セレンディップの三人の王子たち: ペルシアのおとぎ話 (偕成社文庫 3263)
- 偕成社 (2006年10月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
- / ISBN・EAN: 9784036526307
感想・レビュー・書評
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セレンディピティの語源となった童話。
三人の王子が、セレンディピティ(「偶然」と「才気」によって、探していないもの、予期しないものを発見する)を実現していくストーリー。
読みやすいが、あまり物語の内容は単調で面白くはない。巻末の解説部分がなければ、何を読んだのか分からないまま終わってしまうかも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『セレンディピティ』という言葉のもとになった話。
だとかで読んでみた。
『セレンディップ』ってのは『スリランカ』のことらしい。
三人の王子が最初から賢人すぎて、親しみが沸きません。
第一部が三人の王子が旅に出る話。
第二部が王子たちの立ち寄った某国の王様が、病気の療養のために聞く七つの劇中話。
第三部が三人の王子たちのそれぞれの結婚話。
ペルシアの話ですが、イタリア語で1557年に出版されたものが原著らしい。
この時点では第二部までの内容しかないらしい。
この本が1719年にフランス語に訳され、このフランス版をもとにイギリスで1722年に英訳された『チェットウッド版』と呼ばれるものを日本語訳したものが本書。ということらしい。
んでこの『チェットウッド版』を読んだイギリスのホリス・ウォルポール伯爵が『セレンディピティ』という言葉を作ったんだってさ。
で、この版において第三部が追加されてるということらしい。
『チェットウッド版』第二部の7つの劇中話のうち、第四話以降はイタリア語の原著からは話が入れ替わっているうえ面白くない。とのことで、この邦訳本ではカットされちゃってるのが、ちょっと残念。
それにしても経緯がややこしい(>_<)
イタリア語の原著も邦訳が出てるみたいなので、そのうち読んでみようかなぁ…。