消えてなくなっても (幽ブックス)

著者 :
  • KADOKAWA/メディアファクトリー
3.26
  • (13)
  • (47)
  • (74)
  • (21)
  • (5)
本棚登録 : 540
感想 : 79
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040663517

作品紹介・あらすじ

本年度、感動の泣ける小説、ナンバー1!著者初のミステリーファンタジー。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 主人公の”あおの”に最初からすごく共感できた。かっぱのきよしも、もし現実にいるなら友達になりたいと思うほど。
    偶然読み終わったのが9月1日。
    お話の最後のほうに「8月31日、もう夏が終わる」とあり、あおのと同じ季節を過ごせたことがうれしかった。
    自分に霊感のようなものが一切ないので興味深かった。
    夏の終わりにいい本に出合えて幸せを感じた。

  • 初めての椰月美智子さん。前から少し気になっていた作家さんでもある。「消えてなくなっても」という切なさ全開のタイトルと、主人公の「あおの」という名前に不思議な魅力を感じ、図書館で借りてきました。

    (´・ω・`) ココカラネタバレアリ〼

    まず…つるかめ助産院みたいな雰囲気だなぁって思った。そして、つきのが亡くなってることは何となく感じていたけど、まさかあおのまでも亡くなっていたなんて、あまりにシックスセンス過ぎて想像できなかった。ある意味予想外の展開だった。

    キャラクターとしては、河童のキヨシがとても良い子で、好きでした。

    切ないというより、哀しいお話でした。亡くなってからでも、生き別れた(死に別れた?)姉弟に会えたことと、あおのの葬儀に、育ての親や兄弟、友人や小学時代の同級生まで参列し、みんなであおのの死を悼んでいたことが、せめてもの救いのように感じました。

    ふたりが亡くなっているということを知った上で、もう一度読み直そうかなって思った。

  • なんだかキラキラした物がこみあげてきて泣きたくなった。

  • なんか…
    このオチはちょっと。

    途中でなんとなく予想がつくし。

    うん。

  • 病的な潔癖症や強迫観念に追い詰められた青年が、一時的な心の休憩のために不思議なはり灸治療院の先生のところにお世話になるファンタジー小説。

    現実的な話なのかと思いきやカッパや霊が出てきたりで少しびっくり。だからといって現実離れしているかというとそれほどでもなく、興味深く読める。

    「なんだ、そういうことだったのか」という悲しいラスト。カッパのキヨシがよかった、友達は離れていても会えなくても友達。

  • 2019/9/8
    なーんだ。あおのもか。
    で最後がっくりした。
    キヨシとの絡みはよかったのに。
    小説の世界に救いのない物語があったんだなってだけになった。
    あおのだけでも返してあげるべきだと思う。
    私はこの神様は嫌いだ。
    何が言いたかったの?伝えたいことは何?
    わからない。驚かせたかった?なんか不快。

  • 最後、内容もそうだけれど描写が稚拙に感じられて、一気にいまいちな印象になってがっかりしてしまった。それまでは引き込まれて読んでいただけに残念。

  • ゴダイゴの「ビューティフルネーム」が頭をよぎる。ボーカルはタケカワユキヒデの代わりにカッパのキヨシ。ゆったりとして清涼感もあり、夏にぴったりだな。「しずかな日々」も昨年の今頃に読んだ気が。椰月作品をもっと読みたくなった。

  • 初読み作家さん。
    なんの予備知識もなく読んだのが良かったんでしょうね。

    これはどこかの田舎で起こったひと夏のリフレッシュ小説なのかと思って読み始めたのですが、スピリチュアルというか、きっと古い風習とか残ってる地域ではまだあるのかな、あの世とかこの世とか、そういう世界の存在を容認することで、自分の心の真実とか、人間らしい気持ちに気付けるのかなと思いました。とても心が清められました。浄化されたというべきか。
    読み出したら止まらなくて、一気に読んでしまったのが正解!スッキリしました。

    オチについては賛否両論あると思いますが、そこは敢えてさらっと流してもいいかなと個人的に思います。

    真夏が舞台なので、読み終わってから今が真冬であることが不思議なくらい入り込みました。

    他の作品も読んでみたい!

  • 読後、めちゃくちゃ切ない気持ちになってた。

全79件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1970年神奈川県生まれ。2002年、第42回講談社児童文学新人賞を受賞した『十二歳』でデビュー。07年『しずかな日々』で第45回野間児童文芸賞、08年第23回坪田譲治文学賞、17年『明日の食卓』で第3回神奈川県本大賞、20年『昔はおれと同い年だった田中さんとの友情』で第69回小学館児童出版文化賞を受賞。『明日の食卓』は21年映画化。その他の著書に『消えてなくなっても』『純喫茶パオーン』『ぼくたちの答え』『さしすせその女たち』などがある。

「2021年 『つながりの蔵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

椰月美智子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×