龍使いのキアス

著者 :
  • 偕成社
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感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (679ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784037444105

感想・レビュー・書評

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  •   300年もの時間をかけた壮大な物語。
    そしてキアスの成長の物語でもあります。血筋の話、部族を超えた恋愛の話、古くより伝わる儀式の話などと、とても楽しむことができました。キアスの名付け親である者はその名前の由来を知っていたんだろうか。それとも、ただの偶然だったんだろうか。

      全ての始まりは300年前のアグトシャルとマシアンです。でも、ただ二人が悪いとは責められないような気がするのです。二人のとった行動はとても人間らしいものであったから。読んでいて泣ける話ではないのだけど、すれ違ってばかりの二人のことを考えると胸が締め付けられます。

      最後は感動。目がくらむような光にも目を背けることなく全てを見ようとしたイリットはやはり、真実を見届ける者として誰よりも相応しい。数あるこの世界独特のものの中でも、呼び出しの儀式はとくの面白かったです。歪みだした世界は正しい方向へと導かれました。これから先は幸せな日々が待っていることと思います。

  • きっちり作られた世界観の素敵なお話でした。
    主人公をはじめとした登場人物たちの成長もよかったです。
    大人が読んでも楽しめますが、ぜひとも中学生に読んでもらいたい作品です。…小学生には少し分厚いかな?

  • 儀式のときにくるくると回るという描写が好きだった記憶がある。
    そして、何者にもならなかったキアス、というストーリー。
    私は私になるのだというメッセージをこの作品から受け取ったように記憶している。

  • ファンタジー大好きです。
    特にドラゴンが。
    この作品は龍が主役じゃないんですね。でもおもしろく読ませてもらいました。捨て児で素直じゃなくて巫女の授業だってさぼってしまうようなキアヌ。それでも大巫女の素質をもつキアヌ。
    ちょっと展開早すぎて1年の間にキアヌがすっかり落ち着いちゃったのにはびっくりだったけど、おもしろかったです。他の作品も読もうかな。

  • ページ数が半端無くて、必死になって読んだ本。何回も挫折した割には結構面白くて、今でも読み直せるかもしれない。

  • 多分今まで読んだ中で一番厚い。そして字が細かい。
    でも一日で読んだ。サクサク読めて面白いです。

  • キアスは巫女の訓練をうけている女の子だけど
    いつもみんなとどこか違う。
    でもほんとうは・・・


  • 実はファンタジー大好きなんです。

    装丁の美しさも魅力の一つ。
    キャラクターも可愛くて好き。

    最後に魔女が一斉にキアスの名を叫ぶシーンがすごく好き。

  •  とある少女が力を手に入れて偉業を成し遂げるという、ある種の英雄譚。ただしこれは光に溢れ終わるものではなく、力を持つ代償と痛みまで描かれていて、幼いなりに考えさせられた覚えがある。

  • 小学校の時に読んだベスト児童書。世界観が好きです。

  • 何か分厚い本を読んでやろうという思いで手に取った。が、予想以上に話が面白くファンタジックな世界に魅了された覚えがある。

  • あまりに好きすぎて、購入を果たした児童書。本も厚くて、世界観も重厚。非常に読み応えがあると思います。ファンタジー好きな人にオススメしたい。

  • キアスはモールの巫女としての「呼び出しの儀式」に失敗して落ちこぼれてしまいます。絶望しながらも、竪琴引きのイリットと共に旅立ったキアスをまっていたのはアギオン帝国を跋扈する影。影に追われながらもキアスはアギオン帝国の皇帝アグトシャルの呪縛やモールの大巫女マシアンの秘密に迫っていくことになるのです。それが運命だったように。旅の終わりにキアスは、アグトシャルとマシアンの真実を目にし、己自身も見出します。己惚れやで夢見がちな少女が、巫女として成長していく骨太な物語です。

  • 中学生のころに初めて読んだのですが、とても面白かったです。日本のファンタジーでもいいのがあるものです。

  • 初代皇帝アグシャトルの夢の呪縛にとらわれているアギオン帝国。巫女見習いのキアスは、巫女の力が弱まっている原因を探るべく、大巫女のマシアンを探す旅に出る。それはキアス自身の出生の秘密に突き当たるものだった。
    本自体ぶ厚いのですが、作品世界も重厚でした。見習いから正式な巫女になるための呼び出しの儀式。夢を見ない皇帝。犬の骨から作られた戦士。夢と繋がっている世界、などなど。ひとつひとつの要素が魅力的です。
    また登場人物だれもが何かに縛られており、その中で自分とは何かを追求している。ひとりひとりが自分の生き方を模索することから、帝国の運命が動き出す。個人を描くことが全体を見渡すことになる大河ドラマ的感覚が面白いです。
    ファンタジーが好きな人に是非お勧めしたい物語です。児童書の形で出されているため、目に届いていない人が多いのかも知れません。そういう作品をもっと紹介していきたいです。

  • 分厚いけど、読みやすいです。
    オゴスが好きなんだよなー。
    最期に救いがあったのが良かったです。

  • 初代皇帝の夢の呪縛に苦しむ人々。日本人の書くカタカナ名前のファンタジーとしては、まずまずの面白さ。

  • 小中高と、図書館で何度も借りて読んでた。

  • 人生観を変えた一冊。

  • 2001 7 25

  • あまりの分厚さにコレで殴りかかれば人が殺せそうだなと物騒な想像をしそうなぐらい、一つの話で数ある児童書の中では分厚い印象がありました。
    大学で児童書を読み漁っていた頃に図書館で借りて読んだのですが、内容はキアスの成長物語でとても中高生受けしやすいだろうと言う印象の本でした。

  • 描写がきれいで面白かった

  • 初読は中学生。キアスの成長ぶりがめざましいよ

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