次郎物語(第四部) (偕成社文庫4045)

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著者 : 下村湖人
  • 偕成社 (1980年9月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (401ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784038504501

次郎物語(第四部) (偕成社文庫4045)の感想・レビュー・書評

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  • 日本の善男善女、手にとるべし!

    少年の心理が一番よく書かれているのは断突第一巻。
    しかし、この四巻は、大人の大人たる矜持が書かれている。
    次郎の師である朝倉先生、その奥さん、そして父親の俊亮。

    「私が諸君と集まるのを避けたのも、人間としての真実であった。
    それは諸君の真実とはまるで正反対の方向をとっていたふ。
    しかし、両者の間には矛盾はない。
    それはいずれも人間の真実だからだ。
    両者は光と闇のようなものではない。
    いずれも光で、ただ位置を異にするだけだ。
    光の交錯は決して闇の原因にはならない。
    それどころか、それはあらゆる場所から闇を退散させる力なのだ。
    人間は、それぞれの位置において真実であればいい。
    いや、それよりほかに道はないのだ。
    諸君と私とは、方向の違った真実を胸にいだいて、現にこうして照らし合っているし、将来も長く照らし合うだろう」
    by 朝倉先生

    「良心がその自由を失うには二つの場合がある。
    ひとつは権力におもねったり、大衆に媚びたり、利害にまどわされてり、悪いと知りつつ良心に背く行動をするばあいであり、もうひとつは知性をくもらさりれ、判断力をにぶらされて、自分では別にわるいことをしているつもりではなくねむしろ良心的なつもりで、とんでもない間違った行動をする場合だ」

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