昼と夜のあいだ: 夜間高校生 (偕成社の創作文学 36)

著者 :
  • 偕成社
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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784037203603

感想・レビュー・書評

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  • だいぶ以前に読了。
    夜間定時制高校に通うことになった子ども(と大人)たちの、そこに至る家庭背景を描く短篇連作。描かれる多くの原因が、働かない、もしくは働いてもすぐ使い込んでしまう父親。母親・妻は、それに付き従い支えるための者として求められ、父親・夫に頼らずに生き抜くのが難しいことが浮かび上がってくる。それを考えると、問題はむしろ父親というより、そこから経済的に女の人(と子ども)が自立できるかという点なのだろうなと思う。当時といまではそのあたりの状況がまた違うとは思うけれど、問題が解消されたわけではなく、異なった様相で深刻化しているだけな気がする。
    大人まで出てきたのは、ちょっと意外だった。

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著者プロフィール

1931〜2010年。奈良県五條市に生まれる。
日本児童文芸家協会会長、梅花女子大学教授などを歴任。主な作品に『新十津川物語』全10巻、『山へ行く牛』(偕成社)、『サーカスのライオン』(ポプラ社)などがある。1993年、北海道新十津川町に「新十津川物語記念館」が開設される。
紫綬褒章・旭日小綬章を受章。

「2021年 『かくれみの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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