二ノ丸くんが調査中 (偕成社ノベルフリーク)

著者 :
  • 偕成社
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本棚登録 : 99
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784036490301

作品紹介・あらすじ

今日太のクラスメイト、二ノ丸くんはちょっと変わっている。二ノ丸くんが調べているのは不思議でこわい都市伝説。「記憶をなくせるトンネル」「生きかえり専用ポスト」「アンジェリカさん」「黒い制服の男たち」…の四話からなる連作短編集。小学校高学年から。

感想・レビュー・書評

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  • 子ども用に借りてみた本。石川さん好きなのできっと面白いだろうと。
    だけど、怖がりなわが子はこの不穏な雰囲気が苦手だったらしい。
    私的には今日太くんがとてもいい味を出していて好き。

  • 不思議な雰囲気を持つ二ノ丸くんは都市伝説の調査をしていた
    その都市伝説は本物⁉︎
    4編

    小学校高学年からかな

  • 二ノ丸君は都市伝説を調べるのが好きな小学五年生。でも、主人公はちょっとアホっぽい今日太。でも、去年のクラスメイト女子にきゃあきゃあ話しかけられるとことか、多分運動できるイケメン系なんだろうな。今日太は二ノ丸君が変わってて面白いので絡んで行くけど二ノ丸君はつれない。けど、嫌がられてはいない。そして都市伝説の詳細は今日太以外の別の登場人物目線で語られる。
    都市伝説が本物(黒丸)なところが結構怖い感じ出してて小学生には受けそう。

  • 不思議な出来事で人がどう変わっていくかなど教訓になるような話が多く良かったのと今日太君とニノ丸君のコンビが暗い雰囲気を最後に明るさで纏めてくれるところがよかった。

  • 小泉今日太(きょうた)は切り通し小学校の5年生

    友だちの二ノ丸瞑(にのまる めい)=二ノ丸くんはちょっと変わっていて、ふつうの小五男子っぽくないうえに、不思議でこわい都市伝説を調べている

    《記憶をなくせるトンネル》と学校で無視されている5年生のリナ

    《生きかえり専用ポスト》とペットの小犬が死んでしまった3年生のリオン

    写真を撮る《アンジェリカさん》の真偽を確かめたい二ノ丸くん

    特別な能力を持つ6年生のイクミと《黒い制服の男たち》

    この都市伝説は白丸(ニセモノ)か黒丸(ホンモノ)か
    かかわった子どもはどうなるのか
    伝えわすれられていることがないかどうか

    二ノ丸くんが調べていくと……

    石川宏千花の小学生むけ連作短編集、偕成社ノベルフリークから

    本書を皮切りにシリーズ化され既刊3冊
    『二ノ丸くんが調査中』(2016年10月)
    『二ノ丸くんが調査中 黒目だけの子ども』(2018年2月)
    『二ノ丸くんが調査中 天狗さまのお弟子とり』(2019年8月)

  • 子どもたちの好きな、都市伝説のお話です。短編集で、読みやすかったです。

  • 小5男子
    不思議で怖い都市伝説短編集

  • "二ノ丸くんはときどき、同じ小学五年生とは思えないようなことをいいだすのだけれど、そんなところがまた、今日太にとっては、二ノ丸くんっておもしれーよな!になる。
    「いちおうきくけど」
    机の上につぎの授業の教科書とノートを出しながら、二ノ丸くんがふたたび、視線を今日太に投げてくる。
    「きみは、あのカードをばかばかしいと思ってるってことでいいんだよね?」
    「ばかばかしいというか、高すぎじゃん?とは思ってるよ?」
    「そ。ならいいんだけど」
    それきり二ノ丸くんはもう、今日太のほうを見なくなってしまった。"[p.145]

    都市伝説を調査している小学五年生の二ノ丸くんと、そんな二ノ丸くんのことを変わってると評しつつも何かとつきまとう今日太くんの、少し怖い都市伝説をめぐる短編集。
    基本視点が今日太くんなのに、その今日太くん自身は都市伝説と対面することはなく、今日太くんが気にかけてる二ノ丸くんが調査の過程で出会った別の子が、実際に都市伝説に関わっているというのが面白い。
    ひどいめにあってしまいそうな子を研究の一貫として傍観するタイプの主人公と、関わってしまいそうな子を助けるタイプの主人公の二種類が漠然と思い浮かぶけど、二ノ丸くんの場合は後者で、淡々な表情ながらもそれとなく助けようとしているのが良い。
    都市伝説抜きにしても、クラスの中でもちょっと"変わってる"二ノ丸くんと、年相応の子供っぽさのある普通の今日太くんが、なんだかんだで仲良く友達してるのが良い。
    今日太くんが意外とちゃんとした自分の考えを持っていたり、相手を尊重できる子なのが伺えて、だからこそ二ノ丸くんは相手を鬱陶しがりつつもそこまで拒絶せずにいるのかなと思ったり。

  • 小学五年生の小泉今日太は、クールな同級生の二ノ丸冥がとても気になる。不思議な雰囲気の二ノ丸くんは、実は都市伝説を調査していて…という、入りやすく興味深い設定の短編集。
    イヤな記憶を忘れられるトンネル、生き返りのポストなどまでは実際に都市伝説を実行してしまう子供たちとその結果、そこに立ち現れる二ノ丸くんがよく収まってたけれど、二ノ丸くんと今日太とのほのぼの交流のせいか二ノ丸くんの立ち位置が中途半端かな?
    今日太が少しずつ調査に関わっていくならもっと面白くなったかも。続編があるなら今日太の活躍も期待したい。

  • 大人びて不思議な雰囲気の二ノ丸くんがキョン太相手だと年相応な表情を見せるのがかわいいです
    キョン太、典型的な巻き込まれ主人公かと思いきやに二ノ丸くんが調査している都市伝説関係には(ほとんど)関わらなかったので意外でした
    でも逆にそれがいいのかも

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著者プロフィール

『ユリエルとグレン』で第48回講談社児童文学新人賞佳作、日本児童文学者協会新人賞受賞。おもな作品に「お面屋たまよし」シリーズ、「死神うどんカフェ1号店」シリーズ、『メイド イン 十四歳』(以上、講談社)『墓守りのレオ』(小学館)など。「少年Nの長い長い旅」(YA! ENTERTAINMENT)と「少年Nのいない世界」(講談社タイガ)両シリーズを同時刊行して話題となった。『拝啓 パンクスノットデッドさま』(くもん出版)で日本児童文学者協会賞を受賞。

「2023年 『化け之島初恋さがし三つ巴 2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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