ニルスのふしぎな旅〈3〉[全訳版] (偕成社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784036510504

感想・レビュー・書評

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  • 2020.07.06読了。
    いよいよ私がアニメで見れていないところに突入!

    【洪水】
    湖畔にすむ白鳥たちの卵が沈んでしまい、アッカたちが〈ずる〉にはめられ助けにいこうとする話。
    鳩のアガール(原作ではアーガル)が出てこない。
    白鳥とは行き違いのまま別れる。
    “新しい番犬”で〈ずる〉が鎖に繋がれてからは3巻では登場しない。
    続きで出てくるかな…??

    【ウプサラ】
    大学生が友人に読んで欲しいと頼まれた論文を風で飛ばしてしまい、ニルスが助ける話。
    原作の面白いところは、カラスのバタキが仕掛けてニルスが人間に戻りたい欲があるか、それに負けて道徳から外れるかどうかを試し、ニルスがそれに打ち勝つところがある。
    ニルスの率直な、人間とは違う生活をしていることの寂しさや不安を描写しているところがあり、また失敗と挫折を味わった大学生の逃避する感情とクロスしていて本当に面白かった。

    【ワシのゴルゴ】
    ガンの群れの長、アッカに育てられた特異なイヌワシ。
    “パン”の話やニルスとの対話がアニメでどう描かれているか見比べてみたい!

    《その他》
    3巻ではいくつもの地域の人々が、それぞれゆっくりと話を聞かせる場面が出てくる。
    その土地・風土・地形の成り立ち・歴史が出てくるのが本当に面白いけど、個人的にスウェーデンの人々がみんな話ながらコーヒーを飲む慣習がとても好き!でした。

  • だんだん面白さがわかってきた…(笑)

  • (後で書きます)

  • (メモ:中等部3年のときに読了。)

  • 第3巻です。この巻では少し南へ戻るルートをとり、一気にラップランドへと進みます。

    ニルスとモルテンは一緒にラップランドへ…というわけではなく、いろいろな理由でばらばらになってしまいます。古都ウプサラで友人の論文をなくしてしまった大学生に会ったり、ストックホルムでバイオリン弾きに拾われ、「食事のお椀の色がこの色になったら自由になってよし」という約束をして一緒にいたり、と人間と付き合うことの多い巻です。

    ニルスもいろいろと考えます。ストックホルムでは、ガンの群れのリーダー(現在では渡り鳥にはリーダーがいないことがわかっているのですが)、アッカに育てられたワシのゴルゴと出会い、ここを出るかどうか…と考えをめぐらします。

    この巻はゴルゴを育てるアッカの物言いが、非常に温かく誇り高く描かれていたり、ダンフィンのお姉さんたちがちょっとシンデレラのお義姉さん状態だったりと、個別のキャラクターの隠れた部分がわかる描き方が面白いです。何だかニルスが成長しているなと感じられる巻ですのでこの☆の数です。

  • まだ読んでいない。

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