街角には物語が・・・・・

著者 :
  • 偕成社
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (167ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784038144301

感想・レビュー・書評

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  • 短編集。1話目の話の進め方が素敵で引き込まれた。ほんわかした話が多いのかと思いきや、表紙からは想像できない、闇を覗くような内容のものも。ちょっぴり不思議な話、怖い話を読みたい時に。

  • 街の雰囲気が素敵、、、

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    古い石畳の町並みが残るある街で、人々はそれぞれの暮らしを営み、毎日いくつもの小さな物語が生まれています。そんな物語を、彩り豊かに描き出した短編集。妖しげだったり、コミカルだったり、はたまたそっと心をやわらげるようなものだったり……。味わいの違う8つの短編が、出久根育さんの描く鉛筆画とともに綴られます。
    https://www.kaiseisha.co.jp/books/9784038144301

  • 全て世は事もなし

    何にもないように見える日常生活にも、物語は隠されているわけで、、。旧市街通りに並ぶ更紗商会や占いの館、洋館には、それぞれの物語が息づいている。人は物語がないと生きていけない。このお話に出てくる物語は、非現実的なように見えるけど、それぞれの現実を物語に落とし込むことで、人は現実を生きていくのだと思う。

  • 山なしオチなし意味なしの平凡な話だけど、O.ヘンリー的な部分もあって、わたしにとっては勉強になった本でした。最初の「彼女の秘密」はゾッとしてしまうけど、「日曜日」では、それまで平凡ながらも善意に満ちたお話が、一気にダークになってしまい、ビターな味わいでした。
     最後まで「めでたしめでたし」といかない。
     わたしとしては、この終わり方は、唐突な気もしましたが、ほかの方は褒めているんですよね……。

  • 大好きな高楼さんの短編集。
    ひとつの街のそれぞれの人たちの物語。
    猫が社長になる話が好き。
    本の中の少女と入れ替わったり、嘘つきの心を盗られたり
    何度も同じ会話をくりかえしたり、不思議でちょっとコワイような話が多かった気がする。
    最初の少女が最後にもでてきて、それまでのお話の人々も出てきて大まとめ、という感じ。
    優しいようなちょっと不思議な雰囲気の画は梨木さんのぺんきやの人とおんなじ。
    雰囲気のある街、って憧れるー。
    でもいつも歩いてるまちも一本道をズレるだけで全然知らない町になったりもする。休みの日にのんびりそーゆーのを楽しみたくなった。
    アウルおばさんの占い、受けてみたいなあ。

  • 日本じゃないのよね、この街角。
    日本だとちょっと不思議な話を越えて、怪談になっちゃいそう。
    表紙の絵のような街角だからこその物語なんだろうと思う。

  • 【図書館】街角の物語は不思議がいっぱい!八つのお話なんだけど、最後の『日曜日』がそれぞれの物語と繋がっていて、楽しかった!

  • ふわっとしてるけど、意思をもった登場人物たちがさるするお話をすすめます。オムニバス。

  • 子守のアルバイトをしている十六歳のピッパは小説家志望
    子ども部屋の窓下を通る人を観察してはあれこれ想像をふくらませる
    ──「彼女の秘密」

    更紗商会に勤めるクート君は銀鈴商会のヘロン君からふしぎな話を聞く
    いなくなった銀鈴商会の社長がじつはヘロン君の飼っていた猫だという
    ──「社長の正体」

    美しい少女になりたい、そして緑のオウムがほしいメイヴィスは
    古本市で見つけた『みどりのオウム』という絵本にくぎづけになる
    ──「緑のオウム」

    旧市街に暮らす人たちにうまれる日々の小さな、そしてちょっぴりふしぎな物語を8編、ヨーロッパの古い街並みを思いうかべながら

    「へんてこもり」の“たかどのほうこ”が“高楼方子”で贈る珠玉の短編集

  • 2018.12.22市立図書館(積読のまま返却)
    2020.3.31市立図書館

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著者プロフィール

高楼方子 函館市生まれ。絵本に『まあちゃんのながいかみ』(福音館書店)「つんつくせんせい」シリーズ(フレーベル館)など。幼年童話に『みどりいろのたね』(福音館書店)、低・中学年向きの作品に、『ねこが見た話』『おーばあちゃんはきらきら』(以上福音館書店)『紳士とオバケ氏』(フレーベル館)『ルゥルゥおはなしして』(岩波書店)「へんてこもり」シリーズ(偕成社)など。高学年向きの作品に『時計坂の家』『十一月の扉』『ココの詩』『緑の模様画』(以上福音館書店)『リリコは眠れない』(あかね書房)『街角には物語が.....』(偕成社)など。翻訳に『小公女』(福音館書店)、エッセイに『記憶の小瓶』(クレヨンハウス)『老嬢物語』(偕成社)がある。『いたずらおばあさん』(フレーベル館)で路傍の石幼少年文学賞、『キロコちゃんとみどりのくつ』(あかね書房)で児童福祉文化賞、『十一月の扉』『おともださにナリマ小』(フレーベル館)で産経児童出版文化賞、『わたしたちの帽子』(フレーベル館)で赤い鳥文学賞・小学館児童出版文化賞を受賞。札幌市在住。

「2021年 『黄色い夏の日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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