バレエダンサー 下

  • 偕成社
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784037443306

感想・レビュー・書評

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  • 上巻であったようなイラストはなかったように思うが、踊りの場面が多かった。クリスタルはクララの役は演じたものの、最後はみなと同じバレリーナになった。ディーンはスタンウェイのグランドピアノを手に入れてしかも女王と謁見するほどの若いバレーのプリマになったというハッピーエンドの話である。現在のシンデレラ物語の男性版である。

  • デューン、クリスタル。双方主役級の雰囲気を持たせて始まった作品。
    前巻から続くバレエの暗い所、大変な所、かと思えばやり終えた充実感などを背景に、クリスタルを主役に置いた話が展開される。前巻で既にデューンのことは語り終えた感があり、今回は更に意思を強く、愛されようとするより只管バレエというものに執着し、自分らしく生きようと成長した様が描かれている。
    クリスタルについては、今まで幸せに見えた彼女の苦悩や汚い部分、乙女らしく恥らう愛らしさが展開される。母についての何処となく抱いていた感情も吐露し、思春期の女性らしい葛藤を見せた。
    もう少し、続きを読みたい作品であった。これから二人を中心にどの様に世界が展開されていくのか、読み終わっても気になる作品。
    個人的にはクリスタルへの感情移入がとてもしやすかった。

  • デューンの才能に嫉妬する姉クリスタルが主人公(の様に感じた)の下巻。まっすぐな強さを持つデューンに対して、ひねくれた気持ちと、あせりを感じているクリスタルの感情のほうが(私にとっては)リアルで、より感情移入して読めた。どちらも、読後感がとってもさわやかな作品。

  • おもしろくて、一気に読んじゃった。上巻よりも、下巻の方がクリスタルの心の機微がね、なんか切なくってさ。どうにもワガママ娘め〜と思ってたけど、弟に抜かれていく姉という心情もわからないでもないし、初恋の終わりの描写が切ない。きっと彼女も、とても素敵なバレエダンサーになるはず。原題の『Thursday'children』はやっぱりマザーグースからきていたのね。『Thursday's child has far to go→木曜日の子どもは遠くへ行く』。デューンもクリスタルも、そしてルースもとても困難な道を自分の力で行くんだろう。やっぱり、児童文学はいい。

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