校閲ガール

著者 :
  • KADOKAWA/メディアファクトリー
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感想 : 256
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040663630

感想・レビュー・書評

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  • せっかくの校閲の話なのにところどころ送りがな間違いがあってちょっと惜しかった。
    「喉の奥なら~」と全然違う雰囲気。しかも2chを思わせるスラングまで出てきて、この人本当に何者ですか。ファッションの描写とかすごいし。おしゃれな方なんだろうなあ。
    続編があるなら是非とも読みたいです。むしろ買って読みます。好きな作家さんがまた一人増えた。

    「校閲ガール!?」時刻表ミステリ読んだことないからこんなにあっさり時間のミスってわかるもんだろうか。主人公の悦子が一発で大好きになった。エロミスとか嫌すぎる。
    「校閲ガールと編集ウーマン」すごい好き。正反対の二人が関わり合いになる瞬間、好き。めでたしめでたしじゃなくてなんなのよあんたのせいで浮いちゃったじゃないのー!な終わりも好き。米岡のセクシャリティに言及しないところが良い。
    「校閲ガールとファッショニスタとアフロ」「うるせえマジ往生しろ荼毘に付されろこの野郎!そんで解脱できずに三悪道ばっかし永遠に輪廻するがいいわこの下品下生が!」←これがパッと出てくる頭になりたい。ネオ仏教小説とか読みたすぎる。編集部には怒られた悦子の越権校閲だけど、本当に二十代の女性を思いやった眼差しに感謝した。私は就活の経験ないんだけど、就活も何かのひらめきというか、かちっとはまった何かによるんだなと思った。
    「校閲ガールとワイシャツとうなぎ」雑誌の星占い笑った。「胸と股間膨らまして」とかキレッキレすぎる。バレバレなエロミス作家笑える。モテ期キタコレな悦子可愛いな。
    「校閲ガール~ロシアと湯葉とその他のうなぎ」フクロダケにクラスチェンジしたエリンギで吹いた。めでたしめでたし。藤岩さんも良かったね。内面さえ良ければ~のところはちょっとドキリとした。
    「エピローグ 愛して校閲ガール」みんな仲良ししてるところがなんだか心が温まった。良い。ファッションのことわからんし自分にはいらないと思ってたけど、ちょっと考えが変わった。オチww

    10月にドラマ化だそうです!楽しみ!

  • お嬢様女子大卒で、ファッション雑誌の編集者になりたくて入社したのに、なぜか文芸の校閲部に配属になった主人公の仕事奮闘記。
    個性溢れる社内メンバーや主人公の言動など、とても面白く、ドラマ化してもいいくらい良かった!
    珍しく図書館のPOPから借りたが、本当に飽きずにトントン拍子にストーリーが進んでいて、続編も読みたいと思った。

  • 実は去年の9-12月のクールのドラマでいちばんは『逃げ恥』ではなく、『校閲ガール』だと思っていた。ファッション好きの石原さとみも本好きの出版社にまつわるお話も最高で、一年近く経って、原作を手に取る。
    シナリオとして、ドラマはよく練り込まれていたことに感心する。原作の設定は河野悦子は入社2年目だが、アラサーの石原さとみをキャスティングした以上、このままではイタイので、中途採用に変えたり、同期入社の森尾を高校の後輩(本田翼)にしたり、と換骨奪胎のシナリオが素晴らしい。また景凡社は光文社でとかパズルを解くように実名を当てていくのも楽しい。悦子の目指すLassyはClassyでC.CがJ.J。コミックスをやらない総合出版社って、間違いなくそう。ハズレの本を途中パタンしていた読書の夏バテ的だった僕には最高の1冊だった。

  • 仕事がんばろ、って思った

  • やはりおもしろかった!
    話のテンポがよい。キャラが魅力的。
    続編もっと読みたい。

  • 「舟を編む」「ハケンアニメ」や、こういった「お仕事物本」大好きです

  • ファッション雑誌好きがこうじてファッション雑誌の編集になりたくて、出版社に入った悦子。校閲の仕事はきっちりやるけど、愛はない。そんな悦子が仕事で出会うひとたちは……。思ったことをつい言ってしまう悦子だけれど、それで周囲のひとたちとうまくいかない場合があったりもする。わかってくれる人たちもいるので、なんとかやっていれているけれど、というギリギリのところだなあと思いました。自分の身にも染みて痛い。

  • 面白かった!ドラマもいいけど原作も良い。最高!元気になれる宮木作品がだいすき!
    ディセンバーズや柚木麻子作品の有森樹李が出てくるのも嬉しい。
    2018.08

  • いやあ面白かった!
    刮目するような事件が起こるわけではない。キャラ同士の掛け合いが面白い。
    ファッション大好きFラン女子大卒の主人公と、おしゃれをしたらバカになると親に言い聞かされて育った東大卒の同期との「異文化交流」が実に爽やかであった。この東大卒同期がものすごく素直でええ子でなのである。
    大層な事件が起こるわけではないけれど、最後に校閲嫌いだった主人公が「校閲作業の意味」に閃いた瞬間、読んでるこっちもちょっとしたカタルシスを感じた。この一文を読むために私はこの物語を読んでいたのだ。そんな風に思った。たぶんものすごく感情移入して読んでたと思う。
    あと校閲という仕事、存在は知ってはいたが具体的な仕事内容を知って、彼らにに対して敬意と感謝を抱いた。校閲さんたちが赤を入れることで、誤字脱字だの文体の非統一だのと言ったストレス要因のない文章を気持ちよく読むことができるのだなあ、と。

  • 面白かった! 悦子、好きじゃない仕事も全力で頑張ってるし、前向きだし、ちゃっかりしてるし、好きだわーo(^▽^)o それにしても興味無いこと覚えられるってすごいなσ(^_^;)

著者プロフィール

1976年神奈川県生まれ。2006年『花宵道中』で女による女のためのR-18文学賞の大賞と読者賞をW受賞しデビュー。『白蝶花』『雨の塔』『セレモニー黒真珠』『野良女』『校閲ガール』シリーズ等著書多数。

「2023年 『百合小説コレクション wiz』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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