空へつづく神話

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著者 : 富安陽子
制作 : 広瀬 弦 
  • 偕成社 (2000年6月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784037270803

空へつづく神話の感想・レビュー・書評

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  • 「子どもを本好きにする10の秘訣」>「冒険・ファンタジー」で紹介された本。

  • 理子が学校の図書室で見付けた古い本、それは街の歴史が書かれた本だった。その本を手にした時に現れた不思議な真っ白ななひげのおじさんは、記憶をなくした神様だった。
    地神をテーマにしたファンタジー。町の移り変わりや町の名前の由来などに、神様のなくした記憶を絡ませて物語は展開されます。神様と理子のやり取りも面白く、謎による引きつけも強く楽しく読めます。それがラストの爽快感に繋がるのです。
    元々町と神様は結びつきが強いもの。神様の記憶を探る中でそのことに気付かされる様子が素敵です。またここにはさり気なく物事の調べ方も提示されているのですね。そこがまた素敵です。
    町の名前が変わることよりも、それによって町の歴史や謂れが忘れられることの方を問題視する。名前が変わっても歴史がなくなる訳ではない。過去を大切にすることは過去に固執することではない。そこからまた新たな歴史が作られていく。それは未来を築く子どもたちへ託されたメッセージなのでしょう。

  • 創作物語。ファンタジー。
    小学六年生の理子は図書の時間に白髪で真っ白いひげを生やした太ったおじさんにあいます。すうっと棚の中に消えたと思ったおじさんがまた自分の部屋にあらわれ、自分は地神であり、自分の名前とこの地に現れたわけを思い出す手助けをして欲しいという。おじさんにヒゲさんという呼び名を付け、はじめはしぶしぶ調べていた里子だったが、次第に自分の住んでいる津雲市に災害が起こるかもしれないことがわかってきて、真剣に調べるようになる。やがてヒゲさんの秘密と津雲小学校が深く関係していることが分かってきて、ヒゲさんも記憶を取り戻す。二人で町を大きな台風から守り、ヒゲさんに新しい名前を付けてあげる。理子がヒゲさんに恩返しに頼んだひまわり柄のワンピースは、ちょっと違う形で返してもらうことになった。
    読書が大の苦手の主人公が、不本意ながら図書館で調べ物をしながら謎を解いてゆく過程がとても自然に語られている。大昔の謎が自分の小学校にあったという発見は小学生にとってとてもわくわくする出来事に違いない。優しげに見えた神様が実は荒ぶる神であったというどんでん返しはどきどきするが最後はハッピーエンドで終わり満足する。

  • 【図書館】富安陽子さんの読んだ本での中で一番好きかもしれない。児童書の面白さを改めて感じた気がする。富安陽子さんは、神様のお話が好きなのかな。

  • 子供が小学生の時に、読ませたいと買った本

  • しぶしぶだった神様にお願いされての調べものに熱中していく様子がほほえましいです。
    それにしても妙に人間くさい神様がかわいらしいです。

  • とても面白かった。

    記憶を無くし、自分の名前も思い出せない神様と一緒に、町におこる(かもしれない)災いを防ごうと郷土資料や史跡を調べることになった理子。
    今住んでいる町の当たり前の姿も50年、100年前は全然違う姿だったわけで…… 調べていくうちに理子は、皆が忘れてしまった町の歴史や昔の人が未来に託した願いを知る。

    こういう歴史はどこの町にもありそうで、この本を読んで、自分の住む町の歴史や謎に興味を持つ子がいるかも知れない。
    学校の図書室の郷土資料をもっと充実させよう。

  • 自分の住んでる町の言い伝えを地神とともに探していく。
    肯定感は悪くないんだけど、やっぱり、昔の地名への想いとかもう少し大事にする話になってほしかったなあ。

  • 見えない世界をぐっと身近に感じさせてくれる物語です。自然や神様のように、現代人が顧みなくなった大切な存在を私たちに近づけてくれるような気がします。
    これを読む子供たちは理子の後を追いながら、自分の住む土地にどんな伝説が眠っているのか、思いを巡らせると思います。また、風のささやきを耳にし川の流れを目にするたびに、そこに神様の存在を感じると思います。運命とかそういう不確かなものを信じられると思うのです。季節も学校も日々の暮らしそのものが神様からの贈り物だと感謝する気持ちを持つと思います。
    神様にも心があって寂しさや悔しさを感じるのだということを想像することで、神様を敬い重んじることの大切さを気取らないタッチで描いた富安さんらしい物語だと思いました。大人にも子供にも多くを語りかけてくれる物語です。

  • 小学生の女の子がある日学校の図書館で見つけたのは
    たいそう古ぼけた本、『津雲の史蹟』
    そして本と一緒に現れたのはなんと、
    記憶を失くした真っ白い髭の神様!

    古い本を読むのも、なくした記憶を探す手伝いをするのも
    なんだかとっても面倒くさいけど!
    気づけばどんどん、自分の住む津雲の歴史に引き込まれていって……



    物語だからだけど
    主人公の女の子の検索能力というか、
    知りたい情報を探す方法が的確でとても感心した
    古い歴史に関わって、その物語を学ぶというのが大きな筋だけれど
    資料というのはこうやって探すんですよ、という
    ある種の手引きにもなっていると思う

    自分の住む土地の歴史
    当然のようにあるものが、実は当然ではなかったという事実
    問題を解決する方法
    そして子どもに託された祈り

    この本自体が一降りの雨のように
    さぁっと心を洗い流してくれたような気がした

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