空へつづく神話

著者 :
  • 偕成社
4.05
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本棚登録 : 234
感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784037270803

感想・レビュー・書評

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  • 小学生の女の子と記憶をなくした神様のお話し。

    小学生の女の子が学校の図書室で記憶をなくした神様と出会います。神様の記憶を取り戻すために女の子は町の歴史を調べます。さて、神様の正体とは、、、

    小学4年生の息子がすっごく面白かったというので読んでみました。誰でも小学生の頃、自分の住む町について授業などで調べたことがあったと思います。そんな子供時代と梅雨が明け、夏か始まる頃の何ともいえないにおいを感じる事ができました。とても素敵な本です。

    • ほっぺプニプニマンさん
      イイねしたよーん
      イイねしたよーん
      2020/08/17
    • りまのさん
      もとさん
      はじめまして
      え!ほっぺプニプニマンさんのお母様なのですか?
      びっくりしました。
      読書好きな息子さん、とても良いですね!
      ついコメ...
      もとさん
      はじめまして
      え!ほっぺプニプニマンさんのお母様なのですか?
      びっくりしました。
      読書好きな息子さん、とても良いですね!
      ついコメントしてしまいました♪
      2021/01/17
    • りまのさん
      もとさん
      失礼しました。
      お父様だったのですね?
      もとさん
      失礼しました。
      お父様だったのですね?
      2021/01/17
  • 「ここが、神にふさわしいすみかだとは思えんが、満ちたりることをしらぬ者は、己を滅ぼす。」

    六箇山がなぜ白髪山とよばれていたかには、二通りの説があって、まず一つ目は、冬、雪をいただいた山のすがたが、白髪頭の神様のすがたににているからだという説と、それから、九十九の神が住む山という意味の、白神山、白い神様の山が転じて、白い髪の毛の山になったという説がある。

    実際にある地名やよくある風景、設定から物語が始まっている。私は白神山地の由来や学校の風景を思い出しながら、雷などの自然現象にまつわる出来事を思い返しながら読んだ。幼小時代のさまざまな出来事にはちゃんと意味があるのかもしれない。こんな裏話があったらいいなと、物語の中に惹きこまれた。見方が広がった。

    #読書 #読書が好きな人とつながりたい #空へとつづく神話 #富安陽子 #偕成社 #広瀬弦

  • 記憶喪失の神様があるごく普通の女の子に助けられるお話

    ある日女の子が図書の時間に、図鑑を読んでいたら先生に図鑑の絵ばかりをみているんじゃなくて図鑑じゃない本の文ちゃんと読みなさいと怒られて違う本を探していると何故か本が落ちてきてそしたらなんと...。

    面白かったです。ぼくも神様と一緒に空を飛んでみたいなぁと思いました。
    神様太ってて可愛かった。
    面白くってお父さんにオススメしたら読んでくれて感想も書いてくれた。
    だからもとさんの感想読んでね。
    これの下にあると思うから。
    よかったらいいねしてね。
    出来たらフォローしてね。
    フォローし返すから。
    もとさんはわからないけど。
    ぼくがフォローするからね。

  • 大人になった今だから、より好きになれる本。

    本のタイトル、そういう意味だったのか~の納得。
    最後の最後まで練り込まれていた。
    全てがすっきりするし、やさしくて、大好き。

  • 富安陽子と岡田淳は子どもの時に出会っておきたかった。大人になって読んでも、きっちりどきどきさせてくれたあと、ためいきが出るほど満足する作品を量産する作家さんではあるけれども、それでもやっぱり。だからこそ。

    図書館で郷土史を調べることのわくわくを、切実を、こんなに書いてある本あったっけ。偶然知りあった地神と、若干いい加減な小学生女子のかけあいがおもしろい。クライマックス、台風のシーンは圧巻かつ爽快。映像化しても絶対受けるヤツ。

  • こういう物語を小学生時代にしっかり読んでほしい。記憶喪失の神様(ヒゲさん)を小学生の里子が助けるお話。神様の恩返しがいい。若干 お姉ちゃんがわがままで腹立つ(笑)

  • ヒゲさんの記憶を取り戻すため、理子(さとこ)が、がんばります。ヒゲさんの正体が、わかって心がすっきりしました。

  • 微妙な年ごろの描写が巧み。
    ついつい思い通りにいかないことを人のせいにしたり、
    何事にも気合が入らなかったり。

    そんな理子がひょんなことからであったのは
    記憶を失ってしまった神様でした。

    それがきっかけで理子は
    自分の住む津雲市に関して調べるようになるのです。
    そして、ある意味ありげな歴史を
    知ることとなります…

    謎解き要素もあるし、考えさせられることも
    たくさんあります。
    人は、便利になるといろいろなことを忘れてしまいます。
    だけれども、もし、すこしでもそれを
    思い出してくれる人がいたならば…

    もしかしたら、あの神様が
    そばにいるかも?

  • 子どもの頃、富安陽子さんの書くファンタジーの世界が大好きでした。初めて作家さんの名前を意識して「この人の本をもっと読みたい」と思ったことを今でも鮮明に覚えています。
    久しぶりに思い出して、読み直したくなって図書館で借りました。初めてこの本を読んだとき、ちょうど理子と同じくらいの年齢だったと思うのですが、理子の「なんであたしだけ!神様はえこひいきばっかり!」という気持ちにはその当時もすごく共感していたような気がします。嫌なことって重なる時は重なるし、でも誰を恨んでいいかもわからない、どうしようもない気持ちになってしまいます。そんなモヤモヤをそっと包みこんでくれる優しいお話だと思います。

    自分の住む町にも、こんな大らかな神様がいたらいいなあ、なんて思ったりもしました。ずっと好きで住んでいながら、自分の町のこと、全然知らないなとちょっと寂しい気持ちにもなりました。今度図書館へ行ったら、郷土史コーナーでも覗いてみようかと思います。

  • 久々に児童文学を読んだ。
    図書館で偶然出会った本だけど
    優しい話でした。
    ラストのヒマワリ

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著者プロフィール

1959年生まれ。1991年『クヌギ林のザワザワ荘』(あかね書房)で第24回日本児童文学者協会賞新人賞、第40回小学館文学賞を受賞、1997年「小さなスズナ姫」シリーズ(偕成社)で第15回新美南吉児童文学賞を受賞、2001年『空へつづく神話』(偕成社)で第48回産経児童出版文化賞を受賞、『盆まねき』(偕成社)により2011年第49回野間児童文芸賞、2012年第59回産経児童出版文化賞フジテレビ賞を受賞、2021年『さくらの谷』(絵・松成真理子 偕成社)で第52回講談社絵本賞を受賞。絵本に「やまんばのむすめ まゆのおはなし」シリーズ(絵・降矢なな 福音館書店)、「オニのサラリーマン」シリーズ(絵・大島妙子 福音館書店)などがある。

「2023年 『そらうみ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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