようになる不思議な存在です。びりっかすさんが見えるようになると、同じくビリでびりっかすさんのことが見えている仲間同士で、テレパシーで会話が出来るようになっていきます。皆がわざと手を抜くようになったらどうなるのか、子供たちはそれをどう感じるのか。読み出したら止まりません。
    最後は感動しました。
    岡田さんの本は、読み始めるとすぐに、自分が小学生だった頃の気分や、小学校の懐かしい空気が自然と蘇ってくるから不思議です。

  • だれだってビリになんてなりたくない。みじめで悲しいもの。でも、かんばれば1番になれるかというと。それもちがう。世の中できる子だけが評価される。
     人に負けないように走り続けたお父さんは死ぬ前に「がんばれ」という言葉をのこす。それに対して「人に勝つことが「がんばる」ということことだったら、「がんばってほしくない」というお母さんの言葉が印象的だ。
     このお話では、ビリの子だけが見える不思議な神様が登場する。神さまと頭の中で会話もできる。クラスでビリの子と、そんな秘密を共有するなかで、いつしかみんながビリをめざすようになる。
     主人公は最後に1番になるためにがんばるのではなく本気で走ることの大切さに気づく。
     競争社会のなかで失われるのが自己肯定感。ひとりひとりが目標をもって主体的に取り組むことで得られる満足感をもっと大事にしたいと思った。
     

  • 頑張ることと人と競争することって違うんだなー。

  • 超面白い‼️

  • 子どもが二分間の冒険を読んで面白かったというので、同作者で評価の高いものを。

  • ビリーと呼んでくれ、の台詞に笑った。
    いい話だな。

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著者プロフィール

1947年兵庫県生まれ。神戸大学教育学部美術科在学中の1966年に「星泥棒」を自費出版。西宮市内で小学校教師をつとめながら1979年に『ムンジャクンジュは毛虫じゃない』(偕成社)を発表。1981年『放課後の時間割』で「日本児童文学者協会新人賞」を受賞。教壇に立ちながら1年に約1タイトルのペースで作品を発表。数々の賞を受賞する。「こそあどの森」シリーズ(理論社)は国際アンデルセン賞オナーリストとなる。アジア各国では翻訳本も出版されている。岡田淳作品で読書嫌いが治った、本好きになったという人は多い。

「2008年 『人類やりなおし装置』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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