きかせたがりやの魔女

著者 :
  • 偕成社
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本棚登録 : 278
感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・本 (142ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784036460700

感想・レビュー・書評

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  • この方の学校を舞台にした不思議な物語は、どうしてこうも面白くワクワクするのだろう。まるで本当に魔女と友達で、話を聞かせてもらったみたいだ。魔女が突然現れて、魔女と小学生のお話をしてくれる…どれも本当におもしろい!きかせたがり魔女、定年してるようには見えない(笑) こんな魔女に会えると楽しいだろうなぁ。

  • 岡田淳さんの、前に読んだ『選ばなかった冒険』が結構怖かったので、今回も怖かったらどうしようと心配しつつ読んだのだけど、全然怖くなかった。そして面白かった!
    小学校に住む魔女たちのお話を色々聞かせてくれる。踊り場の魔女、ひげの魔女、タワシの魔女、しおりの魔法使いなど。どれもなんだか出会えそうな方たち。
    それぞれの学年の目線から、小学校の空気を思い出させてくれる。構成もお見事で爽やかな読後感でした。
    はたこうしろうさんのシンプルなモノクロ絵が、作品にとても合っていて素敵だった。タワシの魔女が一番好きだったな。
    しおりの魔法使いに、一体どんな愛の物語があったのか気になる(笑)

  •  おもしろかった!なんて楽しいお話だろう。小学校にはたいてい魔女か魔法使いがいて、なにか不思議なことを起こしている。そんな魔女たちの話を、退職した魔女「きかせたがりやの魔女」が話してくれる。
     ひとつひとつの話が微笑ましくておもしろい。そして、全体をまとめる意味で、思いがけず聞き手になった「ぼく」の心の動きや、最後のまさかの結末も楽しめる。
     学校には七不思議がよくあるが、それはこういう魔女たちが起こしたものだったのかな。

  • 岡田淳さんだからね。あったかくて面白い話だった。絵はどうして岡田淳さんじゃなかったんだろう?私、淳さんの絵、大好きなのに・・・もっとも、この絵の魔女は素敵だった!
    ストーリーテリングをする魔女って設定が読んでてすごいって思った。

  • ある日なぜか魔女に呼び止められ、どの小学校にもいるという魔女の話を聞かされることになる。
    魔女の口から語られるお話はどれも楽しくバラエティに富んだ、小学生の子どもと魔女のお話。どれも短いお話なんだけど、スッと世界に入り込めて面白い!
    そして、きかせたがりやの魔女とは一体何者なのか、どうして話を聞いてほしがったのか…?
    最後にはそれらの謎も解け、「お~うまいことできてる!」と思わず関心しました。楽しく読めて、なんとなく心が温かい気持ちになる物語です。

  • 「小学校には、魔女か魔法使いが住んでいる」
    「定年退職した魔女が、第二の人生でひかれたものは…」

    このお話は、僕が魔女と出会い、体験したことを書き起こしたそうです。
    僕が小学校5年生から、中学生になるまでの間に体験した不思議な出来事。
    こんな経験ができたらなんて素敵!!
    きっと子供にとって忘れられない思い出になるだろうな。

    特に印象に残ったところは……
    「会いたいと思った理由は、お礼を伝えたかったのと、お話を完成させてもらいたかったから。」
    「チヨジョさん、ぼく、五年生だったんだよ。」
    「六つの話を、ありがとうございました。」と、ぼくは頭を下げた。

    僕と魔女の心温まる交流が心に残ります。

  • たいていの小学校には、魔女や魔法使いがいる。
    そんな魔女たちの不思議で楽しい話を語るのは退職した魔女。
    話をきいてくれるだけでいいと言う魔女の目的を知った時、ニコリとさせられる。

  • たいていの小学校には、その小学校の魔女か、魔法使いがいるよ。
    ー踊り場の魔女

    チヨジョさんの話はどれも面白かった!
    “ヒゲの魔女”の話が特にお気に入り。

  • どこの小学校にもひとりずついるという魔女や魔法つかいのお話を、引退した魔女が聞かせてくれるちょっとふしぎで楽しい物語でした
    でもイラストのチヨジョさんがどうもおばさん(おばあさん?)には見えないんだよな〜(^^;)

  • 知らないだけで、小学校には魔女がいる。
    小学校の魔女のお話。

    さすが岡田淳さん。読みやすいし、引き込まれるし、語りかけがすばらしい。とてもおもしろかった。はたこうしろうさんの絵もとてもいい。

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著者プロフィール

1947年兵庫県生まれ。神戸大学教育学部美術科在学中の1966年に「星泥棒」を自費出版。西宮市内で小学校教師をつとめながら1979年に『ムンジャクンジュは毛虫じゃない』(偕成社)を発表。1981年『放課後の時間割』で「日本児童文学者協会新人賞」を受賞。教壇に立ちながら1年に約1タイトルのペースで作品を発表。数々の賞を受賞する。「こそあどの森」シリーズ(理論社)は国際アンデルセン賞オナーリストとなる。アジア各国では翻訳本も出版されている。岡田淳作品で読書嫌いが治った、本好きになったという人は多い。

「2008年 『人類やりなおし装置』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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