オネエ精神科医が教える 壊れない生き方 (メディアファクトリー新書)

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著者 : Tomy
  • KADOKAWA/メディアファクトリー (2013年12月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040661964

オネエ精神科医が教える 壊れない生き方 (メディアファクトリー新書)の感想・レビュー・書評

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  • 本書の特徴を端的にまとめると「男性向けに書かれた、良くも悪くも古典的なメンタルヘルス本」です。確かに、著者はアメーバブログでゲイの精神科医としてそれなりに有名な方だそうですし(この著者のことを、私は本書を買って初めて知りましたが)、現代の男性の生きづらさを中心に論を進めている点はそこそこ目新しい気がします。一方で、鬱病等にならないためにはどうした方が良いかという生き方の話が主であるため、鬱病や精神疾患に関する詳しいことはあまり書かれていません。

    第1章では「男らしさ」とはそもそも何か、男性(男脳)に特徴的なことは何かということが書かれており、『話を聞かない男、地図が読めない女』を読んだことのある人には、その内容を彷彿とさせます。メンタルヘルス系の本で、こういう内容を盛り込むものは珍しい気がしますが、これ自体は良いことだと思います。ただし、ストレスへの対処の男女差等は本書に直接関係する話ですが、空間能力の高さ等は本書のその後に続く章の内容にあまり関係するとは思えず、やや冗長とも言えます。

    第2章は、男性特有の生きづらさが原因で体調を崩してしまったり、戸惑ってしまった人の事例が載っています。また、第5章は、著者のブログに寄せられた男性からの未公開のお悩み相談に対する回答が載せられています。目新しいことはあまり書いてありませんが、あくまで事例集ですからそんなものでしょう。
    第3章では認知行動療法をベースにした話が、第4章では鬱病について書かれていますが、冒頭でも書いたとおり、鬱病等にならないためにはどうした方が良いかという生き方の話が主であるため、特に第4章は、従来のメンタルヘルス本に比べて目新しい点はありません。

    さっと読めるライトな本でありながら、男性の生きづらさに焦点を当てた点が独特であり、その意味ではあまり類書がない良いものだとは思いました。それでも☆2つ減点した理由を述べます。

    現代社会の生き方について、特に第2章や第3章を読んでいて思いましたが、「それができれば苦労しないが、できないためにどうしようもない状態に陥っている」人はたくさんいます。例えば、本書の事例では就職や結婚を経た後につまづいた人がでてきますが、その段階に至る前でつまづく人もたくさんいますし、休養が必要な状態でも働かざるを得ない人もいます。
    格差社会やグローバル化社会の到来により、厳しい状況に追い込まれている人が多数いることを考えれば、本書の事例はいささか恵まれた状況のものが多いと思わざるを得ません。男性や若者の自殺が深刻な状況の中、男性の生きづらさに焦点をあてたメンタルヘルス本であれば、そういう社会情勢の中でどうしていくかということにもう少し踏み込んでほしかったです。もっとも、それを論じるとライトな本ではなくなってしまいそうですが。

  • Tomy/著
    弱さを隠し、毅然と戦い続ける人ほど、ボキっと折れるリスクが高い。本書では、真面目で無理をしがちな男性が陥りがちな「男らしさ」の呪縛を、ネット相談で人気沸騰中のオネエ精神科医がやさしく解きほぐす。

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オネエ精神科医が教える 壊れない生き方 (メディアファクトリー新書)の作品紹介

「俺が休むわけにいかない」とがんばり続ける実直な男性。「男が弱みを見せてはいけない」と弱音を押し殺し耐える男性。「そんな人はカッコイイ。だけど折れたら意味がない!」と本書の著者は言う。弱さを隠し、毅然と戦い続ける人ほど、ボキっと折れるリスクが高い。まじめで、つい無理をしてしまう男性が陥りがちな「男らしさ」の呪縛を、男女の心を知り尽くした専門家・オネエ精神科医が優しく解きほぐす。しなる力を身につければ、生きることは断然ラクになる!

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