僕は友達が少ない 10 (MF文庫J)

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  • KADOKAWA/メディアファクトリー
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040663920

作品紹介・あらすじ

慰安旅行がきっかけで、隣人部は生徒会主催のクリスマス会の準備に関わることになる。隣人部の面々がそれぞれ他の部員や生徒会メンバー、その他の生徒達との仲を深めていくなか、柏崎星奈はついに気づいてしまう-「もしかしてあたしって…人望ないのかしら」「いまさら!?」とツッコみながらも小鷹は星奈に協力し、自らも"本気で"変わることを決意する。そしてついに、リア充界最大の祭典、クリスマスが訪れるのだが…。大人気残念系ラブコメディ、激動の第11弾。少年少女達の気持ちが複雑に交錯する聖なる夜、今度こそ本当に、三日月夜空、復活!!

感想・レビュー・書評

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  • 生徒会と隣人部の合同旅行の続きから。
    夜空が日向の妹ということが分かって、なんとか二人を近づけるために人狼ゲームで交流を図る。相変わらず性格の悪さが際立つ残念さが全面に出るも、それがまたよい。
    旅行から帰ってきて、今度はクリスマス会。
    マリアと小鳩が、Oヘンリ短編集の「賢者の贈り物」を残念すぎる演技の一方、小鷹・星奈・夜空が学校になじむよういろいろ努力というか我慢していたものの、限界がきて爆発してしまう・・が、ここから育まれた友情が美しい。
    これで10巻も終わりかなと思っていたところ、最後に爆弾ぶち込んできた!
    結局小鷹誰とくっつくのよ。夜空じゃないの??気になる続きはラストの11巻。誰ともくっつかない残念な結末に一票。

  • こんな小鷹を望んでいる人はいるのかな。少なくともこんな誰かが傷つくようなやり方は嫌だ。納得するしないではなく。

  • 各々なりの人との距離の詰め方に性格がよく現れていて、興味深い巻でした。
    星奈の努力する姿も印象的。
    小鷹のイメチェン姿は挿し絵で欲しかったなぁ(笑)
    後半にかけては漢らしいラッシュ!!!←
    小鷹はもちろん、女性ながらも“漢らしい”人々が続出。
    そしてラストのダークホース過ぎる彼女から放たれる小鷹の無自覚な事実と彼女からの攻撃(?)には驚きすぎて言葉が浮かびませんでした。

  •  これはなんと言えばいいのか、適切な表現を捻り出してみると、「しっちゃかめっちゃか」だろうか。
     夜空の復活巻というか、吹っ切れ巻なのだが、そこには止まらない後半のゴタゴタは何とも言い難い。
     良し悪しすら判断しかねる。評価は次の巻を見てから出すべきなのだろう。
     というわけで、次は早くに出してもらいたいものである。(様々な事情があるのだろうが、正直、先の巻から間が空きすぎで関係性を思い出すのに苦労した)

     小説としては大変楽しくて、良いジェットコースターだった。
     さすがに見せ場の夜空が文語的過ぎたのと、小鷹が頭悪すぎた(口調という点で)ので、それも加味して星四つ半と評価したい。

  • 結構カオスな巻だけど大事な巻です。
    あの絶対無敵レディーが
    あることに気づかされるというもの。
    わからせ?

    まあそれでもやっぱりあの言動を
    やめないんですけれどもね。

    悲しいけれども世の中は不平等なの
    どうしても勝てない人はいるのよ。
    でも、勝てないからと言って近づく努力もせず
    攻撃して留飲を下げるのは
    絶対に違うとは思うのよ。

    そしてラストは思わぬ人が…
    でもこの子は割と遠回しだけど
    思いはよせてるのは伝わってきていたからね。

  • 元気のなかった夜空も少し?元気になり、小鷹も大暴れ。しかし、本当に次巻で終わるのか? 終わる気がしないんだけど。まだ、ヒロインすら決まってないし。

  • これはこれで価値があるんだろうけど、
    やはり俺の青春ラブコメは間違っている
    と比べると私の中での評価は格段に劣る

    あとがきでやりたかったことをできた~
    的なことを書いてあったが
    あとがきを読んで初めて
    あそこ重視してたの?
    ってぐらいでなんかやりたいことが私の読みたいものとずれてる気がした。

  • ライトノベル

  • ある意味恐怖の合同旅行。
    そして文化祭、そしてクリスマス…。

    人狼ゲームはこういうゲームだったのか、というのを
    知ったわけですが…こういうゲームなのですよね?
    そして姉がお馬鹿なのがばれてしまった最後。

    自分を偽って、周囲に人間ができる組と
    偽らないまま、そのまま生活している組。
    楽なのは断然後者ですが、多少は前者をしているもの。
    それが1割なのか10割なのか、は分かりませんが。
    友人とは、宣言してなるものなのか
    そう思って付き合っていくものなのか。
    恋人ではないので、後者でも問題ないと思いますが
    あきらかに相手がそう思っていない、と感じたら
    それまでです。

    友人がいれば楽しいですが、友人がいなくとも
    楽しい事はあります。
    同じことだけを見て、同じことだけを考える。
    その中に入っていれば楽ではありますが
    辛くてストレスたまりまくり、です。
    そう考えると、人を見下しているのはあれですし
    排除しているのもあれですが、いい人生かと。

  • 極端なのよね。その辺りがコミュ障らしさか。ファジーなことが苦手なんだ。
    それがギクシャクの元なんだけど、その分正直でわかりやすいんだけどな。
    その辺りを曖昧にぼやかして、周りの論調に乗るだけ、みたいな人よりは余程信頼できると思うよ。
    それにしても、この口絵は…。ストーリーに関係あるかというと、無いわけではないのだけど、なんだか微妙で、どちらかというとただのエロ要素みたいになってるな。

  • 読了

  •  ファンの方々には申し訳ないが、私は、小狡くてあざとく、初期の星奈への集団苛めと思しき行動を平気で差配してきたヒロイン夜空が好きではない。
     また、高慢チキで人を人とも思わない傍若無人(本巻の言動が典型で、当然に周囲からは信頼されるわけがなく、社会のリーダー足り得ない)ヒロイン星奈が好きではない。
     まして葛藤にきちんと向き合えず決断力の欠片もない(ラストの幸村への真意と表示の不一致など理解に苦しむ)主人公小鷹は論を待たず。
     この主役三人にずっと嫌悪感を持ちながら読んできた(ならば、読まなきゃ良いのにと、我ながら思うが…)。

     そんな中、本巻の構成は彼らの性格的本質はさほど変えず、より悪の存在(モプ集団)を措定し、彼らによる大どんでん返しを企図したのは明らか。

     ところが、読者=傍観者である私が見て、こんな星奈はさほど庇うべき存在か?と。
     もし彼女と関わらなければならないならば、仕事に徹する。関わらずに済むのなら鼻白みながら無視をする。
     これが一般的なありかたで、それゆえに、著者が描くようなCh.p.の混乱になるとは到底思えないのだ。

     百歩譲ってあんな混乱になる程なら、小鷹が暴れようが、夜空が庇おうが、星奈の実態に対する周囲の醒めた目線に変化は生じないのではなかろうか。

     当然、性格ブスの女に近づく男は多くない。短期間の彼氏の取り替えはあっても、恒常的な取り巻きは当然出来ないと考えられる(ただし、打算男は別)。

     庇うべきとは思えない者を庇う台詞が、声高すぎるが故に、痛々しく、空回りしているようにしか見えない。

     かような感想は、私だけなのかなもしれないが…。ただし、あとがきを読むにつけ、読み手にそういう感情を抱かせるのも著者の目論見かもしれないとも読めてくる。
     こういうあたりが一筋縄ではいかない作者なのだなと、それゆえ、パラパラとは読んでいるのだ、と感じるところ。

  • 夜空がついに復活!
    ・・・したのはよかった。ただ、主人公がこれまでのやり方をすべて否定して不良のイメージを再びつけてしまったのが、少しだけ切なかった。
    自分の勝手なイメージが周囲を傷つけているのだと気づかされる内容で、心に来た。

  • 夜空と日向さんを仲良くさせようと小鷹が骨を折って、隣人部と生徒会が合同で「人狼」のゲームを開催することになります。

    一方、星奈も小鷹の後押しを受けて、隣人部以外の人たちにも心を開こうと努力を開始します。ところが、彼女の努力は空回りしてしまい、バスケ部の応援に参加するも、他の女子たちを相手に、積もりに積もった不満をぶちまけてしまいます。そんな中で星奈は、彼女の苦しみを誰よりも理解し、彼女の気持ちに寄り添うことのできる身近な「友達」に気づくことになります。

    ストーリーやテーマそのものは分かりやすいのですが、他巻に比べるとギャグが低調なためか、単純さが目についてしまいます。「何の足しにもならないけれども、単純に楽しめる」内容を維持し続けることもたいへんなことだとは思うのですが。

  • 結局原点回帰して、小鷹は新たな一歩を踏み出している気がする。そして星奈の残念さが際だち、果たしてラスト一巻でどうケリをつけるのか。

  • 次はまるまる一冊エピローグということで評価はその時まで持ち越しか。
    挿絵がなかったりあとがきが「悔」で終わっていたりと(あえてなのかもしれませんが)、どうも迷走している感があるのは否めないけど。
    それでも好きなシリーズなので最後までもうひと踏ん張り、頑張ってほしい。

  • 1巻から読み始めて最新巻まで10冊以上通しで読めるライトノベルを引き当てたのはかなり久しぶりだ。
    一気読みしてしたので感想は色々あるんだが、一言で言うなら「途中で裏返りやがった・・・」って感じ。
    7巻あたりから雰囲気が変わり始めて8巻以降で色々と裏返った印象。
    具体的には、理科の言動や夜空の言動、その他色々。

    あー、最近ちゃんとした感想をまとめるのがだるいんだよなぁ。
    評価しにくいんだが、後で自分でどんな感想だったか忘れたときに思い出せるように簡単に。

    好きじゃないけど面白い

    と言うニュアンス。
    センスが合わないんで全面的に肯定する気にはなれないんだけど、話的には面白いと思う。
    理屈で考えるならその設定や対応は不自然すぎるだろと思いつつ、でもまあ暴球を放り込んだほうが面白いかと納得してしまったり。
    まあ面白かったし、続きにも期待したい。
    次の巻が出たらこの10巻から読み返せばいいかな。
    クリスマス会エピソードを読み返せば次の巻には対応できそう。

    ところで、平坂読の本はこの「はがない」ではじめて読んだ。
    アニメ化したし、同人誌も溢れてるのでこのシリーズが人気があることは知っていたけど、正直、期待以上に面白かった。
    微妙にセンスが合わないので諸手を挙げて大歓迎!とまではいかなかったけど、この作者は他にも作品をたくさん出しているのでそっちにも期待したい。

  • 人狼って、こういう遊びだったのね。取ってつけたようなどんでん返しは、どうかと思いました。

  • 生徒会メンバーとの慰安旅行後、隣人部は生徒会主催クリスマスパーティに関わることに。
    生徒会長日高日向と夜空は姉妹の関係を改善しつつあり、隣人部それぞれに少しずつ変わり始めていく。
    幸村も。

  • どうやら次巻で終わりのようだ。次巻がまるまるエピローグということは、この巻で理科が小鷹を振り、強引に迫られた小鷹が幸村と付き合うことになったのが、本シリーズの一応の終わりということなのだろう。なんか納得いかないというか、この中途半端な終わり方はなんだというか、星奈と夜空は何だったんだというか・・・。とりあえず次巻を待とう。ただ、エピローグが何巻も続くという展開は勘弁願いたい。

  • 最近「はがない」は遠ざかっていたのだが、充分に楽しめた。友情と愛情は似て非なるものだということですかね。

  • 小鷹自身が変わろうとし、隣人部のメンバーそれぞれが変わろうとし、それでも上手くいかない現実(リアル)に悩み戦う巻数である。読んでいて、予想外なことが連続し、彼らの行く末をつい最後まで見届けたくなった。

  • 今度こそ、三日月夜空、復活!ヒロインというよりヒーローと言ってもいいくらいのカッコよく見える一冊でした。夜空も何気にスペック高いのね…。なんだかんだで。隣人部の面々は残念なのは知ってたけど、現生徒会も大概な気がしてきた。もちろん一部の方々の印象ですが(笑)次がいよいよエピローグらしいですが、この引きをどうまとめていくのか、楽しみにしたいです。

  • 夜空の長広舌が見所。

  • ラストスパート。
    伏兵というか、まあまわりにいはしたけどまさかこの娘が。という展開。

    ヒロイン誰だ、おい。

    次巻まるまるエプローグとのことだが、どんでん返しあるかなぁ?

  •  ネタバレですが、やはり後半の修羅場が感動的。変わり得ない星奈の性格はその啖呵に多用される「あたし・あんた」を含めて美しいし、夜空が動く最後の切っ掛けになったおそらく夜空の思考回路を奪ったであろうセリフは何だったかは、あまりに夜空の性格を映していまして、つい涙が。そして一連の流れを締めるべく運命に向かい合う彼はかっこいい(笑)そうだよお前の舞台を用意するために小鷹はポリシーを捨てたんだよ!たぶん!・・・しかしその小鷹はこの折角の修羅場をいかにも勝手でハイ納得な説明と理性的な立ち回りで解消しようとしてていささか興ざめな存在ではあるのですが、まぁ小鷹だし。
     その後の二人の語らいも素敵でした。夜空のセリフで句点のように据えられた「肉」の文字は、これこそが友情なのだと。いまさらながら気づかされました。

  • そこそこ楽しんで読めたが、クウォリティはそんなに高くない。ギャグは少な目で全編通してシリアス気味だったけど、重苦しくは感じなかった。

  • 今回は自分が変わっても世界は変わらないといいたかったんだ思います

  • 2014 6/7読了。Amazonで購入。
    これでストーリー的には一段落、なのかな?
    まさかなところに落ち着きそうでそれは平坂読っぽくてとても良い。エピローグだという次巻にも期待。

  • 胸を思いっきり突き上げられるようなインパクトのある10巻だった。ここまで強烈なヒロインと展開を描けるところに脱帽。

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著者プロフィール

第0回MF文庫Jライトノベル新人賞にて「ホーンテッド!」が優秀賞を受賞しデビュー。
「妹さえいればいい。」(ガガガ文庫) 、「僕は友達が少ない」(MF文庫J)ほか。

「2021年 『〆切前には百合が捗る2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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