小さな町の風景 (偕成社の創作文学 44)

著者 :
  • 偕成社
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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784037204402

感想・レビュー・書評

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  • 2021.04.11

  • 哀しいお話もあるけれど、どれもこれも心があったかくなるいい話
    こんな風に世の中をみつめていられたらいいな
    と2,3編読んでは眠りについた

  • あの坂を登れば海が見える

    中学生の時だったか、教科書に載っていたお話を唐突に読みたくなり購入。
    でも割とそのほかのお話がしんどかったのは、どうしてだろう。
    ここまで歩いてくるのに捨ててきたものすべてがあった気がした。

  • 私の周りの年配の女性に杉みき子ファンが多いので、気になって読んだ。
    「わらぐつのなかの神様」で有名な著者だが、これも人の情愛と豊かな自然を、淡々と描く。一編一編は非常に短く、大きな物語ではないので、ストーリー性のある作品が読みたい人には向かないが、淡々としてはいるけれど、ちゃんとだしをとったすまし汁みたいに、滋味に満ちた深い味わいで、あっさりしていても、作り手の愛情が感じられる。
    こういう作品が、年をとった女性の心に沁み込むのもわかる気がする。
    わたしはまだ生ぐさいのか、あまりたくさんいっぺんに読んじゃったせいか、「もう、いいか」という気持ちになってしまったけど、たまに読めばいいものだと思うだろうし、もっと年取ったら感じ方も違ってくるのかもしれない。

  • 小さな町を舞台にした短編集。これが、本当に短編。なんせこの1冊に45ものお話しが詰まっているのだ。
    国語の教科書に載っていたり、道徳の授業で使われる物語もあるので、知っているものもあるのでは。
    文の美しく読みやすく、朝読にぴったり。

  • 何度も何度も読んだ本。
    町の風景をえがいた小さな話がいくつも入っている。

    今でもふと、挿絵とともに物語を思い出す。

    懐かしいような、夢の中の話のような、浮遊感が心地よい。

  • 読了

  • シャボン玉の描写が印象に残っています。
    どれもあったかくて綺麗な言葉。

  • 小学生の時問題で見て惚れた本。電柱、風見鳥、坂や旗の話、火の見櫓の話どれも素敵で大好きです。

  • 国語の教科書に掲載されていた小説の中でも特に思い出深い「あの坂を上れば」が掲載されているという理由のみで購入。短編集であるため、時々読んでいるが、まだ読んでいない短編もある。「あの坂を上れば海が見える」は間違いない名作である。繰り返し使われる「あの坂を〜」のフレーズが言葉のリズムをとりつつ、簡潔にテンポよく少年の心と物語が語られる。本当に短い話となっているが、それだけで十分と感じさせるだけの完成度の高い一編。

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著者プロフィール

新潟県高田市(現上越市)生まれ。1957年『かくまきの歌』で日本児童文学者協会新人賞、著書は多数あり、教科書にも多くの作品が掲載されている

「2009年 『杉みき子選集 6 ぼくとあの子とテトラポッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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